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TOSSランドNo: 2220054 更新:2013年08月01日

豊田佐吉


明治中頃,新しい産業の中心は,繊維産業でした。
「バッタン機」「チャンカラ機」と呼ばれた機械で細々と布を織っていたこの時代。
しかし,豊田佐吉が開発した「豊田式動力織機」によって日本の基幹産業の一つである紡績業は大量生産の道が開かれ,ようやく発展の緒につきました。
今から100年以上前に日本人がこのような偉大な発明を成し遂げたことを子供たちに知らせたいと思い,授業案をつくりました。

(授業ではwebワークを使います)

発問1:

(「豊田式木製人力織機」の画像を提示)
これは何をする時に使う物だと思いますか?(列指名)

説明1:

布を織る時に使います。木で出来ています。
この機械が発明されるまでは,布を織るのは大変な仕事でした。
昔は糸を一本一本継ぎ足しては,トンカラリ,トンカラリと布を織ったのです。
「鶴の恩返し」のお話に出てきますね。
夜遅くまで何日もかけて織り上げても,たいしたお金になりませんでした。
しかし,この機械の発明で,質のいい布が素早く出来るようになったのです。

発問2:

これは,日本人が発明しました。いつ発明されたと思いますか?(選んだ番号に挙手させる)
      ①明治24年(1891年:今からおよそ120年前)
      ②昭和24年(1949年:今からおよそ65年前)   

説明2:

(「豊田佐吉」の画像を提示)
最初に示した機械は「豊田式木製人力織機(とよだしきもくせいじんりきしょっき)」といいます。
豊田佐吉という方が明治24年,今からおよそ120年前に発明した物です。

説明3:

(「木鉄混製動力織機」の画像を提示)
豊田佐吉さんは「豊田式木製人力織機」を発明した6年後の明治29年には石油を原料として動くこの織機を発明しました。
人力でなく,動力で自動的に動く機械です。

説明4:

(「無停止ひ換え式自動織機」の画像)
そして,大正13年,途中で糸がなくなっても自動的に糸を継ぎ足し織り続けることのできる自動織機を発明しました。

発問3:

さて,このようにどんどん新しい機械を発明した豊田佐吉さんのお仕事は何だったと思いますか?(列指名)

・布を織る仕事
・機械を作る人

説明5:

豊田佐吉さんは腕のいい大工さんでした。
布を織る機械を発明することに,周りの人は大反対でしたが,夜もろくに寝ないで研究し,まるで病人のようになりました。
そして,周りの人にきちがい扱いされ,相手にされなくなりました。
失敗を重ねてお金もどんどんなくなっていきました。 

発問4:

でも,そんな豊田佐吉さんを理解してくれた方もいました。
いちばん理解してくれた方は誰だと思いますか?(列指名)

・布を織る所で働いている人 
・お父さん  ←お父さんは腕のいい大工さんでした。佐吉が機械の発明に時間を使うことに大反対でした。
・お母さん

説明6:

お母様です。
周りの人達にどんなに反対されても,豊田佐吉さんのお母様はいつも励ましてくださいました。
豊田佐吉さんは,最初に発明した機械のテストをお母様にしていただきました。
その時に次のようにおっしゃっています。

『この改良はたごは,私一人の力でできたものではありません。母のおかげです。
 このはたごの一つの枠にも,一本の桁にも,母の祈りがしみこんでいるんです。
 これは母が生んだ子と同じです。第一番目に,母に織らせてください。』

説明7:

明治23年,最初の織機を発明する前の年です。
東京で博覧会が開かれました。
博覧会では,世界中の農業や工業の進んだ技術を見ることができました。
豊田佐吉さんは東京に泊まり込んで,毎日朝から晩まで世界の機械を見て回りました。

説明8:

15日目に監視員の方に,

「君は毎日ここで何をしているのかね。」

と声をかけられてしまいました。
豊田佐吉さんはこう答えました。

「機械の動きをみているんです。分からないことがたくさんあるので・・・・。」

説明9:

すると,監視員さんはこう笑いました。
「分からないところがあるって,ハハハハ・・・。そりゃ当たり前さ。これは皆,外国人が作った機械なんだよ。日本人には考えつかぬものばかりさ。」

発問5:

監視員さんにこう言われて,豊田佐吉さんは何と言ったと思いますか?

・日本人をばかにするんですか。
・日本人にだって出来るはずだ。

説明10:

豊田佐吉さんは,次のようにいいました。

「日本人には考えつかないですって!日本人は皆,何もできないバカだと言うんですか!」

説明11:

たいへん激しく怒ったので,監視員さんは黙ってしまったそうです。
・・・しかし,実際,博覧会場にあるもので,日本人が作ったものは何もなかったのです。
そんな時代に豊田佐吉さんは努力を重ねて次々と新しい自動織機を作りました。

説明12:

そして,ついには世界一の織機を作り上げ,世界の織機王と呼ばれるようになりました。

説明13:

当時世界一といわれていたイギリスのプラット兄弟会社の重役が,わざわざ日本の豊田さんの会社を見学に来ました。
そして,プラット兄弟会社の機械より優れていることを認めたのです。

説明14:

プラット兄弟会社の重役は豊田さんにこんな質問をしています。

「だが,どうして,こんな立派なものを作り上げることが出来ましたか。
 失礼ながら,あなたは日本の大学を卒業しただけではありますまい。
 もしや,わがイギリスの大学で研究なさったのではありませんか」  

発問6:

豊田さんは,何と答えたと思いますか?(列指名)

説明15:

豊田さんは,次のように答えています。 

いやいや,わたしはイギリスどころか,日本の大学も,いや中学校さえもいかなかったのです。
独学です。

説明16:

この発明により日本の織物生産が盛んとなりました。
一人で50台の織機を受け持つことができるくらい性能の高い機械でした。
500台の織機がどんどん動いていても,10人で受け持てたのです。
さらに日本製の織布は品質が大変よかったので外国にどんどん売れました。
貧しかった日本の国が豊かになっていく土台が出来上がったのです。

発問7:

豊田佐吉さんがやったことを,どう思いますか?ノートに書いてごらんなさい。

・最後まであきらめないで,すごいと思った。
・反対されてもやめないというのはすごいと思った。

発問8:

この発明で得たお金を資金の一部として豊田佐吉さんの息子さんが会社を始めました。
豊田喜一郎さんとおっしゃる方です。
今は何という会社になっていると思いますか?たいへん有名な会社です。

説明17:

トヨタ自動車です。トヨタの車は,世界中いろいろな場所で走っています。

説明18:

豊田喜一郎さんはお父さんである豊田佐吉さんにこう言われていたそうです。

(『ヒストリー 豊田喜一郎のあゆみ 第1話』を提示)
「わしは織機をつくってお国に尽くした。お前は自動車をやれ」

説明19:

「尽くす」というのは「力を惜しまずに働く」ことです。
豊田佐吉さんは,織機づくりで日本のために力を出し切ったんですね。
その後,続けてこのように言いました。

高級な外車を輸入するために,どれだけ金が外国に出ていくことか。
貧乏国の日本が,これではいかんな。安くて能率の高い国産車の製造は,
国のためになることだ。お前,やりなさい。

説明20:

当時アメリカはとてつもなく大きな工場で大量の自動車を作り,世界中に売っていました。
そんな時代に日本で自動車工場をつくるのは大変でした。
しかし,今は世界のトヨタになっています。
このように,日本人の努力は受け継がれ,発展を続けています。

指示1:

今日のお勉強の感想を書いておきなさい。

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尚,Webワーク使用には無償のマクロメディアのフラッシュプレイヤー(無料)が必要です。
         ↓
http://www.adobe.com/shockwave/download/index.cgi?Lang=Japanese&P5_Language=Japanese&P1_Prod_Version=ShockwaveFlash&Lang=Japanese

【参考資料】
■池田宣政『豊田佐吉』(世界伝記全集34)ポプラ社
■藤岡信勝『教科書が教えない歴史3』産経新聞社
■家庭読本編纂会『嵐の中の灯台』明成社
■『湖西市に生まれた偉人、豊田佐吉。豊田佐吉記念館』
■『トヨタ産業技術記念館』
■『とうよこ沿線フィルムライブラリー』
■『TOYOTA』


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