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TOSSランドNo: 9061655 更新:2012年12月02日

討論の授業 そのステップ


討論の授業 そのステップ

Ⅰ 授業のステップ

1 課題を板書する。黄色チョークで囲む。ノートに写させる。(子どもは課題を赤鉛筆で囲む)

2 自分の考えをノートに書かせる。理由も書かせる。
  理由は、根拠もしめすようにさせる。すなわちP~L~に「・・・・・」と書いてあるから、等と書かせる。

3 理由が一つ書けたら教師のところへ持ってこさせる。教師は○をつける(子どもが書いたところの下に○をつける)
  子どもが自分の考えを板書する。この時自分の名前も板書させる。(素早く堂々と書けるように日頃指導しておく。)

4 自分の席に戻り、さらに理由を書いていく。(箇条書きで)

5 理由を書く時間を5分は確保する。

6 板書した考えを本人から発表させる。(間をあけずにスムーズに発表できるよう日頃から指導しておく)

7 どの考えを指示するか人数をきく。人数は板書する。

8 全員の顔が見えるような机の配置にする。(討論の時の机の形態を決めておく)

9 理由を指名なし発表する。(人数の少ない考えの立場から、発表が終わったら次の立場の理由の指名なし発表)この時はお互いの考えを聞くだけで、質問や意見は言わない。

10 討論する。
 考えが2つの時は、そのまま討論する。
 しかし3つ以上の考えがあるときは、次のいずれかの方法で行う。
 (1)おかしなものはないかきいていき、つぶしていく。残った2つあるいは3つで討論する。
 (2)教師が意見を整理して2つか3つにまとめる。
 (3)多数派とその他をまとめての討論とする。

11 学習のまとめを作文にする。   

今日は・・・・・・・について学習した。私の考えは~である。なぜか。理由は○つある。
   一、
   二、
   ~の考えに反論する。

   以上のことから、私は~と考える。

Ⅱ 討論に必要な指導

1 評定
(1)ノートの評定
  ノートにびっしりと理由を書けなければ討論はできない。そのために子どもが書いたノートを評定するこ  とがが必要となる。
   ノートを持ってこさせて、丸やAA、A、B等で評定したり、「5行書けていれば10点、10行書けていれば  20点・・・、ノートに点数を赤で書いておきなさい。」と言ってやる。
   さらに「~点だった人?」と必ず人数を全体の前で確かめる。

(2)発言の評定
  討論が終わったら次のような評定を入れる。
 「今日の討論で1回でも意見が言えた人は、ノートに赤でプラス50点と書いておきなさい。」
 「発言しようと思って立ったのだけれど、譲った人がいました。その人はノートに赤でプラス80点と書いておきなさい。」
  

2 待つ
 子どもの意見がとぎれた場合の定石は、「何も発言しないこと」である。
 3分くらい平気で待てるようでなければならない。

Ⅲ 討論 話し方の指導

1 全員の顔が見える位置にする。

2 結論を先に言う。それから理由、根拠を言う。

3 「・・・・思う」ではなく「・・・・考える」を使う。

4 一番遠くの人に向かって言う。あるいは一番話を聞いていないような人にむかって言う。

5 意見に同意する場合は拍手でこたえる。

6 相手に意見を言うときは、「・・・・・・か」と言う。「~はおかしいんじゃないですか」

参考資料 「思う」と「考える」

(1)「思う」は、すべて認めてこそ、「自分なりの考え」が生まれてくるのである。
(2)「考える」とは、想像や思いつきのことではない。自分なりの理由や根拠をあわせもったもののことである。 
                                                   『討論の授業入門』(石黒 修著・明治図書) 

私は、発言をする際「~と思います。」という文末を使わないようにに指導する。「~と考えます。」と言わせる。これだけでも、子どもの発言はかなり明晰になる。ある人から、「思う」を「考える」に変えたにすぎないとという指摘があった、そうなのだ、「変えた」にすぎない。子どもの発言を変えたにすぎないものである。「考える」という文末で発言したことのない子どもが「考える」を使って発言しているのである。だから、言い換えたという状態があるのは当然である。徐々に「考える」と「思う」の違いが現れるように指導するのである。(P.166) 『作文技術で思考を鍛える』(大森 修著・明治図書)      

「思う」は胸の中で単純な、一つの希望・意志・判断をもつ。「数学は難しいと思う」。「考える」は、あれこれと比較したうえで結論を出す。「数学の問題を考える」。  『角川必携国語辞典』 

「思う」と「考える」には、「将来先生になりたいと思っている/考えている」のように意味が重なる部分も多いが、「日頃思っていること/考えていること」と言うと、「考える」の方がより組織だった内容について言っていることがわかる。・・・・「考える」は主に知的な思考作用に言い、・・・「思う」は、感情・感覚の認識、主観的な判断、情緒的な思考や想像に言うことが多い。  『学研現代新国語辞典』 

それだからこそ、「・・・・・と思います。」などと頭の働きを言ってはならない。〈思う〉という事実は除いて、思う内容だけ語るべきなのである。                                                            『作文の論理』(宇佐美 寛著・東信堂) 

つまり「思い」とは、胸の中にある一つのことをいいます。これに対し「考える」とは、あれかこれか、ああするか、こうするか、いくつかの材料を心の中で比べたり、組み立てたりすることです。つまり、「思う」とは、一つのイメージが心の中にできあがっていて、それ一つが変わらずにあること、胸の中の二つあるいは三つを比較して、これかあれか、こうしてああしてと選択し構成するのが「考える」。
 考える」の一番古い例を『日本書紀』に求めると、一つは「刑罰を決めること」です。もとの形「かむがへる」の「か」とは、事とか所とかいうこと、「むがへる」の古形は「むかへる」で「向き合わせる」こと。犯罪者の実際にやった悪事が、刑罰の条文のどれにあたるかと事実と条文をつきあわせて決定すること、それが「かむがへる」でした。また、戸籍帳の記載と実際の田畑の配置を突き合わせて調べることも「校ふ」といいました。つまり「事柄を突き合わせてしらべる」のが「考える」の最古の使い方です。
 古い文学の中に出てくる「思う」は「胸の中に思っている」と置き換えるといい例が多い。言葉には出せずに、好きな人を恋する。それを「思う」という。胸の中に一人の人の姿しか見えない。それをじっと抱いている。だから「思い人」とは、それを告白できないで恋している相手をいいます。 「思う」は胸の中の一つのイメージをじっと大事にしていることですから、「試験を受けようと思う」というときには、そのこと一つを心の中で決めていることです。それに対して、「考える」にはあれかこれかという比較の観念、あるいは組み立て、構成の気持ちが含まれている。                                          『日本語練習帳』(大野 普 著・岩波書店) 


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