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TOSSランドNo: 1079877 更新:2013年07月11日

「今月の歌」を学級指導してもらう時のお願い


「今月の歌」を学級指導してもらう時のお願い

 音楽専科をしていると、自分で授業をもてないクラスが必ず存在する。しかし、運動会や入学式・卒業式、式典行事があった場合、担任の先生に曲の指導をお願いしなければならない。また、音楽朝会がある学校では、「今月の歌」の指導も同様である。
 担任の先生が音楽に苦手意識があると、全く取り組んでくれないケースがある。音楽専科が若い教師であれば尚更である。
 それを防ぐために、音楽部としてやり方を明示し、低姿勢でお願いをするとやってくれることがある。その成功事例を示す。

1.全校の教職員(担任だけでなく)に書類を配布する

 管理職や学校の音楽部の先生と相談をして、次のような配布文書を作成し、全員に「手渡し」をした。
 机の上に置いておくだけでは、瞬間的にいらないと思われた途端に、ゴミ箱に捨てられてしまうからである。
 学級担任はもちろんのこと、このような取り組みを全体で行っていることを知ってもらうために、主事さんや事務さんにも配布するとよい。

<○○小学校 音楽部>

1.朝の会などで、「今月の歌」を歌うねらい

 朝の会などで、日常的に歌わせる習慣をつけておくと、「行事などでの歌唱指導が、楽になり、短時間で済むようになる」と言われています。
 以下の理由からです。

①音楽の生活化が図れ、歌うことへの心理的な抵抗感を軽減できる。
②毎日、最低1回声を出すことで、歌唱に使用する筋肉(顔や声帯の周囲の筋肉・背筋・臀筋など)を日常的に使用するため、自然に声量が上がる。
③年間を通じて様々な楽曲に関わることで、新曲に慣れるため、行事で使用する新しい曲の音取りが圧倒的に早く済むようになる。
④朝の会で毎日歌っていた既習曲は、暗譜させているため、なおさら、後の指導が楽になる。

 なるべく歌詞を見ないで歌うように意識づけていけば(月の後半は、完全な暗譜が望ましい)、さらに効果は上がります。最近の研究では、仮に専門的な音楽教育を一切施さなくても、年間、20~30曲程度を6年間、最低120曲以上を歌えるようにしておけば、一生音楽的には困らない子どもを育てることができるとも言われています。そのうちの毎年10曲以上を朝の会の指導で補うことができます。

2.朝の会での「今月の歌」を効果的にするために

 各クラスの音楽係の子に、

1.指揮
2.司会(CDの準備と再生、停止)

をさせると効果的です。

1を必ずさせておくのは、指揮を見る習慣をつけ、拍の流れにのる力(最もこの力が伸びる臨界期は10歳までと言われています)がつくため。行事では、指揮を見るように指導しなければならないため、習慣づけておけば指導が楽になります。
特に低学年では、指揮は、型に拘らず、拍が取れているだけでもよいようです。(1拍子振りでもよい)
2は、教師主導で行うよりも、中・高学年では、意欲が高まり、ためです。

2.年間の「今月の歌」CDを焼いて配布する

 書類だけ配布しても、すぐに取り組め、指導できるものがなければ、取り組んでくれない。
 今月の歌の「範唱が入った音源」と「カラオケの音源」が入ったCDを年度当初に全クラス分焼いて配布する。
 その際も、机の上にポンと置いておくのではなく、各担任に手渡しで声をかけて、お願いをする。

3.指導のポイントを書いた楽譜を担任に渡す

 やり方と音源CDを配布しただけでは、取り組んでくれないことも多い。
 音楽の指導に苦手意識がある担任は、何をどう教えればよいかが分からず困っていることが多い。
 楽譜に、鼻濁音や、クレッシェンド、高い声の出し方、音のイメージなどを書きこんだものを印刷して、これも手渡しをしてお願いをする。
 その際、何かお困りのことがあれば、何でもお知らせくださいと一言あるといい。

4.日頃の音楽授業で信頼を勝ち取っておく

 何よりも、やり方を示したり、お願いをしたりしても、日頃の音楽の授業で子供たちが不平不満を担任に言っているような状態では、お願いを聞いてくれる訳がない。専科が学級の子供を叱りつけてばかりいるような実態でも同様である。
 そんな人の言うことを心から聴こうとは思わないのが人情である。
 しかし、日頃の音楽の授業の後に、「音楽の授業、楽しかった!!」「あの先生の授業、楽しい!」と言って自分の学級の子供たちが帰ってくるような授業をしていれば、自然とこちらのお願いも聴いてくれることが多い。最高なのは音楽の授業で自信を付けた子供が学級で活躍してくれるようになれば一番よい。
 何より、日頃の授業で、しっかりと子供と学級担任を味方に付けておくことが大切である。


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