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TOSSランドNo: 1132008 更新:2013年08月15日

活動の保障は新しい発見を保障する


活動を保障すれば、子どもたちは発展性のある活動へと進む。そして、 その活動がしばしば学級を騒然とさせるような発見を生むことがある。            
4年電池と回路の授業は、このことを証明するための、まさに絶好の教材であった。

「向山洋一実物資料集」第5巻の「理科研究授業奮戦記」32(P122)で、氏は次のように書いている。

2個の豆電球と2個のかん電池についての子供たちが考えた回路図も30ほど、集まっていました。「2個と1個」がなくなった子供たちが「2個と2個」を持ってきていたのです。

この文面から向山氏は、初め子どもに「2個と1個」で回路作りをさせていることがわかる。そして「2個と1個」でなくなった子たちが、発展として「2個と2個」の回路作りに進んだと読み取れる。
 この実践より、

活動を保障すれば、子どもたちは発展性のある活動へと進む。

と言える。
そして、

その活動がしばしば学級を騒然とさせるような発見を生むことがある。

私の実践でそれを紹介したい。
 4年の子たちに市販の「ソ-ラ-カ-」の部品を与えた。
 子どもたちは、ソ-ラ-カ-作りとその遊びに夢中になった。4時間以上もそれで遊んだ。なかにはモ-タ-も改造する子たちも出てきた。
 遊びの合間合間に、検流計の使い方や直列つなぎ・並列つなぎなどの基本的なことを学習した。
 さて、こんな子たちもさすがにソ-ラ-カ-での遊びに飽きだした頃、私は次の課題を出した。

面白い回路を作ろう。

材料は、ソ-ラ-カ-の時から使っている部品、モ-タ-・豆電球・電池・エナメル線である。
 子どもたちは、グル-プになったりして作っていった。
 回路はザラ紙にマジックで描いて、黒板に貼りだしていった。
 電池も家からいくつも持ってきている子がいたので、この回路作りは本当に面白い物が30ほど出てきた。
これで正味1時間を使った。
 2時間目、子どもたちは黒板に貼られた回路図を見て、予想を立てていった。
モ-タ-が回ったり、豆電球がつくものは◯、そうでないものは×をノ-トに書いていった。
 その予想人数を調べた。
 その後、グル-プで分担して実験をしていった。予想がまっ二つに別れた回路や今まで見たことのない回路は、全体で実験をして確かめることにした。
これで2時間目が終了した。
 さて3時間目の全体の実験での確かめ。
 問題になったのは次の2つの回路。
①も②も回路になっていない。このままでは電気が流れない。電気がもどってこないという主張で圧倒的に両方とも×の子が多かった。

Image10

そんな中で、一人の女の子が、「①は知らないけど、②はモ-タ-が回る。私はソ-ラ-カ-を作ってる時に間違ってこんな回路を作ってしまって、やったらモ-タ-が動いた」という体験を出した。
 私も勿論その結果を知らなかった。
 実験をやってみた。
 ①の豆電球はつかなかった。(豆電球が切れていたようだ。別の日にもう一度やったら豆電球はついた)
 ②のモ-タ-は回った。そんなはずがないの声。教室が騒然としてきた。 子どもたちは、次のような注文を出したきた。注文どおりに実験をした。

・1本の電池のマイナス極と2本の電池のマイナス極をつないでいるエナメル線を取り外してやってほしい⇒モ-タ-は動かない。
・下の電池を1個にしてほしい⇒モ-タ-は動かない。
・上の電池を2個にしてほしい⇒モ-タ-は動かない。
・上の電池を2個、下の電池を3個にしてほしい⇒モ-タ-は動いた。
 この謎を解く子が出ていた。
「電池の多い方が電流が強いから、電池の少ない方が負けて、その差1個分だけの電流が流れる」
これに触発された子が次の回路図でも確かめてほしいと言ってきた。

Image12

ややこしい回路ではあるが、電池は2個対1個になっている。それに豆電球が加わった。
 予想を取ると、誰一人として豆電球がつき、モ-タ-は回るという子はいなかった。
 豆電球はつかなくても、モ-タ-が回るという子がいてもよさそうだが、豆電球があるので力の奪い合いをして結局どちらもだめというのである。
 この問題の結果も、勿論授業者はしらない。
 さあ実験をした。
なんと豆電球もついたし、モ-タ-も回った。ただしその明かりは弱く、モ-タ-の馬力も弱かった。
活動を保障することで、忘れられない授業をすることができた。


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