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TOSSランドNo: 3303604 更新:2013年08月15日

「白河だるま」から地域の伝統文化を学ぶ


1 「白河だるま」の歴史

松平定信は、1783年10月16日に白河藩主となった。その年は、天明の大飢饉の年で、藩財政は10万石あまりの歳入欠陥があった。
 そのため、定信は、農商工の産業振興政策を強力に推進した。この中で、市の振興のため、青物市場や「追駒」と称する特殊市場の馬市を設け、資金の貸し付けを行った。
 また、花市(旧正月14日の初市)に縁起物のだるまを売り物とするため、だるまの絵付けをお抱え絵師であった谷文晁に描かせたと伝えられている。これが、「白河だるま」のはじまりである。以来、花市よりも「白河だるま」が有名となり、今では日本一のだるま市として知られている。
 だるまには18種類の大きさがあり、領民は、初市でこのだるまを買って、神棚に献じ、毎年一回りずつ大きなだるまへ買い換えていた。現在も、この風習は続けられている。
 だるまの大きさは、「一番」が最も大きく、高さ55センチメートルである(17,000円)。以下、「二番」50センチメートル(14,000円)、「三番」45センチメートル(11,000円)と続いており、最小のものは、「小」で8センチメートル(300円)である。今回の授業で用いたものは、「ほ」で25センチメートル(3,300円)である。ただし、だるま市では、お店の人と交渉し、値切ることでさらに縁起が良くなるとも言われている。

2 内部情報を蓄積する

 「白河だるま市」の写真を提示する。

発問1:

白河だるま市の写真です。だるま市に行ったことがない人はいますか。

挙手させて確認する。ほとんど全員が行ったことがある。

指示1:

白河だるま市について、知っていることや見たり聞いたりしたことを、できるだけたくさんノートに箇条書きしなさい。

列指名で発表させる。その後、他に発表したい生徒がいれば、発表させる。

発問2:

この白河だるま市に、毎年、何人くらいの人が訪れるのでしょうか。予想して、ノートに何人と書きなさい。
ちなみに、白河市の人口は、約6万人です。

列指名で発表させる。毎年、約15万人が訪れるという、名実ともに日本一のだるま市である(白河観光物産協会HPによる)。

発問3:

このだるま市を創めたのは、ある有名な人物です。その人物の名前を、ズバリ、ノートに書きなさい。

すぐに分かる生徒は数名で、多くの生徒はすぐには分からない。分かった生徒へ対応しながら、ヒントを出す。
 「何時代の人物ですか。」「江戸時代です。」「この人物は、幕府の重要な役職につきましたね。何という役職でしたか。」「老中です。」「そして、幕府政治の改革も行いましたね。何と言いますか。」「寛政の改革です。」「ここまでくれば、もう分かりましたね。」
正解は、松平定信である。

説明1:

松平定信が、白河藩の藩主となった年は、天明の飢饉があった年でした。藩の財政は、大変苦しい状況でした。そこで、産業振興のための一つの方策として、だるまを売ることを始めたと言われています。だるまの絵付けは、お抱え絵師だった、谷文晁に依頼したと伝えられています。

3 白河だるまの絵柄を確認する

発問4:

白河だるまの絵柄は、どんな絵柄でしたか。ノートに絵を描いてご覧なさい。

ノートに絵を描かせる。分かっているようで、分かっていないものである。隣近所で見せ合って、確認をさせる。修正したい生徒については、修正させる。
その後、実物の白河だるまを提示する。

発問5:

白河だるまの絵柄には、縁起のいい物が描かれています。何が描かれているか、知っている人はいますか。

挙手させて、発表させる。詳しい生徒が数名いる。「松・竹・梅」と「鶴・亀」である。実物を示しながら、どこに何が描かれているかを確認する。
眉が鶴、髭が亀、あごひげが竹、耳ひげが松・梅を表している。

発問6:

この絵柄は、江戸時代からずっと変わっていません。このように、長い歴史の中でつちかわれ、人々に受けつがれてきた文化を何と言いますか。

2,3名を指名して答えさせる。正解は、「伝統文化」である。

4 だるまの扱い方を確認する

指示2:

このだるまには、文字が書いてあります。書いてある文字を読んでください。

卒業生が書いた、合格祈願のメッセージが書かれている。

発問7:

このだるまは、合格祈願のだるまだということです。しかし、先生は、だるまの扱い方を間違えています。どこが間違えているのか、隣同士で相談しましょう。

挙手させて、発表させる。「だるまに目を入れていません。」「願いをかけた時点で、左目を入れて、願いが叶ったら右目を入れなければいけないのに、入れていません。」「その通り。そのような、だるまの扱い方も昔から受け継がれてきたものです。これも伝統文化ということができますね。」


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