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TOSSランドNo: 2363005 更新:2013年07月01日

音楽専科として担当する小学校1年生「授業開き」


【授業開き】小学校1年生の音楽授業(2005年4月14日)

1.目標

①1年間を貫く、学習規律・学習技能について、丁寧に、省略せずに教える。
②学級担任との信頼関係を築けるように事前に、授業運営に関して、連絡事項をきちんとしておく。
②1年間の授業が楽しみになるように、笑顔で授業し、説明はできるだけ少なく、活動できる楽しいパーツを入れていく。

2.事前の学級担任との連絡

1.事前に、「教科書・鍵盤ハーモニカ・筆記用具」をもってくるように担任に連絡。
2.特別支援を要する児童が在籍している場合、万が一、音楽室を抜け出してしまったら、音楽専科は、全体の児童の管理をきちんと行い、すぐに担任に内線で連絡し、学級担任が個別対応をしてもらえるように、予めお願いをしておく。(特別支援を要する児童が音楽室を飛び出してしまう事例が少なくなるように、授業で反応を見ながら方針を立て、改善し続けていく。)

3.実際の授業

(1)教室に迎えに行く

トイレ・手洗い(楽器や口を触る関係で)を済まさせて、列に並ばせて、学級担任から子供たちを引き継ぎ、先導して連れていく。
「忍者の修業です。敵に気づかれないように足音を立てずに音楽室へ向かいます。」(廊下歩行の指導をしておく。)
「音楽室に着いたら、椅子に座ります。」(終わりの行動を示しておく。)

(2)音楽室に着いてからすぐにする指導

事前に用意した椅子に1人ずつ座らせる。
「次の時間から、このように座って待ちます。」と次回以降の行動を指示する。
「次から、教室に入ってくる時、『先生、こんにちは!』と、元気にごあいさつして入ります。」と指導する。

(3)音楽の授業でのお約束

音楽室に入ったら、荷物はすぐ椅子の下に入れるように移動する。
「さて、それでは、よい忍者になるための3つのお約束を言います。」
と言って、年度最初の1時間目では、学級担任が、学級開きから3日間(黄金の3日間)に行う所信演説と同じ指導をする。

指示1:

①教科書・鍵盤ハーモニカを毎回もってきます。
 忘れ物をしないことは一番大切です。お勉強ができなくなります。忘れたらすぐ先生に言いにきなさい。貸してあげます。
②先生に言われるまで音楽室の楽器には触らない。
 楽器はとっても壊れやすいです。使い方を教えるまでは触りません。大切な楽器を壊してしまったら大変です。よい忍者どころではありません。
③歌うとき、楽器を吹くときは、一生懸命にやる
 友達が歌ったり演奏したりするのをバカにしたり、ふざけたり、お友だちを叩いたりしてはいけません。人として最低です。

 先生はそういう時、とっても厳しくなります。それ以外のときはとっても優しいです。

(4)動きのお約束(修業その1)

①「ドレミファソ」の合図で立って、先生を見る(すぐやってみる→スーパー忍者!)
②「ソファミレド」の合図で座って、先生を見る(すぐやってみる→合格忍者!)
③「ドレミファソ」の合図で立つ。
④「キラキラ星のピアノに合わせてその場で足踏みします。」
 キラキラ星を弾き、ピアノで弾くテンポに合わせて足踏みができるか(拍に反応する力)、チェックしていく。

(5)キラキラ星に合わせて行進。(音楽に合わせて動ける)(教師弾く→拍反応力)

①その場で足踏み→ソファミレド(座れたら「すごい!かしこい1年生!」)
 先生と目を合わした子を1番2番と褒めていく。
 ドレミファソ(立てたら、「覚えていたね。反応がいい!リッパ!」)
②その場で足踏み(テンポを途中でゆっくりにする。ピアノに合わせて行進)
 ソファミレド(座れたら「今年の1年生は本当に頭がいい!」)
 反応のいい子に示範させる。(拍手!)
 ドレミファソ(立てたら「もう覚えちゃったね!」)
③その場で足踏み(テンポを途中で早くしたり遅くしたりする)→ドレミファソ
 (ひっかかった人に「間違えてもいい!間違えて賢くなる!」)
④輪になって歩く(ジェンカのようにして歩く)→「みんなで力を合わせるともっと凄い!」と褒める。
 (「椅子に戻ります」と言って、行進)
⑤音楽室の中で、人とぶつからないように行進
 曲が終わったら、「自分の椅子に戻ります」と言って、行進させる。

(6)教科書教材「キラキラ星」を歌う。

歌う時は、体まっすぐいい姿勢で、歌うことを教える。
①歌詞で歌う。
②「ホ」で歌う。
③半音ずつ上げていく(高い音への声域を広げるチャレンジ)

(7)新曲「校歌」1番を覚える

①歌詞提示(授業前に予め板書しておく、すべて平仮名表記・紙で隠しておいたのを外す)
①1フレーズごとに範唱
②1番を通して歌う
③歌詞消していく。
③ピアノ伴奏に合わせて一番を通す。「すごい!1日でできちゃった!天才1年生!」
④ソファミレド→反応した子を褒めていく「1番、2番…。」早い子はかしこい!

(8)無の世界(興奮の鎮静化)

①「今から先生が弾く曲が終わるまでに、人といない所に移動しなさい。」
※但し、けがをする心配のある木琴の下などには、いかないように予め指導する。また、音楽室の外へはいかないように指導する。
 そうしないと、1年生は、自由に出ていっていいと解釈して、音楽室を飛び出してしまうことがある。
②教師、癒し系の曲を弾く。
③「今から1分間、何もしゃべってはいけません。外の音が聞こえるくらいシーンとします。よーい、スタート。」
 シーンとする時間を意図的に作る。特に、特別支援を要する児童や多動傾向にある児童は、授業の楽しい活動の中での興奮を抑える時間を作ることが必要である。少しでも声を出したり、音を立てたら終わり。自分の椅子の場所に戻す。

(9)わらべ唄遊び

①かごめかごめ (♪かごめ、かごめ、かごの中の鳥や、いついつ出やる、夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面 だあれ)
②たまりよ (♪たまりよ、たまりよ おったまり、ソリャ、ぬけろや ぬけろや ねずみさん)
※ロンドン橋と同じ要領で予め鬼を2人決めて遊ぶ。

ピアノから離れて、子供たちの輪に入って一緒に遊ぶ。
歌を知らなかった場合は、範唱→真似の手順で短く区切って覚えさせてから遊びを教える。

(10)ふしづくり一本道(流れにのれない子を確認)

 第一段階1ステップ「名前呼び遊び」(全員:手拍子○○○ウン)
①「さあ、みなさん」「はーい」「名前呼び遊びをしーましょ」「しーましょ」
②「○○くん」「元気ですよ」「△△さん」「風邪引いた」…。
③「ソファミレド」のピアノの合図で、座らせる。

ふしづくり一本道の遊び方は以下のサイトを参考に行う。
http://www.chiba-fjb.ac.jp/yamamoto/ipponmichi/ipponmichi.html

(11)おしまい

①曲に合わせて来たときのように男女各1列に並びます。(「キラキラ星」を弾いている間に整列させる→ドレミファソ)
②来たときのように、足音を立てずに並んで教室まで帰ります。
  ○○君と、△△さん、一番前にならんでみんなを教室までつれていきます。(実際には、音楽専科が連れていく。)
③今日は、みんなりっぱな態度でした。スバラシイ!拍手!
④「おわりのあいさつ」(興奮を抑える意味で、Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰのピアノの和音に合わせて)
⑤出口で1人1人握手。「またね。」

(12)学級担任への引き渡し

①音楽室から勝手に帰してしまうと、低学年は、怪我人が出たり、クラスの状態によっていじめが生じたりするので、教室まで連れていく。
②クラスまで連れて行って、授業中の子供たちの行動について短く、担任に報告する。子供たちががんばっていた場面を具体的に報告して、学級担任からも、子供たちを褒めてもらう。(学級担任は、クラスの子供が褒められると嬉しいものなので、できるだけ毎回続けた。)
③必要に応じて、トラブルや気になった点も連絡をするが、あくまでも、授業中に起こったことは授業者の責任であり、学級担任の責任ではない。そのことについて、授業でどのように指導したのかを伝達するようにする。
④深刻に相談しなければならない事態が生じた際は、放課後に話すようにする。

【参考文献】

1.山本弘氏「ふしづくりの音楽教育」
2.向山型で音楽授業 ~コマとパーツでこうつくる~(飯田清美氏著・明治図書)
3.続 向山型で音楽授業(飯田清美氏著・明治図書)
4.音楽の授業・騒乱状態の克服法50のアイデア(吉川廣二著・明治図書)
5.中学音楽教師が授業を変える(西邑裕子著・明治図書)
6.教育音楽 小学校版(音楽之友社)


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