TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/12/11 現在)

21654
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 3351116 更新:2013年06月24日

強弱を意識した授業


1. 主張

 強弱を意識することで、子どもを巻き込む。

 第2回TOSS関西英会話初心者セミナーのD表検定で、講師の先生から強弱をつけることの大切さを教わった。
 強弱をつけることで、心地よいリズムとテンポが生まれ、もっと言いたいという気持ちになるのだという。
 その時の自分の授業は、滞りなく授業を進めることに精一杯で暗記したことを通り一遍に押し付けただけの内容だった。
 授業を受ける方にしてみれば、ただ言わされているだけの授業になっていたと後で反省した。
 英語はアップダウンが激しい言語だから、しっかり強弱をつけることが大切だということである。
 英語でのコミュニケーションは、音の強弱がないと意味を理解しづらく、うまく相手に言いたいことが伝わらないのだという。
 発音がネイティブに近いかどうかが問題ではなく、強弱がなく平坦な話し方であることの方が、
 円滑なコミュニケーションを妨げる要因となるようである。
 確かに、自分のイメージのなかでも英語での会話には、大げさに感じるくらいの表情やジェスチャー、
 音の強弱があり、コミュニケーションを楽しむ姿勢が感じられる。
 学校に来られるALTの先生の表情を見ていても、眉を上げたり、目をまん丸にしたり、肩を上げたり、手を広げたりと本当に表情が豊かだ。
 そこで、授業の中でどのようにすれば強弱をつけることができるのかを検討してみることにした。

① フラッシュカードを使う

 画面を使っての単語練習は、画面が大きく全員に見えやすいという利点はあるが、
 単語練習、状況設定、ダイアローグ練習をすべてサイトで行うと、授業が平坦になってしまいがちであるという難しさもある。
 教室で行う授業では、A4サイズのフラッシュカードがあれば、十分な大きさである。フラッシュカードを使うことで、
 サイトなどを使う部分との区別をつけることができる。
 そうすることで授業にメリハリがつくと考える。TOSS型英会話指導の基本であるフラッシュカードを有効に活用したい。
 フラッシュカードを使う際に、特に意識することは、リズムとテンポである。
 子どもに合ったリズムで適度なテンポで、手際よく進める。
 1枚目の第一声はメリハリをつけるためにも強い調子で発声する。
 この第一声には、リピートするという指示の意味も入っている。
 明るく大きな声で、力強い第一声を発することでしっかり子どもを巻き込めるようにしたい。

② ダイアローグの強弱を明確にする

 本時に扱うダイアローグのどこを「強」にして、どこを「弱」にすればよいのかを明確にし、
 指導案に明記しておくことで何度でも同じ授業を再現できると考えた。
 こうしておくことで、自分で練習する際にも役立つし、誰が見ても分かりやすいものになると考える。
 「強」にするところを太字で記した。  例えば、

 A :  Can I borrow your compass?
 B :  Sure. Here you are.
 A :  Thank you.
 のやりとりなら、 

 A  :  Can I borrow your compass?
 B  :  Sure. Here you are.
 A  :  Thank you.
 のようになる。
 相手にしっかり伝えたい部分を「強」にすることでコミュニケーションが円滑になると考える。
 太字のところは、特に表情やジェスチャーなども交えながら、発話するように心がける。

③ 情動を伴う状況設定

 『情動を伴うように設定されると、より記憶に留めやすい。』
 『嬉しかったり、おかしかったり、びっくりしたり、怒ったり、そういう感情が伴うように状況設定を行うと、より脳内に記憶が残るというのである。』
 と、向山浩子氏は述べている。(『TOSS型英会話指導はなぜ伝統的英語教育から離れたか』P,134東京教育技術研究所)
 英会話の授業は、状況設定が命だといわれる。
 分かりやすくて、楽しい状況設定を選び、子どもにワクワク感を持たせ、一気に巻き込んでいく。
 セミナーなどで模擬授業を受けても、状況設定が分かりやすくて楽しいものだと、ぐっと引き込まれて、いつの間にか笑顔で発話している。
 ワクワクする気持ちから、自分も言いたい、もっと言いたいという気持ちになるのだ。
 状況設定は、授業全体の中で見ると「強」の部分である。
 子どもにとって身近で、分かりやすいものにし、とにかく楽しいものにすることが大切である。
 楽しいから言いたい、これなら自分もできそうだ、やってみたいと思わせる必要がある。
 指導しようとするダイアローグがどのような状況での会話なのかを理解させるために、
 寸劇をしたり、サイトを使ったりするが、とにかく楽しくて、見ただけでどういう状況での会話なのかがほぼ分かるものでなければならない。

2. 授業について

 第2回TOSS関西英会話初心者セミナーで藤野弘子氏が提案された授業を追試する。
 学校の休み時間に忘れた文房具を友だちに借りるという状況設定は、子どもたちにとって身近で大変分かりやすい。
 文房具を借りる相手がわざと違う文房具を出してくることで次は何が出てくるのかと、見ている方はワクワクする。
 そして、楽しみながら本時の新出ダイアローグを何回も耳にすることができる。
 状況設定でしっかり子どもを巻き込み、ダイアローグ練習へとつなげていきたい。

(1) 指導期間 英会話1年次 20時間目前後

(2) 単元計画(全4時間)

____

(3) 既習ダイアローグ    Do you have ~? Yes, I do. / No, I don’t. /  Thank you. You are welcome.

(4)新出ダイアローグ    Can I borrow your ~? Sure. Here you are.

(5) 本時のねらい      ものを借りたり、貸したりすることができる。

(6) 授業の流れ

____

《先行実践》

藤野弘子氏 『第2回TOSS関西英会話初心者セミナー 指導案』
吉富友紀氏 『英会話の授業づくり第14号』
野網佐恵美氏 『第19回TOSS関西フラッシュライセンスセミナー 指導案』

《参   考》

 『TOSS英会話指導はなぜ伝統的英語教育から離れたか』 向山浩子著  東京教育技術研究所
 『「小学校英会話」子どもが英語を好きになる指導の究明』 向山浩子著  東京教育技術研究所
 
 『TOSS英会話指導案・レジュメ集(1)井戸砂織 編』 東京教育技術研究所
 『TOSS英会話指導案・レジュメ集(2)野網佐恵美 編』 東京教育技術研究所
 『TOSS英会話の授業づくり』 明治図書
『どうする小学校英語』阿原成光 瀧口優 編著 大月書店
『小学校英語教育の進め方』岡秀夫 金森強 編著 成美堂


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド