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TOSSランドNo: 2310260 更新:2013年08月15日

細分化の原則


1.部分に分けて、段階的に指導する

子供をまとめ、動かしていく原則に細分化の原則がある。

【細分化の原則】 一つの大きな内容をいくつかの部分に分けて、段階的に指導する。

 1992年5月10日、東京で「体育の腕を上げる一日講座」(法則化体育中央事務局主催)が開かれた。
 向山洋一氏の阿波踊りの講座は素晴らしく、30分の短い時間に参加者のほとんどが阿波踊りをマスターした。
 京都から参加した平田淳氏は、とても上手に踊っていた。
 「平田先生,大変上手でしたが阿波踊りをやったことがあるんですか。」
 「とんでもありません。初めてやりましたよ。」
 「それにしては,動きがよかったです。」
 「つかれましたね。」
 短い時間に,個性的な踊りができるようになったのである。。それができたのは、細分化の原則を活用して指導されたからである。

2.向山洋一氏の阿波踊りの指導 4つの基本動作

向山洋一氏は最初に、阿波踊りの3つのステップについて話された。

 1,基本動作を知るステップ
 2,上達させるステップ
 3,子供の可能性を越えてまで表現させるステップ

細分化の原則が使用されたのは、基本動作を知るステップのところである。
 一度に指導するのではなく、内容を4つに細分化して段階的に指導されていった。
 一つの段階が終わると次の段階に移る。内容が細分化されているので、指導を受ける側も分かり易く、上達が早かった。
 細分化の原則がどのように行われたのか指導の場面を紹介する。


 最初は1つの段階だけです。「足の動かし方」だけです。イチ,ニー,サン,シー

 すごい上手です。四分の一終了です。残りの半分は,腰を下げてイチ,ニー,サン,シーをします。
 ゆっくりやってみます。はい。
 とってもうまいですね。
 本当の曲はもう少し速いのですね。もう少し速くやります。
 半分終了です。

 第二段階です。手を付けます。イチ,ニー,サン,シーの繰り返しをする中で動きを付けます。
 私は酒が好きなので,とっくりから酒をついで飲む姿をします。声をかけてやってみます。(実際にやって見せる)
 皆さんもやってみてください。(手の動きを入れて行う。)
 何人かの人にやってもらいましょう
 (肩をたたく,おすしを食べるなど示範をさせる)
 子供には,
「違うほうがいいんだよ自分だけの動きのほうがいいんだよ」
と言います。手の動きは,切れないほうが良いです。

 第三段階です。足と手の動きをくっつけます。
 ここの部分が一番難しいです。できなくてもどなる必要はありません。
 2点取れれば合格です。3列でやって評価をしていきます。

○   ○   ○
○   ○   ○
○   ○   ○
↓   ↓   ↓
    ○
向山氏

 (3人ずつやらせて,一人一人に1点2点と評価をしていく。)
 全員が合格です。1日に1点ずつやります。
 今度は,5点以上を合格とします。練習は,約,1日に5分くらいです。
 (3人1組で,足と手をつけて歩いてくるのを評価する。5点,7点,3点などと即座に点をつける。)
 もうちょっとの時には,4点にします。
 悪い点を付けたときには、その時間内で合格させます。それがポイントです。
 1時間で上がる見込みのないときには,合格としておきます。
 (評価しながら)力が入り過ぎています。踊りは下手ですが,アイディアがいいです。全部合格としておきます。

 次は,8点に挑戦です。
 リズミカルでかつ面白くします。柔らかさ,しなやかさが必要です。
 (3人1組で評価をしていく。一人一人が個性的で面白い動きをしている)

 第四段階です。面を付けます。10点に挑戦です。
 「顔をもっとみにくい顔にしてください。」
 とぼけた顔がいいですね。
 ちょっと練習をしてください。先生やってみてください。端正な顔をして良くできましたね。
 (さすが先生方である。一人一人個性的な顔をして阿波踊りをしていく。)
 最後の2日で11点,12点にします。
 踊っていて,一人一人評価されると自信が付きます。
 小道具が必要になってきます。
 はちまきは細ければ細いほどいいです。それと水平にします。後ろが上がっている状態がいいです。
 目の上までおろすと粋に見えます。
 他にたすき,ひょうたん,こまなどつけてもいいです。
 運動会で4分踊るのは大変です。お客さんの方向に,あいている方向にといってあげると良い動きになっていきます。
 どれくらい大変か,レコードに合わせて4分間踊ってみましょう。
 (1分くらいで先生方はねを上げて止めてしまった。後で聞いてみると,くたびれたということである。)


 以上が向山氏の指導である。学習内容を細分化して、分かり易い指導になっている。
 初めて踊った参加者が、一人一人の表情が異なり、個性のある動きが出来るようになった。

3.指導のステップを明確にする

指導のステップが明確であった。向山氏が最初に言われた原則をきちんと指導してされていた。
基本を知るステップをさらに4つに細分化して指導されている。

 1,足の動かしかた
 2,手の動かしかた
 3,足と手を一緒に動かす
 4,面を付ける(顔の表情を付ける)

 全部一緒に教えるのではなく,部分に分けて指導している。一つの部分が習熟するまで次の段階を教えないのである。
 足の動かし方が完全にできない時に,手の動かし方を教えてしまうので子供は混乱する。
 足ができたら手だけを指導していく。足と手を分けて指導することがポイントなのである。これが指導内容のシンプルにつながっている。
 足と手を別々に指導してできるようになったら、二つをくっつける。最初はばらばらであるがが、一つずつの動きはできているので時間をかければできるようになる。
 足と手の動きができた後で顔の表情を付ける。
 部分に分け,習熟したら次のステップに移り,それを繰り返していく。

 1,部分に分ける
 2,習熟する
 3,次のステップに進む

 以上のような指導がなされていたために30分で踊れるようになったのである。
 学習内容が細分化されているので、指導者も見通しを持って教えることができる。

 細分化の原則は教科の学習にも応用できる。
 力を付けようとしたら、学習内容を分解して段階的に指導していく。
 ステップが小さければ小さいほど子供の抵抗は少ない。
 無理なく指導していけば子供は動く。基本をしっかりと教えていく時の原則は、細分化していくことである。
 どんなに複雑に見えるものでも、細分化し単純化すれば、指導ができる。


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