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TOSSランドNo: 1504848 更新:2012年12月04日

染谷幸二氏の「アトランダム・ラブレター」修正追試


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染谷幸二氏 「アトランダム・ブレター」 修正追試

山梨県 広瀬翔

1.「アトランダム・ブレター」の実践

染谷幸二氏 のHP に次のようにある。

「自分を好きになってほしい!」と願います。
そのためには、自分の長所を自覚することです。
でも、中学3年生でも自分の長所を自覚している人はごく少数です。
自分で分からないのなら、みんなに教えてもらえばいいのです。
そう考え、本実践《アトランダム・ラブレター》は誕生しました。
進路指導の授業に最適です。(「染谷幸二・学級経営のページ5」より)

私は 道徳の授業参観で追試 をした 。大成功だった。

生徒は「自分の良いところ」を友達から認めてもらい、授業中ずっとニコニコしていた。 私もニコニコ。
本当に素晴らしい実践。多くの方に追試してただきたい授業である。

2.実際の流れ

<解説> 【準備物】…封筒、便箋(生徒人数分よりも少し多く)、ワークシート

①封筒・便箋を配り、自分の名前書かせる

指示1:

今から、一人に一つずつ、封筒は配ります。(「親への感謝の手紙かな!」などの声が聞かれた)
(封筒表、中央の部分を指しながら)このあたりに自分の名前を書いてください。
色ペンを使っても構いません。名前の大きさも自由です。

指示2:

便箋配ります。(黒板に絵を描きながら)この便箋には上下があります。お隣同士確認。
その左上のあたりに、名前を書きます。

指示3:

書けた人?書けた人から、紙を縦に半分に折ります。そして封筒に入れてください。
できた人から、1番前の人に送ってください。(と指示して回収した)

<染谷先生は封筒の中に紙を入れ、その右上に名前を書いて入れておいた。生徒の活動時間を増やす配慮だと思われる。
私は生徒に活動をさせることで、「今日はどんなことを勉強するのだろう」と期待感を持たせたかった。そのため、封筒と便箋を配り、自分の名前を書かせるという作業を入れた。>

②ワークシートを配布する
③ワークシートに大切な人の「いいところ」を3つ以上書かせる

指示4:

人には、誰にでも、「いいところ」がありますね。では、自分が1番大切だなと思う人を頭に想像してください。
友達でもいいし、家族でもいいし、恋人でもいい。一人でもいいし、大勢でもいい。
今想像している人の「いいところ」、ワークシート①のところに3つ以上書いてごらん。
(20秒ほど経って)有名人でもいいし、アニメのキャラクターでもいいし、歴史上の人物でも誰でも良いですよ。

説明1:

(さらに30秒後)例えば、外見を褒めても良い。かっこいいとか、かわいいとかね。足が長いとか。
例えば、内面を褒めても良い。優しいとか、おもしろいとか、ユニークだとかね。
例えば、能力を褒めても良い。ピアノが弾ける、英語が喋れる、野球がうまい、足が速いとかね。
(その後、列指名で一人2つずつ言わせた。教師はすべて認めながら板書していく)

<原実践の第一指示 : 「これから3分間はかります。自分の長所を5個以上、この紙に書いてください。」>

<すっと授業の本題に入っていく良さを感じる。原実践のこの指示から授業に入っていくことも考えた。
だが、私は生徒に「良いところが書けた」という成功体験を積ませたかった。そのために変更した。
また、「いいところ」というのはどういうことなのか、観点を与えなければ書けないと思い、外見、内面、能力の3つを例示した。>

④苦手な人の「いいところ」を1つ書かせる

指示5:

今度は反対に、大っ嫌いだとか、「この人とはかかわりたくないな」という人がいるかもしれません。
でも、その人にだって「いいところ」はあるはずです。1つで良いから探して、ワークシートの②に書いてごらん。

(その後、列指名で一人1つずつ言わせた。教師は板書。言えなかった生徒も認めていく)

<「苦手な人」に対しては、悪いところばかりが目に付いてしまいがちである。だが、「誰にでも良いところもある」と気付かせたかったので、「自分のよいところ」を考えさせる1つ前のステップとしてこの指示・作業を入れた>

⑤自分の「いいところ」を出来るだけたくさん書かせる

指示6:

今から2分間とります。ワークシート③のところには、自分の「いいところ」、出来るだけたくさん書いてごらん。
黒板を参考にしても構いません。

指示7:

たくさん書けた人も、書けなかった人もいるでしょう。何個書けたか数えてください。

(挙手で確認 : 私が実践した時は0個…8名、1個…8名、2個…4名、3個…3名、4個…2名、5個以上…4名)

指示8:

(最高となる10個書いた生徒を指名し)その中から3つ言ってごらん。(発言を教師は板書)

<生徒は、「自分の良いところ」をなかなか見つけられない。見つけていたとしても、「これが本当に自分の良さなんだろうか」と感じてしまい、自信を持って書くことができずにいる様子だった。

「自分の長所を自覚している人はごく少数です」

という染谷先生のお言葉が、予想以上に事実であったことを思い知った瞬間だった>

⑥活動の流れを説明する

説明2:

みんな自身もいいところがあるんだけど、自分で見つけるとなるとなかなか難しいものです。
だから今日は、友達に見つけてもらうことにします。
さっきみんなに書いてもらった封筒、ありますね。今から一人に一つ、封筒を引いてもらいます。
その人宛てに、ラブレターを書いてもらいます。(生徒、大爆笑)
そのラブレターは、もちろん、その人の「いいところ」を書きます。
書くときは、自分の名前を書かなくていいです。誰が書いたか分からなくていい。
自分のを引いた場合は引き直します。
(その後、教室四隅の生徒を立たせてじゃんけん。教師が封筒の束を持っていき、勝ったところから引く)

<活動の趣意、流れを説明。自分の封筒を引いた生徒がいた場合、他の残った封筒から引かせた>

⑦例示を示す

説明3:

自分が引いた人宛てに、ラブレターを書きます。
たとえば、このように書きます。(私は副担任だったので、担任の先生宛に書いた手紙2種類を朗読)

説明4:

箇条書きにしても良いし、文章にしても構いません。
<箇条書きにした手紙と、文章にした手紙との2種類を用意。生徒に「いいところ」を書く例を示すことを意図して書き上げた>

⑧手紙を書かせる

指示9:

いきなりは書けないと思うので、ワークシート④のところに、その人を思い浮かべて「いいところ」をまずは書きます。
それから文におこしてみてください。
10分間、時間をとります。始めてください。

説明5:

(3分ほどしたら)すぐには思い浮かばないという人も、黒板を参考にして構いません。
また、学園祭や強歩大会などの行事でのことを思い出して書いても構いません。

<ワークシート④も活用させながら書かせた。教師は机間巡視。

「自分の長所はあれだけ苦労していたのに、友だちのことになると猛スピードで鉛筆が動いた」

という染谷先生の言葉通りの事実がそこにあった。>

⑨1度封筒を回収し、再度配り直し、手紙を書かせる

指示10:

封筒に手紙を入れ、前に送ってください。

指示11:

今度は対角の○○さんから引きます。同じ人だったら引き直します。

指示12:

8分間ほどとります。その人の「いいところ」を書いて下さい。

<生徒からの提案があり、全体に確認をして採用。2人目ということもあり、よりユーモアのある記述が目立った。また、褒められる側も、より多角的な視点から褒められることが良いと考えた。
だが、これをしたことによって発表の時間が極端に少なくなってしまったことが反省。やはり1名に書かせた方がよさそうである>

⑩手紙を回収し「よいところ」を音読

指示13:

では今から「よいところ」を読み上げます。誰のことか当ててください。

<「ババヌキ」の要領で、教室中央列の最前列に座る男子生徒に引かせた。「女の子です」と私が言っただけで、生徒は期待感に満ちていた。その後、教室最前列の女子生徒、学級委員長、クラスにいる生徒会長に引かせた。

私は「いいところ」を読み上げると、生徒たちは歓声をあげながら誰のことなのかを推測していた。

反省点は2つ挙げられる。

①次の封筒を引く生徒は、教師が「いいところ」を読み上げて封筒を手渡した生徒にした方が自然であった点、
②4名分の手紙しか読み上げることができなかった点。この活動が1番盛り上がるところなので、もっと時間を確保すべきだった。

今後追試なさる方は参考になさって欲しい>

⑪生徒に手紙を渡す

指示14:

今から名前を呼びます。呼ばれた人は封筒を取りに来てください。

<残り時間が5分となってしまい、全員分を読みあげることが困難であった。そのため取りに来させた。生徒は近くの生徒や仲の良い生徒たちと手紙を見せ合いながら、ニコニコと笑顔であった。
机間巡視のときに「いいところ」以外が書かれていないことを確認してはいたが、もしも短所が書かれていた場合には対応ができないのが困る点。>

⑮語る

自分だと、自分の「いいとこと」というのは、なかなか見えにくいかも知れません。
でも、こうやって、みんなのことを見てくれている友達はいるし、認めてくれる仲間が、ここにはいます。
長所というのは、自分でも意識しないと伸ばせません。
今日、みんなは、友達から書いてもらったその「いいところ」を、自分の「いいところ」だと思って、これからも、このクラスで伸ばしていきましょう。

<生徒たちは充実した時間を過ごしたような満足感を味わえたようだ。追試して、本当に良かったと感じた。このような一流の実践を、今後も追い求めていきたい>

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