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TOSSランドNo: 6474316 更新:2013年08月09日

国語テストの答え方9 《指示語の答え方》


指示語の答え方

1.指示語問題の答え方の基本

 基本問題。
 赤字部分の指しているものはそれぞれ何ですか。

A.五才のとき、ファーブルは、家のくらしが苦しかったので、おじいさんの家にあずけられた。そこは山の中の一けん家だったので、ファーブルは、家ちくや鳥や虫などを友達にしてくらすことになった。

B.身の回りで使われて用のすんだ発ぽうスチロールは、ごみとしてすてられることが多い。げんざい、これをいろいろな形で再利用する方法が考えられている。 

C.道路をささえる部分に土を使うと、その重みで地すべりが起こるおそれがある。

 A・Bは比較的簡単に答えられるだろう。
 Aは「おじいさんの家」であり、Bは「身の回りで使われて用のすんだ発ぽうスチロール」である。「発ぽうスチロール」としただけでは、不十分。新品の発ぽうスチロールと分けなければならないからである。
 指示語問題の難易度としては、AもBも同じであるが、指しているものの内容はAよりもBの方が難しい。
 子どもに提示する場合は、Aのように限りなく単語に近い答えのものから与えていく。
 さて、Cの答え。東京書籍の教科書の手引き(1993年当時の物)には、なんと「土」と書いてある。私の考えでは間違いである。正解は「土の」である。
 そもそも指示語は言葉の言い換えである。だから、指示語の部分に言葉を代入して正しい文にならなけれけばいけない。
 Aは「おじいさんの家は山の中の一けん家だったので・・・・」、Bは「身の回りで使われて用のすんだ発ぽうスチロールをいろいろな形で再利用する・・・・」となり、指示語の部分に代入して正しい文になる。
 Cはどうか。教科書に書かれているように「土」を代入すると、「道路をささえる部分に土を使うと、土重みで・・・・」となってしまう。
 このように代入して答えを確かめていくと、子どもたちはゲラゲラ笑っておかしいと言う。
 指示語の中では、「この・その・あの」は特に難しいのである。

 ところで、指示語の問い方にはどのようなものがあるのだろうか。
 三種類の問い方がある。

 地球とアルタイル星とのきょりは、約十六光年です。・・・・略・・・・もし、アルタイル星に文明があったならば、西暦二千十五年ごろに、アルタイル星人が返事をくれる可能性があります。その返事がとどいたとき、人類は、新しい歴史のページを開くことになるでしょう。

 問い① の指しているものを書きなさい。
    ② そのの指しているものを書きなさい。
    ③ その返事とは、どんな返事ですか。

 どれも似たような問いであるが、答えは少しずつ違ってくる。

 答え① アルタイル星人
    ② アルタイル星人の
    ③ アルタイル星人の返事

 やはり、代入法で考える。
  ①の代わりに答えを入れてみる。「アルタイル星人の返事が・・・・」となり、正しいことが分かる。
  ②そのの代わりに答えを入れる。「アルタイル星人の返事が・・・・」となり、やはり正しい。
  ③その返事の代わりに答えを入れる。「アルタイル星人の返事が・・・・」で、これまた正しい。
   
 ③については、「どんな○○」の答え方のところでもやったように、「どんな返事」と聞かれているから文末に「返事」とくるようにしなければならない。

2.指示語を使って書き換えさせる

 指示語の答え方は分かっても、いざ子どもたちに発問すると、指示語の意味が分かっていない、と思えることがよくある。次のような指導を試みてはいかがであろうか。

 例文を板書する。

 等々力小学校には、広い校庭があります。広い校庭では、いつもたくさんの子どもたちが遊んでいます。広い校庭には、ブランコ、砂場、登り棒などがあります。

 発問 「何回も出てくる言葉に線を引きなさい。」
 答え 「広い校庭」
 発問 「何度も広い校庭と言うのはしつこいでね。二回目と三回目をこそあど言葉に書き直しなさい。」
 答え 「そこ(ここ)」

 等々力小学校には、広い校庭があります。そこでは、いつもたくさんの子どもたちが遊んでいます。そこには、ブランコ、砂場、登り棒などがあります。

 説明 「このように、前に出てきた言葉を言い換えたものがこそあど言葉(指示語)といいます。」

 稀に、指示語よりも後に出てきた言葉を指す場合もあるが、小学校の段階ではほとんどが指示語よりも前に答えがあることを教えておく。
 テストでは、問い③のような型が多く、次いで、A・Bのように場所や物を問うもの、「この・その・あの」を問うものはぐっと少なくなる。問い①のような型は、小学校のテストでは見たことがない。
 特に中学年では、簡単な指示語問題を多数こなしておくとよいと考える。

 4年生に指示語の指導をした後、段落をばらばらにした「カブトガニを守る」の文章を、正しく並べ変えさせる授業をしたことがある。子どもたちは「指示語は前に出てきた言葉の言い換えだから、いきなり指示語で始まるはずがない。」と発言し、指示語の指す内容まで検討したのであった。
 難しい指示語を根拠にして、正しい順序を言い当てた子どもたちを、本当に誇らしく思ったものである。(だれにも自慢する人はいなかったけれど・・・・。)
 ※「カブトガニを守る」の文章は、改定前の教科書と若干変わっています。


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