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TOSSランドNo: 1116030 更新:2013年08月15日

6年国語「ヒロシマのうた」全発問全指示


漢字練習・音読練習
  国語の時間の初めの5分を使って新出漢字や漢字テストの練習を行った。
  光村図書の漢字スキルを使った。新出漢字は1日に4,5字を練習した。1週間に1回テストを実施できるようにした。
  この教材は東京書籍の6年上に載っている。24ページもある長文である。読むだけでも30分はかかる。そこで、毎回
5分間音読練習の時間を取った。この練習だけで、10回越える子が出てきた。子供たちの読みは6回を越えたあたりから質的に変化しだした。
 初めはこのように自分だけで5分間音読を行うだけだったが、第5時あたりから範囲を指定して、1人1文読み→1人2文読み→1人小場面読みを行っていった。全体は大きく3場面に分かれる。小さく32の場面に分けた。
 反戦教材ではあるが、分析批評で授業を行った。

(1)範読・初発の感想(1時間)

指示1:

これから先生が読みます。君たちは黒板に書くことをやっておきなさい。
     (板書)  1 読めない漢字に読み仮名を書く。
           2 小場面の番号を書く。
           3 心に残ったこと、驚いた場面をメモしておく。

教師の範読に30分ほどかかった。読み終わった後、次のように指示を出した。

指示2:

心に残った場面や驚いた場面を次のようにノートに書いて持ってきなさい。
     (板書)○○が△△した場面が、~~~~に感じました。

(2)登場人物・中心人物(0.5時間)

発問1:

この物語に出てくる登場人物をノートに書きなさい。

  わたし   赤ん坊(ヒロ子、ミー子)  お母さん  本当のお母さん  
  兵長   夫婦   ヒロ子のおばさん   ・・・・・・・ 
  たくさん出たので、次の発問で登場人物を整理した。

説明1:

登場人物とは、このお話の展開に関わった人物です。

すると、「わたし、赤ん坊、お母さん、本当のお母さん」が残った。

発問2:

では、このお話の中心となる人物は誰ですか。

 わたしとヒロ子(赤ん坊やミー子よりヒロ子の名前の方が話の中心になっているのでヒロ子を取り上げた)である。
 主人公は誰かは、ここではまだ話し合わなかった。

(3)設定を調べる(1時間)

黙って「設定」と板書し、下の表を書いた。場面の区切りは私が指定した。できた子から空欄に記入させた。

_

こういうまとめはすっきりするように短くまとめさせるのが大事。したがって、長くなったら子供に確認しながら、上のように短くまとめるとよいだろう。
最後の「新しい人生」は子供から、「出発」は私が出した。

(4)事件(4時間)

指示3:

この物語の事件を調べます。この物語は7つの事件に分けられます。
     
事件1を「~~わたし。」で終わるようにノートに書きなさい。事件は短ければ短いほどいいです。

子供たちがノートに書いたものを板書させた。最終的には下のようになった。

事件1(1~6)  広島でじごくを見たわたし。
事件2(7~12) 死んだお母さんから赤ちゃんをだきとったわたし。
事件3(13~15) 行きずりの夫婦に赤ちゃんをあずけたわたし。
事件4(16~21) ヒロ子の無事を知ったわたし。
事件5(22~27) ヒロ子と再会したわたし。
事件6(28~31) ヒロ子に死んだお母さんのことを話したわたし。
事件7(32)   ヒロ子にワイシャツをもらったわたし。

 子供たちは初め事件に慣れていないので、たとえば次のような事件が出た。
<事件1>
・地ごくの中で血の川を見たわたし。ヒロシマの町へ行ったわたし。死体を進んでいったわたし。
 水兵だったわたし。死体と動けない人で囲まれたわたし。人を集めるだけで何もできなかったわたし。
が出た。まず文が短いことをほめた。そして、この場面の内容をよく表している文を子供にも聞いてから私が決めた。それが四角囲みの文である。
 黒板に書かれる事件は授業が進むうちに多くなっていった。その中から一番にいい物がどれか子供に聞いてから私が決定した。
 その際、上のようにすっきりするようにまとめた。
 事件はすっきりさせることが大事である。

(5)起承転結(1時間)

次のように板書した。

    起・・・話の始まり
    承・・・話が発展する
    転・・・話が変化する
    結・・・話の終わり

授業が始まったら、音読練習をしている間に子供に指名して、事件7までを板書させておく。

指示4:

起承転結を調べます。この7つの事件を起承転結に分けなさい。まず、転から見つけなさい。ノートに転になる事件の番号を書きなさい。

 まず転を調べた。次に結、起、承の順に調べた。
起承転結は次のようにまとまった。

起・・・事件1・2・3(原爆が落ちた時のことが話の始まり)
承・・・事件4・5(ヒロ子と再会することで話がだんだん盛り上がっていく)
転・・・事件6(今までヒロ子のお母さんのことを話せなかったのが話した。変化している)
結・・・事件7(話の終わり)

(6) モチーフ(0.5時間)

発問3:

 (「4 モチーフ」と板書)モチーフとは繰り返し出てくる出来事のことです。このお話で繰り返し出てくる
     お話は何ですか。事件の文を見て考えなさい。

子ども数人から、「ヒロ子」というつぶやきが出た。「そうです。ヒロ子の何ですか」と言った。出ないので、「ヒロ子との再会」と板書した。

(7)主人公の検討(1.5時間)

指示5:

全員で事件1から7までを読みなさい。サンハイ。

早くリズムよく読むことを要求した。

発問4:

主人公は「わたし」ですか。「ヒロ子」ですか。

ウルトラマンの主人公は誰ですか。(「ウルトラマン」の声)
水戸黄門の主人公は?(「水戸黄門」の声)
そうですね。では4年生の時に習った「ごんぎつね」の主人公は誰でしたか。ごんぎつねですね。
どうしてわかりますか?(題名で)
そうですね。題名が主人公の名前だからですね。
でも、このお話は題名が主人公の名前ではありません。さあ、どちらでしょうか。

もと私の学級の子供たちには、この説明はいらないが、他の学級の20人の子達には必要だと考えた。
 後の子どもの意見を読むと、この説明は有効であったと言える。人数を調べた。

  わたし……25人    ヒロ子……3人

指示6:

理由を書いたら持ってきなさい。

 ノートに○をつけた。

 今回はいつもと違って10人以上がノートを持ってきた。

指示7:

書けた子は立ちなさい。先生が名前を言いますから、呼ばれた順に発表します。
    
みんなは呼ばれた子の名前を1行に1人書きます。

子供たちのノートを見ているので、意見の短い子から名前を言っていった。子供たちは真剣に書いていた。

指示8:

では、発表してもらいます。発表者の意見に賛成なら○、反対なら×を書きます。そしてその理由をすばやく書きます。では、名前を呼ばれた順番にどうぞ。

A―主人公はわたしだと思います。事件には全部「わたし」がある。
  それに教科書では、わたしの様子の方が詳しく書いているから主人公はわたしだと思います。
B―主人公はヒロ子だと思う。事件でヒロ子がよく出ているから。ヒロ子がいないとわたしは誰とも会っていないことになるから。
C―わたしです。ほとんどの段落にわたしが出てくるから。
D―ぼくはわたしです。主人公はよく出てくる人だから、わたしがよく出てくるから主人公はわたしです。
  それに一番はじめに「わたし」とある。初めに出てくるからわたしです。
E―主人公はわたしです。初めから終わりまで出ているからです。
…………
H―主人公はわたしです。わたしの考えていること、思っていることがたくさん書かれているからです。
I―主人公はわたしだと思います。なぜかというと、わたしは最初から最後まで出ている。ヒロ子は事件2から出てきているから、
  多く出ているわたしだと思います。それに、物語だと自分から見たことを書くのだから、ヒロ子が主人公だとわたしはヒロ子になってしまう。
  わたしが主人公だと、わたしの視界からはヒロ子がいるからヒロ子と書けるから、主人公はわたしだと思います。
J―主人公は「わたし」だと思う。なぜかというと、物語は主人公を中心として話を進める。もし、ヒロ子が主人公だとするとへんだ。
  この物語を読んでみると、「わたし」におこった出来事を書いている。それに、ヒロ子から見たわたしではなく、わたしから見たヒロ子だ。
  事件を見ても、最後に「わたし」とある。「~をしたわたし」で私を中心にしている。だから、私は主人公は「わたし」だと思う。
K―教科書でもヒロ子のことがよく載っている。モチーフも「ヒロ子との出会い」だからヒロ子です。わたしはヒロ子が大きくなっていく、ヒロ子の成長を助けるわきやくみたいだからヒロ子です。
<反対>
・「わたし」は事件の下に書いているから中心人物だ。
・ヒロ子は最初から出てこない。わたしは最初から出てくる。
・わたしはよく出てくる。
・ヒロ子もミ子ちゃんでよく出てくる。
・わたしもヒロ子もどちらも目立つ。だから主人公が「わたし」とは言えない。

指示9:

みんなが言ったように、主人公はよく出てくる人物です。さらに、話を進める人物でもあります。書き方が主人公の側にたった書き方をしています。もうひとつ、主人公は物語の初めと終わりでは考えが変わっています。この3つ目からもう一度考えてごらんなさい。

考えている途中で時間になった。次の時間の初めに主人公はわたしであることを視点を使って説明した。
 この後、ノートを集めた。集めて驚いた。まったく発表しないボーっとした感じ子が、発表者全員の意見をノートに書いていたからである。次のように。

A―○ 本によく出てくるから。
B―× 事件でよくヒロ子が出ている。わたしの方が出ている。
C―○ ほとんどの段落でわたしが出ているから。
…………
H―○ 考えていることが一番多い。

子供たちの一言感想を紹介する。

・むずかしかった。3
・むずかしいけどおもしろい。2
・今日はよく頭をつかった。
・私は初めの頃よりも理由などが書けるようになったと思う。
・おもしろかった。
・むずかしいことばっかりだった。
・理由が書けてよかった。
・楽しかった。むずかしかった。
・国語の物語文に強くなった。
・主人公がだれかドキドキした。
・主人公で考えが変わる人というのはぜんぜん知らなかった。
・すごくむずかしかった。
・長い話だったけど、いろいろ知った。
・原爆はすごいと思った。
・楽しかった。
・おもしろかった。2
・むずかしかった。事件もそんなにわからなくて。けど勉強になった。
・少しむずかしかった。
・少しむずかしいけどおもしろい。
・最後の主人公はヒロ子ですか。わたしですかが一番むずかしかった。

(8)クライマックスその1(2時間)

発問5:

ヒロ子がお母さんのことを本当のお母さんではないと気づいたのはいつですか? 「○○が、△△した時」とノートに書きなさい。

 この発問はクライマックスを考えさせるための伏線となる発問である。
 子供たちが書いている時に、忘れていた指示である「ページ数行数も書くように」と追加した。
 次のようなことが出た。
  ア わたしがヒロ子の暗い影を感じたとき。
  イ おばあさんがヒロ子にあたったとき。
  ウ お母さんがよそにやりたいという気持ちのとき。
  エ わたしが布の名札を見せたとき。
  オ わたしがお母さんに本当のお母さんの話をしたとき。
  カ 「わたし、お母さんに似てますか」と言ったとき。
 カは完全に知ったときだからあてはまらない。エやオは気づいたときではなく、
 知ったときだからあてはまらないという意見が出た。
 アはわたしが気づいたときであて、ヒロ子が気づいたときではない。
  したがって、イかウの2つが残った。これは両方であろう。おばあちゃんのひとことがショックだったにちがいない。
  それに母親がよそにやりたいという弱気が、ヒロ子に気づかせたと考えるべきであろう。
<子供たちの感想>
 むずかしい。ややこしい。おもしろい。いつもより考えやすかった。どれもがあっているいように気がした。
 反対意見に強くなった。
 ちゃんと理由が書けてよかったと思う。いろんな意見が出てどれにしようかまよった。
 ヒロシマのうたは、ふつうじゃないところに目をつけないとわからないと思う。
 むずかしかったけど、早く答えが知りたいと思った。けっこう楽しかった。よくわかった。
 
 この教材のクライマックスは、わたしがヒロ子に本当のお母さんの話をする場面である。
 私は次のような発問を出した。

発問6:

わたしがヒロ子に本当のお母さんのことを話そうと決心したのはいつですか。

すると、次の3つの考えが出た。

ア p72L6 わたしは、そうだ、今話さなければならないのだと思いました。
イ p72L8 わたしはやっと、ポケットに持っていた布の名札を取り出して
ウ p72L10 「ヒロ子ちゃん、これ何だか知っている?」

指示10:

アイウのどれかを選び、それぞれの文の中にある言葉を使って、自分の考えをノートにまとめなさい。

しかし、ウはもう決心した後だということで消えた。
アイの2つのどちらに賛成か調べた。
     アが22人。イが6人であった。
10人の子が意見をノートに書いてきた。

指示11:

ノートの真ん中に横線を引きなさい。上にア、下にイと書きなさい。発表者の名前を言いますから、1行に1人ずつ名前を書いていきなさい。発表したら、賛成なら○、反対なら×を書きます。意味がわからなかったら△と書いておきなさい。できたら理由も書きましょう。

 この後、発表を始めた。
 アの発表
  ・ 「そうだ、今話さなければならない」という言葉は決心しているからです。
  ・ 「思いました」の言葉は、心の中で今話そうと決心したところだと思ったからです。
    アで決心して、イでもう話しているところだと思いました。
  ・ 「今話さなければならない」という言葉は、「今話さなければならない」という強い意志を持っているから、
    決心していると思いました。
   ・ 「そうだ」という言葉はよく何かを決める時に使う言葉だから決心したと思います。
    2つ目は、「今」という言葉です。決心する時に「さっき」など言わないし、「今」決心したと思います。
   ・ 「そうだ」の言葉はわたしがきっかけを見つけ、決心したんだと思ったからです。「今」の言葉は、
     今やらないともうチャンスはこないかもしれないと思ったからです。
     この言葉を組み合わせると、「私がきっかけを見つけ、決心した。でも、やっぱり恐怖心はある。
     けれど、今やらないともうチャンスはこないと考え実行した。」となる。
   ・ 「今話さなければ」という言葉は、今この場で話そうと決心したのだと思う。「思いました」の言葉は、
     わたしの気持ちで、心の中で決めたことで、言葉に出していない。
     決心というのは心の中で決めることだから、ぼくはアだと思います。

イの発表
  ・ 「取り出して」の言葉はもう実行しているから決心したことになる。
    その証拠にアの「思いました」は思った時点だからちがう。
    取り出しては実行しているから、その前の「やっと」で決心した。
  ・ 「やっと」の意味は「ようやく」です。「ようやく」の意味は「やっと、やっとのことで」という意味です。
    だからここが決心したところだと思います。
   ・ 「やっと」と「決心した」をあわせると、「やっと決心がつき、ポケットに持っていた・・・」と続くから。
    「持っていた」の言葉は、自分は持っているけど出せなかった。が、取り出したというように思えたからです。
   ・ 「やっと」の意味は、ここでやっと手をポケットに入れたと考えられる。
     アの「そうだ、今話さなければならないのだと思いました」
    と思っただけで決心はしていない。思ったのは決心する前ぶれだったのだと考えました。
  このようにしっかりした理由が書ける子が増えてはきているが、反対意見の書ける子が本当に少ない。

指示12:

今日の授業の感想を書きなさい。そのときに活躍した人の名前も書いておきなさい。

・ 私はAさんが活やくしたなぁと思いました。Aさんは細かく字をみているようで、くわしい発表をしていました。
  それに私はAさんの意見と同じ意見だったし、よく  わかる発表だったので、私はAさんが活やくしたなぁと思いました。
・ Bくんはいろいろなことを言ってくれてよかった。反対や解釈も6年の初めよりがんばってきた。
・ Cさんの説明はわかりやすく、しかもうまい。尊敬する。
・ 理由が書きやすかった。Dさんが活やくしていたと思う。理由の説明が一番わかりやすかたからです。
・ 理由がなんだかいつもよりすらすら書けた。活やくした人はEさんです。理由がわかりやすいからです。
・ 私は理由を書くのがとっても苦手なので、友達が私が思っていることをうまくまとめて発表してくれるのでいつも助かる。
  だけど、それを自分で書けるようにした  い。
・ ヒロ子はいつ気づいたのかがむずかしかった。けど楽しかった。「わたし」はヒロ子のことで頭がいっぱいだった。
・ この問題も迷ってしまう。けどわたしはアです。決心とは心で決めることとかいてあるし、思いましたと書いてあるからです。むずかしい。
・ F君で、わたしといっしょの意見でよくわかりやすかった。
・ Dさんが活やくしていた。1人で10人分ぐらいの理由を言うからです。

(9)クライマックスその2(1時間)

発問7:

わたしはヒロ子に本当のお母さんが死んだと話したのですか。

ア 話した   18人   イ 話していない  10人

指示13:

 理由をノートに書いて持ってきなさい。

20人子が理由を書いていた。

指示14:

ノートの真ん中に横線を引きなさい。上にア、下にイと書きなさい。発表者の名前を言いますから、1行に1人ずつ名前を書いていきなさい。発表したら、賛成なら○、反対なら×を書きます。意味がわからなかったら△と書いておきなさい。できたら理由も書きましょう。

この後、発表を始めた。

アの発表
・ 「わたしはいよいよ死んだお母さんの話をする約束をして」と書いているからです。
・ 「あの日のヒロ子のお母さんの話をしました」というのは死んだことも入っていと思いました。
・ 「あの日」というのは、本当のお母さんが死んだ日のことだと思う。
・ もし、死んだことを話したら泣くと思う。P73に「ヒロ子ちゃんがわっと泣きだしたら」とのっているから、話したと思う。
・ 「死んだお母さんのことを話す約束」と死んだと書いているからです。
・ 「あの日のひろ子ちゃんのお母さんの話」とある。お母さんの話をするのだから、死んだことをいわないはずがない。

イの理由
・ 「あの日のヒロ子ちゃんのお母さんの話をしました」と書いているが、「死んだ」とは書いていない。
・ 話したのではなく、ヒロ子に名札を見せただけ。
・ あの日のお母さんと書いているけど、死んでいったお母さんとは書いていないから。
・ ヒロ子がにっこりわらっているから、話していないと思う。話したら笑わないと思うから。
・ 「わたし、お母さんに似てますか?」とら、「会ってみたいな」とかヒロ子が言っている。ふつう、死んだ人にそんなことは言わないから。
・ 「会ってみたいな」とヒロ子が言っているから、ひょっとして生きているかもしれないと思った。
・ ヒロ子はお母さんが死んでいないと思っているから「会ってみたいな」と言ったと思う。
・ 「とうろう流し」や「かいみょう」など、8月6日を選んだことで、ヒロ子に母が死んだことを話さなくても死んだことがわかると考えたから話していないと思う。

最後のこの意見は、伏線と呼ばれるものである。何か事件が起こるときに前ぶれになる言葉である。子供たちに「伏線」ということを教えた。

(10)主題(1時間)

「主題」と板書した。主題の説明をした。(法則化小事典シリーズ「文学教材キー発問活用=事典」(明治図書)p152)

説明2:

今日は「主題」について考えてみましょう。
     
みんなは初代アメリカの大統領ワシントンの子どもの頃の話を知っていますか。
ワシントンは小さいとき、お父さんが大事にしていた桜の木の枝を折ってしまいました。しかし、お父さんに正直にあやまりました。
この話で言いたいことは「桜の木を折ってはいけない」ということですね。そう思う人?(誰も挙手しない)
じゃぁ、何を言いたいのですか?(誰かを指名する) 
間違っても正直に言うことが大切だと言いたいのですね。そう思う人?(全員)そうですね。

発問8:

では「ヒロシマのうた」の主題は何ですか。
主題ですから「ヒロシマ」も「ヒロ子」も「わたし」も出てきません。「人というものは、~~である。」と書いてノートを持ってきなさい。

ア 人というものは、かくせいない事実があるのである。
イ 人というものは、悲しみをこえて生きるものである。
ウ いつかは死んでしまうものである。
エ 人というものは、ほんとうのことを話さなければならないのである。
オ 人というものは、傷ついている人を苦労して助けて、助け合うものである。

<子供の考え>

・ ア。話したくないのに話して事実を教えなければならないからつらいと思う。
・ イ。人は死んでいるのをのりこえていかなければならない。
・ イ。お母さんを「目の前で死なせてしまった」ことと、私はヒロ子だけは死なせてはいけないという気持ちで生きてきたから。
・ ヒロ子がどんなことにも負けていない、そんなところに私は感動した。だから、そこが悲しみを越えているわたしとヒロ子の姿だと思った。
・ イ。ヒロ子は強い子でした。どんなことにも負けてはいなかったから。
・ ヒロ子が、「あたし、お母さんに似てますか」という場面で、わたしが思わず涙ぐんでしまうから。
・ 悲しみを越えてと、題名がにているから。
・ ヒロ子がわたしを見て、にっこりわらっている。にっこり笑ったのが悲しみをこらえているように感じた。
・ 戦争はかなしいものだから、それを乗り越えて生き抜いたから。
・  ぼくはエだと思います。いつかはほんとうの話をしているから。最後に本当のことを話しているからです。
・ オ。大事なことは何回も出てくる。助けるとういうことが何回も出ているからです。
圧倒的にイの賛成者が多かった。

<授業全体の感想>
・ヒロシマのうたの問題の時、初め理由を書けなかったけど、やっていく間に5年の時より理由や反対が書けるようになった。2学期もがんばりたい。
・「ヒロシマのうた」の問題は多いように思う。私はなんで「ヒロシマのうた」という題なのか不思議で、「うた」がつくのに意味があるのか、なんか考え方が広くなったような気がする。
・この1学期でかなり理由に強くなった。
・5年の時より反対理由が増えた。
・ ヒロシマのうたを勉強していて、人はかならず本当のことを言うんだということを学んだ。国語はなんとなく得意になった。
・ 全体的に楽しかった。
・ 楽しかった。
・ このヒロシマのうたで、今気づいたが、この題名は、今までの広島でであった出来事、わたしとヒロ子の何かを奏でているメロディのようなさみしい雰囲気の歌だと思う。今、私はこの話の話者のように、この話にとけ込んでいる。話というものは、自分で考えれば考えるほど空想の世界と事実が出てきておもしろい。
・ ヒロシマのうたが最初より短く感じる。理由や作者の伝えたい気持ちもちょっとわかった。
・ ヒロシマのうたは、全部が長い。でも今は少し短く感じる。長いとがんばらなくなるが、ヒロシマのうたは長いから発表することがいっぱいあるから、ねむたくならない。勉強でねむたいのに、ねむたくならなくなたのは、ヒロシマのうただけだ。
・ 初めは意見を書けなかったけど、今はぽつぽつと書けるようになった。
・ 初めは長くていやだなと思ってたけど、ヒロ子のほんとうのお母さんのことなどを、知っていくうちにだんだんおもしろくなってきた。頭もいっぱい使って勉強になったと思う。


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