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TOSSランドNo: 9490772 更新:2013年07月31日

平成14年度版 後方支持回転の授業記録(3,4,5時間目)


3時間目

「回り始めの姿勢を意識して、後方支持回転の練習をすることができる」ことが、第3時のねらいである。
 準備運動、逆上がり練習が終わったところで、全員を集合させた。
 パソコン画面の2枚の絵を、体育館の壁に映した。

Kou-ago

1枚は「あごを締めてる」絵、もう一枚は「あごを上げている」絵である。
 「あごを締める」姿勢は、気を付けの姿勢をイメージさせた。
 予想させると、「あごを上げている」方がいいと答えたのは1人だけだった。
 自分でやって確かめさせると、全員が「あごを締める」方がいいと答えた。
 
 「パソコンで確かめてみましょう」と話し、「あごを上げている」子の映像から見せた。あごを上げている子は、わきが開いてしまい、1回転できなかった。
 「あごを締める」子は、わきが開かないので、1回転できた。

指示1:

指示1 最後までつま先を見て回転しなさい。

と話して、それぞれの場で練習させた。
 
 昨日まで、補助の場で後方支持回転をしていた子は7人いた。彼らは、「後ろに倒れるとすぐにあごが上がる」(2人)、「後ろに倒れるときに、腕が曲がる」(5人)子たちだったので、回転補助具をつけて後方支持回転をさせた。
「最後までつま先を見て回る」ように指示し、後ろに倒れることに慣れてきたら、できるだけスピードを上げて5回まわるように指示した。
 補助具をつけていてもあごが上がってしまうので、周りの子たちにあごがどうなっているかを観察させた。
 途中、補助なしで回転することにも挑戦させたが、やはり無理だった。

 逆上がりが何とかできる子や逆上がりができない子たちも、回転補助具をつけて回転させた。後方へ倒れることに慣れてきたら、スピードを上げて連続3回転するように指示した。

 この日も45分間の授業だったが、後方支持回転ができるようになった子はいなかった。

4時間目

第3時を終えたとき、「子どもたちが飽きている」ように感じたので、指導時間を20分にした。

○ 準備運動
 準備運動は、「鉄棒横渡り」、「高い鉄棒への支持して跳び上がり」、「空中足たたき」、「ふとん干し振り→ツバメ」、「連続逆上がり(5秒間)」の5つだけにした。

○ 主運動
 後方支持回転ができる子には、「1回転したらツバメの姿勢で止まる」、「連続4回転する」、「後方浮き支持回転をする」という課題で練習させた。
 連続10回転を達成した子が1人いる。

 後方支持回転ができない子は、下の4つに分けた。
 (1) 逆上がりができない子、最近できるようになった子
   回転ベルトをつけて、後方支持回転を練習させた。後方への回転感覚が十分に身に付いていないと考えたので、「続けて5回転する」、 「できるだけ速く回転する」という課題を与えた。
 (2) 逆上がりが何とかできる子
  「①おへその高さの鉄棒で、片足振り上げの逆上がりができる」子たちである。
   回転ベルトをつけて、後方支持回転を練習させた。「あごをしめる」、「腕を伸ばす」ことをチェックさせるために、それぞれ係を作って、動きを観察させた。
 (3) 補助での回転を恐がる子
  「②胸の高さの鉄棒で、片足振り上げの逆上がりができる」子たちだが、補助して回転させようとすると、回転できない子たちである。回転ベルトを着けさせた。
   補助の時には、後ろに倒れようとした時に「あごが上がる」ことが特に目立っていたので、「最後までつま先を見る」ように指示して、「あごと腕」をチェックする係を作り、動きを観察させた。
   回転の様子を見ていて、私がスムーズに回転しているなと感じた2人には、補助で回転するように勧めた。
   肘を押さえる補助だと回転できなかったため、高橋式の「ひざの裏に手を当てる」補助を追試した。
   また、足の振り込みの方向が天井に向いている子もいたので、「つま先は後ろの壁に当てるのですよ」と指示した。足の振り込みが上手くいくと、補助していてもほとんど力がいらなかった。

 この日も授業中にできるようになった子はいなかったが、放課後に1人できるようになった。
 放課後残って練習していた子たちには、授業で行わなかったことを1つだけ試した。

5時間目

前日の放課後試した方法とは、体操用棒を使った練習法である。
 体操用棒を両手で握らせ、胸の高さからももの付け根まで、腕を伸ばしたままで引きつけさせた。
 そのとき、「ももの付け根にカチッと入れなさい」と指示した。
 この指示を思いついたのは、辻岡義介氏から、「おなかが鉄棒に着く前から後ろに倒れる子がいた」という報告を受けていたからである。

 最初は一人で行わせたが、負荷がないと「肩角を小さくする」という感覚ができない。そこで、体操用棒の両端を2人の子に持たせて、同じことをさせた。
 すると、小指側に力を入れて握っていたのでは、引きつけるときに腕が曲がってしまうことに、子どもたちは気づいたようだった。数回練習するうちに、自然と親指の付け根あたりに力を入れて引きつけるようになった。
「どこに力を入れたらやりやすかった」と尋ねると、子どもたちは全員「親指の付け根側」と答えた。
 この握りは、「両腕を内側に絞る」ようにした鉄棒の握り方と同じなのである。

 次は、再び一人で行わせた。最初よりも速く引きつけるためである。「カチッと入れる」ことをもう一度指示した。

 ここまでやってから、鉄棒に切り替えた。
「カチッと入れた」状態を、私が補助して体験させてから、回転ベルト、2人で補助、一人で補助と段階を上げていかせた。
 また、足の振り込みが天井側に向いているような気がしたので「太股を鉄棒の上にのせなさい」と指示した。
 補助で数回試した後、一人で回らせてみた。失敗していたが、彼女は止めなかった。そしてついに、補助なしで回転できるようになった。

「体操用棒」で「肩角を小さくする」ことを練習させることは効果があると感じたので、5時間目は、後方支持回転ができない子全員に、体操用棒を使った練習法を紹介し、練習の合間にも行うように指示した。「カチッといれる」ことは念入りに指導した。

 主運動の時間は15分だったが、補助で回転していた6人の中から、1人できるようになった。
 辻岡氏の指摘通り「おなかが鉄棒に着く前から後ろに倒れる子」がいたが、「カチッといれる」という指示だけでは直らなかった。
 その子の様子を見ていて思いついたのが「鉄棒をももの付け根にカチッと入れて、押し続けなさい」という指示である。ベルトを着けてやらせると、押し続けると自然と肩が後ろに倒れていくのである。
 もう授業の時間はないが、放課後の練習等でその効果を試してみたい。 


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