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TOSSランドNo: 6295442 更新:2013年08月10日

俳句「玉川の一筋光る冬野かな」の授業


 角川名句百選の1句。明治25年12月8日、内藤鳴雪が正岡子規と共に高尾山に吟行に出かけたときの作品。指導案を示す。

 俳句を板書し、丁寧に書き写させる。

《板書》   玉川の一筋光る冬野かな   内藤鳴雪(ないとうめいせつ)

指示1:

 立って、3回読んだら座りましょう。

 数人に読ませる。
 漢字の正しい読み方を確認する。

発問1:

 5・7・5に区切りなさい。

 玉川の/一筋光る/冬野かな

 玉川とは、東京の多摩川のことである。ちなみに、歌枕に詠まれる玉川は6つあるとされ、「六玉川」と呼ばれている。
     ・大阪府三島の玉川
     ・京都府井出町の玉川
     ・宮城県母子川の末流
     ・滋賀県野路の玉川
     ・和歌山県紀伊国の多摩川
     ・東京の多摩川

発問2:

 季語と季節を書きなさい。

 季語は「冬野」、季節は「冬」である。

発問3:

 語り手の目に見える物を書き出しなさい。

 多摩川、多摩川の流れ、一筋の多摩川
 冬野、冬の野原
など、表現は違うかもしれないが2つが出されるであろう。

説明1:

 作者の内藤鳴雪は、松山藩の家臣の家に生まれました。文部省に勤めた後、学生の寮の監督になりました。その寮に、学生の正岡子規がいました。

 ここで、次の発問を入れてもよいだろう。 

発問4:

 正岡子規の俳句を言いなさい。

  ・初日さす硯の海に波もなし
  ・若鮎の二手になりて上りけり
  ・夏嵐机上の白紙飛び尽す
  ・柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺
  ・いくたびも雪の深さを尋ねけり など。

説明2:

 鳴雪は20歳も年下の正岡子規に俳句を教えてもらうようになりました。
 あるとき子規は、鳴雪を誘って高尾山に行きました。俳句を詠みながら歩くのです。新宿から八王子まで汽車で行き、高尾山に登って八王子に一泊。次の日は日野駅から百草(もぐさ)の松蓮寺(しょうれんじ)へ向かいました。
 子規はこのときの様子を『高尾紀行』に書いています。「石段を上れば堂宇(どうう=お堂のことです)あり。・・・略・・・玉川は眼の下に流れ武蔵野は雲の際に廣がる。」鳴雪はここでこの句を詠んだのです。

 二人がたどった道筋を、地図帳で確かめるのも面白いだろう。

指示2:

 地図帳で、二人がたどった道を確かめてみましょう。

発問5:

 この句は、どちらからどちらの方を見ているのですか。

 二人が目指した松蓮寺とはおそらく百草観音堂で、この観音堂から東の眼下には多摩川が、その先には武蔵野台地が望めることを確認する。

発問6:

 語り手は何に感動したのですか。

 「(一筋光る)多摩川」と「冬野」の2つが出されるであろう。ここは討論させる。
 決着が付かない場合(子どもたちから「かな」について出されない場合)には、「かな」が詠嘆・感動を表す言葉であることを伝える。

指示3:

 この句の情景を説明しなさい。
 (この俳句を解釈しなさい。)

 「お堂から眺めると、眼下には多摩川の流れが一筋光って見える。その先には武蔵野の野原が遠く広がっている。なんてさびしげなのだろう。」というような感じだろうか。
 発表させ、批評し合う。


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