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TOSSランドNo: 3583493 更新:2013年06月30日

音楽専科として担当する小学校3・4年生「授業開き」


【授業開き】小学校3・4年生の音楽授業(2005年4月上旬)

1.目標

①1年間を貫く、学習規律・学習技能について、丁寧に、省略せずに教える。
②学級担任との信頼関係を築けるように事前に、授業運営に関して、連絡事項をきちんとしておく。
②1年間の授業が楽しみになるように、笑顔で授業し、説明はできるだけ少なく、活動できる楽しいパーツを入れていく。

2.事前の学級担任との連絡

1.事前に、毎回、「教科書・リコーダー(4年生)・筆記用具・配ったプリントを綴じるファイル」をもってくるように担任に連絡。
2.持ってくる持ち物には、予め名前を書いておくようにお願いしておく。
3.特別支援を要する児童が在籍している場合、万が一、音楽室を抜け出してしまったら、音楽専科は、全体の児童の管理をきちんと行い、すぐに担任に内線で連絡し、学級担任が個別対応をしてもらえるように、予めお願いをしておく。(特別支援を要する児童が音楽室を飛び出してしまう事例が少なくなるように、授業で反応を見ながら方針を立て、改善し続けていく。)

3.実際の授業

(1)教室に迎えに行く

トイレ・手洗い(楽器や口を触る関係で)を済まさせて、列に並ばせて、学級担任から子供たちを引き継ぎ、先導して連れていく。
「廊下歩行の練習です。周りのクラスに気づかれないように足音を立てずに音楽室へ向かいます。」(廊下歩行の指導をしておく。)
「音楽室に着いたら、椅子に座ります。」(終わりの行動を示しておく。)

(2)確認(事前に担任連絡したことの確認)

①教科書・筆記用具・リコーダー・配ったプリントを綴じるファイルは毎回もってきます。名前は書いてありますか。
 忘れた時は、先生に言いにきなさい。できるだけ予備を貸してあげます。

②先生に言われるまで音楽室の楽器には触らない。
 後ろに張り紙がありますね。音楽室の使用については、今年も今まで通りこのお約束を守って下さい。絶対に無いとは思っていますが、万一、壊してしまった場合はすぐに言いに来て下さい。正直に言いに来てくれればいろいろと助けてあげられることがあるんだけど、昔、黙っていて後で分かって高い弁償代を払わないといけないことがありました。だから正直に言いにきてね。

(3)音楽の時間のお約束

①ドレミファソで立って先生を見る。「目が合う子はかしこい!」
②ソファミレドで座って先生を見る。「目が合う子は音楽が上手になる!」

(4)既習曲を歌う

さあ、みんなの歌を聴かせて欲しいな。(ドレミファソの合図で立たせる→よく覚えてたね!と褒める)

①タッチ大作戦「先生にタッチされた子は前で歌います」
②CDに合わせて「さんぽ」を歌う。
③今前に出た子はどこが良かったかな? →「いい顔して、リズムに乗っていたから!」
④お友達のよい所を真似して歌ってみよう。
⑤CDに合わせて「さんぽ」を歌う
⑥ピアノ伴奏で「校歌」を1番だけ歌う。すぐコーダの「ああー」に行く。
⑦「1年生のお手本にします。」MDにとる。(子供たち緊張して、よそいきの声で歌っていた)

(5)自己紹介

指示1:

 先生の5m以内に集まります。集まったらその場に座ります。

名前を呼んで指示する。クラス全員の顔(「かしこそうな顔をしている!」)・気になる子の服装・正直さなどを褒める。

説明1:

最初に先生の特技を少しだけ見せます。

1.ベルカント唱 (「Versin tutto amor」の一節)
2.謡 (能・狂言的な発声で「鴉」)・合唱では適さない声とされている
3.頭声的発声(さわやか発声)(「思い出がいっぱい」の一節又は「エイブル」の一節)
4.ヴォイスパーカッション(8ビート・16ビート)
5.ファルセット唱 (「もののけ姫」)

説明2:

 こんな声もこんな声もでます。人間って凄いんだ。いろんなことができる。これができるようにするために、先生もたくさん練習をしました。
 みんなも、いろんなことができる可能性をもっています。はっきり言って、きみたちは、非常に高い能力をもっています。それを少しずつ証明していきたいと思っています。だから、少しの間違いや失敗ぐらいで、「自分は駄目だ」なんて思う必要はまったくない。是非、音楽の授業では間違いを恐れずみんなの「できる・わかる」という可能性を一緒に伸ばして欲しいです。

子供たちの目を見ながら、語る。

(6)新曲「もののけ姫」を歌う

実践当時、子供たちの間で流行していたこと、原曲のイメージがファルセット唱で、頭声的発声をイメージしやすかったことから、取り組ませた。また、怒鳴り声が似合わない曲のため、2年生になって、「1年生の音楽とは違うんだゾ」という意識を持たせるのにも、メリットがあることから採用した。
①歌詞掲示
②1フレーズずつ範唱→真似歌い
※②の手順で指導しようとしたが、すぐに歌える能力を持っていることがわかったので、楽譜を配布し、すぐに③にした。
③CDの伴奏に合わせて歌う

「すごい!すぐに歌えちゃった!やっぱりすごい子どもたちだね。」
と言って、「タッチ大作戦」で、褒めていった。

(7)音楽の授業の約束

①友だちの歌うのを笑ったりからかったりしないで欲しい。
②やるべきときには一生懸命にやって欲しい。

説明3:

①友だちの歌うのを笑ったりからかったりしないで欲しい。
 みんな1人1人の声は、世界で1つしかないんだ。声だけで誰か分かってしまう機械もあるほどです。つまり、声はその人の人格・命そのものです。もし、A君が海外に行ってしまったら、A君の声は、二度と聴けなくなってしまう。これは日本の損失だ。だからね、人の声を変だとか、おかしいとかいって笑う権利は誰にもない。声を笑うということはその人の命を笑うということなんだ。
 だから、先生はこのことを絶対に許しません。もししたら、これ以上ないぐらい厳しく叱ります。

②やるべきときには一生懸命にやって欲しい。
 人間は常に、今よりもよくなろうとして努力するものなのです。
 お友だちまで嫌な気分にさせるようなふてくされた態度は許しません。
 その時も、とても厳しくなります。なぜなら、ほっとくことは簡単ですが、その子が駄目になってしまうからです。でもね、そのほかの時はとっても優しいです。
 その時も、とても厳しくなります。なぜなら、ほっとくことは簡単ですが、その子が駄目になってしまうからです。でもね、そのほかの時はとっても優しいです。

(8)ゆめのリズムカレンダー(河原木孝浩氏実践の追試)

※100発100中の鉄板ネタ。子供たちは熱中して盛り上がっていた。
 8ビートのリズムがかけられる電子ピアノ、竹ざおにかけたリズムカレンダーを事前に用意して行った。
 パソコンがオンラインで使え、大きなプロジェクターで映しだせれば、次の河原木氏のサイトを利用してもよい。

「ゆめのリズムカレンダー」
http://takahirokawaragi.web.fc2.com/

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①♩=100ぐらいのテンポで慣れさせる。
②週休1日制(ウン)
③週休2日制(ウン)
④忙しく働く日1日♪♪
⑤忙しく働く日2日♪♪
⑥段々速くしていく。
⑦いろいろとリズムやテンポを変動させる。
⑧1回、テンポをグンと落とす。
⑨沈没ゲームをする。(間違えたら、座る。途中、敗者復活も入れる)
⑩最後は全員が「できた!」で終われるテンポで終わり。

(9)無の世界(興奮の鎮静化)

①「今から先生が弾く曲が終わるまでに、人といない所に移動しなさい。」
※但し、けがをする心配のある木琴の下などには、いかないように予め指導する。また、音楽室の外へはいかないように指導する。
 そうしないと、やんちゃは、自由に出ていっていいと解釈して、音楽室を飛び出してしまうことがある。
②教師、癒し系の曲を弾く。
③「今から1分間、何もしゃべってはいけません。外の音が聞こえるくらいシーンとします。よーい、スタート。」
 シーンとする時間を意図的に作る。特に、特別支援を要する児童や多動傾向にある児童は、授業の楽しい活動の中での興奮を抑える時間を作ることが必要である。少しでも声を出したり、音を立てたら終わり。自分の椅子の場所に戻す。

(10)ふしづくり一本道(拍の流れにのれない子を確認)

第一段階1ステップ「名前呼び遊び」(全員:手拍子○○○ウン)
①「さあ、みなさん」「はーい」「名前呼び遊びをしーましょ」「しーましょ」
②「○○くん」「元気ですよ」「△△さん」「風邪引いた」…。
③「ソファミレド」のピアノの合図で、座らせる。

ふしづくり一本道の遊び方は以下のサイトを参考に行う。
http://www.chiba-fjb.ac.jp/yamamoto/ipponmichi/ipponmichi.html

(11)おしまい

①曲に合わせて来たときのように男女各1列に並びます。(「キラキラ星」(整列の合図にする)を弾いている間に整列させる→ドレミファソ)
②来たときのように、足音を立てずに並んで教室まで帰ります。
 ○○君と、△△さん、一番前にならんでみんなを教室までつれていきます。(実際には、音楽専科が連れていく。)
③今日は、みんな素晴らしい態度でした。1年間みんなとなら、楽しく授業ができそうです!!
④「おわりのあいさつ」(興奮を抑える意味で、Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰのピアノの和音に合わせて)
⑤出口で1人1人とハイタッチ。「またね。」

(12)学級担任への引き渡し

①音楽室から勝手に帰してしまうと、クラスづくりをしている最中の4月の頃は、怪我人が出たり、クラスの状態によっていじめが生じたりするので、教室まで連れていく。
②クラスまで連れて行って、授業中の子供たちの行動について短く、担任に報告する。子供たちががんばっていた場面を具体的に報告して、学級担任からも、子供たちを褒めてもらう。(学級担任は、クラスの子供が褒められると嬉しいものなので、できるだけ毎回続けた。)
③必要に応じて、トラブルや気になった点も連絡をするが、あくまでも、授業中に起こったことは授業者の責任であり、学級担任の責任ではない。そのことについて、授業でどのように指導したのかを伝達するようにする。
④深刻に相談しなければならない事態が生じた際は、放課後に話すようにする。

【参考文献】

1.山本弘氏「ふしづくりの音楽教育」
http://www.chiba-fjb.ac.jp/yamamoto/
2.向山型で音楽授業 ~コマとパーツでこうつくる~(飯田清美氏著・明治図書)
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-730107-0
3.続 向山型で音楽授業(飯田清美氏著・明治図書)
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-106910-9
4.音楽の授業・騒乱状態の克服法50のアイデア(吉川廣二著・明治図書)
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-725506-4
5.中学音楽教師が授業を変える(西邑裕子著・明治図書)
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-726905-3
6.教育音楽 小学校版(音楽之友社)


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