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TOSSランドNo: 8515911 更新:2012年12月03日

「猪突猛進」で形声文字の学習を


板書  「猪突猛進」(○トツモウシン)

板書  「猪突猛進」(○トツモウシン)
何と読みますか

・・・「チョ」「ト」「シャ」など。

説明1:

板書  「猪突猛進」(チョトツモウシン)
「チョ」は、なかなか読めません。
でも、こんな言葉があります。読めますか?

◆お猪口(チョコ)
◆猪口才(チョコザイ)

西遊記に「猪八戒(チョハッカイ)」というのも出てきます。
漢字には「形声文字」という種類があって、意味を表す部分と音を表す部分からできています。

今「意味」と言ったけれど、この「味」も音読みは「ミ」。
「味」は口に関係する言葉で、「未」とあるから音読みは「ミ」。
このように漢字の中には読み方が隠れている場合があります。
漢字の読みのテストは分からなくても、隠された漢字の読みでチャレンジしてみるといいですね。

発問1:

「猪」の右側の部分は「者」。「者」は普通、何と読みますか?

「シャ」。

板書  者(シャ) 

発問2:

 「煮沸」は何と読みますか

???(読めなかった)

説明2:

「シャフツ」と読みます。

板書  者(シャ) ・煮沸(シャフツ)

指示1:

「チョ」と読む漢字は2つはあります。
ノートに書いてみよう

「著」は出る。
あとは、なかなか出ない。

発問3:

「情○ ジョウチョ」。者にどんな部首を付けたらいいでしょう。

糸偏

板書  著者(チョシャ)・情緒(ジョウチョ)

発問4:

(板書しながら)「諸君」は何と読みますか。

「ショクン」

説明3:

板書  諸君(ショクン)

発問5:

(板書しながら)「由緒」は何と読みますか。 ユウチョでもないし、ヨイショでもないよ。

「ユイショ」

説明4:

「緒」は「情緒」の「チョ」と「由緒」の「ショ」の2通り読むから要注意なんです。

板書  由緒(ユイショ)

発問6:

 「ショ」と読む漢字があと二つあります。者にどんな部首を付けた漢字があるでしょう。

暑・署

板書  暑中(ショチュウ)・警察署(ケイサツショ)

発問7:

先生もメモを見ないと書けない字があります。次の熟語は何て読みますか?

板書 「躊躇」

チュウチョ

説明5:

「躊躇」は難しい漢字ですが、「者」が入っているから「シャ・ショ・チョ」の中で考えてみるといいんですね。

漢字は100個あるからって、100個覚えることはありません。30個くらい覚えれば残り70個は同じグループです。
そうやって関連して覚えていけると覚えるのが楽になります。漢字の読みもあきらめないで、類推して解答欄を埋めましょう。

参考
部首と音符号(音記号)から成り立つ形声文字は、漢字の90%を占め、常用漢字1945字のうち、1167字が形声文字である。
部首で漢字を集めるのではなく、音を表す部分で集める思考パターンは、漢字が読めるようになるための有効な手順である。
藤堂明保氏は「一見すると連絡のない多数の漢字が乱立しているように見えても、じつは単語家族の研究によって、それらを明確に位置づけて分類することはむずかしいことではない(学研漢和大字典)」と述べている。
むろん音符号1つに対して1つの読みしかないわけではないので、音符号さえ分かれば全ての漢字が読めるわけではない。
しかし音符号に着目すれば音読みの見当をつけることができる。
例えば「猪突猛進」の「猪」が読めないとき、音符号「者」に着目し「著」や「諸」などを想起できば、あてずっぽうでも「シャ・チョ・ショ」のいずれかであることまでは見当できる(時間の都合で,本授業では「ト=都・賭など」の読みについては触れない)。

中学生の国語のテストでは、漢字の「書き」問題だけでなく、「読み」問題においても無解答が多いことがいつも気になっていた。
抽象的でなじみのない漢語が出題されることが多いとはいえ、読めない漢字だからとあきらめるのではなく、既有の知識を総動員して予想したり類推したりする態度を育てていきたい。
「習っていない漢字も読むことができる」という自信を持たせ、たとえ誤答するにしても音符号に着目して解答するように心がけさせたい。

「者」についての覚書  藤堂明保編「学研漢和大字典」より
 単語家族 について(P1565・1566より抜粋)
・音の似たものは、原則として共通のイメージを浮かびあがらせる。
・たとえば、青は、草の芽や、井戸の水のように、すがすがしく澄みきった色をあらわしている。
 清(澄み切った水)-晴(すみきった空や太陽)-精(澄みきった米)―睛(澄みきったひとみ)-請(澄んだ目でものをいう)。
・同じ音符を含む形声文字(諧声文字ともいう)の仲間を「諧声系列」といい、同一の諧声系列は、原則として同じ基本義をもつが、たとえ別の諧声系列に属していても、発音が同じか近似していれば、(中略)共通の基本義を持つ場合が多い。このような単語のグループを「単語家族」と呼び、漢語の解釈にはその点の理解を欠いてはいけない。

・漢字の字体はさまざまであっても、その語源が同じか近似しておれば、意味もまた共通であることが明らかである。これを「音義の相関」という。また、青―清―晴・・・晶―星などのグループを「セイの単語家族」といい、包―抱―胞・・保―宝などのグループを「ホウの単語家族」という。何万という漢字は、このようにして、音と義(意味)の上から、何百かの単語家族のグループに分類することができる。そして、そのことによって今まで気づかれなかった、最も基本的なことばの意味を、正確につかむことが可能となる。漢語には本来、セイ・ケフ(キョウ)・ホウのような語源があり、その語源からいろいろな単語が派生した。そのいちいちの派生語に対して、それぞれの漢字が作られて当てはめられたのであるから、一見すると連絡のない多数の漢字が乱立しているように見えても、じつは単語家族の研究によって、それらを明確に位置づけて分類することはむずかしいことではない。

者シャ  部首 おいかんむり 芝がこんろの上で木を燃やすさまを描いた象形文字で、煮(火力を集中してにる)の原字。ただし古くから「これ」を意味す近称指示詞に当てらて用いられ、諸と同系の言葉をあらわす。

煮シャ  者は、こんろの上で木を燃やすさまを描いた象形文字で火力を集中して火をたくこと(もやす)と同系のことば。のち、者は助辞に専用されたため、煮がつくられその原義をあらわすようになった。煮は「火+音符 者」の会意兼形声文字。暑(熱が集中してあつい)と縁が近い.

暑ショ  「日+音符 者」の会意兼形声文字で日光のあつさが集中すること。
  (やく)炙る(あぶる) 赭シャ(まっかにやける)などと同系のことば。

著チョ  「くさかんむり+音符 者」の会意兼形声文字で、ひと所にくっつくの意を含む。箸(物をくっつけてもつはし)の原字。チョの音の場合は、おもに書きつけるの意に用いる。書ショ(かきつける)-貯チョ(集中してとめおく)-都ト(人が集中して住みつくみやこ)-処ショ(くっついて止まる)などと同系のことば。

躇チョ  「足+音符 著(くっつける とめる)の会意兼形声文字。

奢シャ 「大+音符 著」の会意兼形声文字で、おおげさに充実しすぎること。
都(人の充実したまち)-儲(いっぱいためる)-庶(たくさん)-諸(たくさん)と同系のことば。

藷ショ  ①根が充実したいも ②さとうきび
     「くさかんむり+音符 諸(あつまる 中身が充実する)の会意兼形声文字。

箸チョ  「竹+音符 者(ひと所に集める・くっつける)」の会意兼形声文字。
①食物をくっつけてとるはし 同 ?  ②あらわす 同 著   ③きる  同 著・着

楮チョ  (こうぞ・・樹皮から紙をつくることから紙または手紙・紙幣の意味)
     「木+音符 者」の形声文字。著(書きつける)と同系か

猪チョ  「犬+音符 者(充実する・太る)」の会意兼形声文字。太ったいのしし。
その家畜となったのがぶた。猪は豬の俗字。貯(中が充実する)と同系の言葉

緒ショ 「緒戦・端緒」 チョ「情緒」 お「鼻緒・緒」  情緒は「ジョウショ」とも。
     「糸+音符 者(集まる、つめこむ)」の会意兼形声文字。

紵チョ (糸をたくわえる糸巻き)-貯チョ(中にたくわえる)などと同系のことば。緒は転じて糸巻きにたくわえた糸のはみ出たはし、の意となった。

諸ショ  「言+音符 者」の会意兼形声文字で、ひと所に多くのものが集まること。転じて、多くの、さまざまな、の意を示す。都(人が多く集まる都→すべての)に近く、また庶民(おおぜいの人々)の庶ショとほとんど同じ。

儲チョ・ジョ 「人+音符 諸(おおくのもの・たくわえ)」の会意兼形声文字。

庶ショ  諸(多くのものの集まり)と同系のことば。 特に貯(多くの物を集めてとっておく)と縁が近い。

渚ショ・ なぎさ 「水+音符 者(集まる)」の会意兼形声文字。砂利や小石が集まってできるなかすのこと。
        「こざとへん+音符 者(あつまる・集中する)」の会意兼形声文字も、砂利や小石が集まってできるなかすのことを指す。

署ショ  「あみ+音符 者」の形声文字で、網の目のようなひとこまごとに、人を配置して落ち着けること。者はたんに音を示す。著(つける)-書(かきつける)と同系のことば。

曙ショ  「日+音符 署」の形声文字で、署(文書を集めておく役所)の原義とは関係がない。
曙は、者(もと、たきぎが赤く燃えるさま)-赭シャ(あかあか)などと同系で、日光が明るくなること。彰(明るい)・昌(明るい)とも縁が近い

都ト   「邑+音符 者」の会意兼形声文字で,人々の集中する大きいまち。堵(ト 土をあつめる)―貯(チョ あつめる)などと同系のことば

堵ト・ド 「土+音符 者」の会意兼形声文字で,土を詰め込んで固めたへい」都(人がいっぱい詰めかけた都会)―儲(詰めこむ,たくわえる)―貯などと同系のことば

賭 ト  「貝(財貨)+音符(集中する・つぎこむ)」の会意兼形声文字。


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