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TOSSランドNo: 2167748 更新:2013年03月18日

漢字スキル 第1時間目の指導


 黄金の3日間は、子どもが、教師の話をよく聞く。
この大切な時期だからこそ、あかねこ漢字スキルを使った漢字の覚え方をきっちり指導したい。

 さて、以下は、私が一年生を担任していた時の子どもの声である。

●自分一人で,漢字を覚えることができて,楽しい!
●指書きを一生懸命したら,漢字がすらすら書けるようになって,ほめられてうれしい!
●なぞり書きや写し書きが,だんだん上手にできるようになってきました。
●100点がいっぱいとれて,すごくうれしいです。これからも漢字をがんばって覚えたいです。

 あかねこ漢字スキルを使って漢字の指導をすると,子どもたちが集中して漢字の練習に取り組む。そして,漢字をよく覚えることができる。それは,漢字スキルが「効果的な漢字の覚え方」ができるように構成されており,「子どもが喜ぶテスト」(間違えたところだけをやり直すテスト)になっているからである。
 しかし,正しいユースウェアで使わないと,せっかくの教材のよさが半減してしまう。あかねこ漢字スキルを使ってどのように漢字指導を進めていくとよいのか,教材の正しいユースウェアとポイントについて述べる。

1 あかねこ漢字スキルのユースウェア

 あかねこ漢字スキルの大原則は,5日間で1サイクル(練習見開き2ページとテスト)取り組むことである。国語の授業の5分間をスキルにあてる。

このファイルは表示出来ません。以下のリンクからダウンロードして閲覧して下さい。

添付ファイルをダウンロードする(______________.pdf)

【1日目】 右ページの右半分を練習する。

①画数を言いながら,手本を見ないで書けるようになるまで指書きを行う。
②鉛筆でなぞり書きをする。1ミリもはみ出さないように丁寧に書く。
③写し書きをする。お手本そっくりの字を書く。一番下段は,上の字を見ずに書いてみる。
④最後に,空書きで確認する。

【2日目】右ページの左半分を練習する。

一日目と同様の流れで行う。(約5分)

【3日目】テストの練習ページをする。

①一番上の読み仮名を順に書きこむ。答え合わせをする。
②一番の漢字から指書きを行う。
③右から左に向かって一段ずつ練習する。
 縦に練習させてはいけない。遅い子が全ての漢字を練習できなくなるからである。
④一番下の段の写し書きは,上を隠し,下の読み仮名を見てテストのつもりで書く。
⑤時間がきたら全て終わっていなくても終わる。※3段目をテストの日に行う方法もある。

【4日目】テストをする。(上の段)

①テストを切り取り,名前を書く。
②テスト開始。時間がきたら終わりを告げる。隣同士終わったら答え合わせに入る。
③隣同士で丸付けをする。採点は厳しく。練習ページを見ながら丸付けする。
※漢字の丸付けを子ども同士でさせることに抵抗がある方もいるだろうが,互いに厳しくチェックすることで,間違えやすいところなどを学ぶことができるというメリットがある。(教師の採点の手間は省けるのもよい点である)
④もし,採点で納得がいかないところがあったら,2人そろって教師に見せにくる。
⑤○つけと得点を書くことが終わったら,相手に返す。
⑥返されたら,間違えた字だけ練習する。100点の子は,自信のない字を練習する。それも終わったら,漢字のかんづめに挑戦する。それも終わったら,シールを貼って待つ。
⑦点数をみんなの前で発表していく。その際,
「100点でも,みんなの前で言いたくない人もいますよね。そういう人は,後で先生のところに言いにいらっしゃい」と告げる。できなかったから点数を言わないと思われないようにするためである。

【5日目】再テストをする。(下の段)

①前日間違えた問題だけを再テストする。
②返されたらシールを貼って,最終的な点数報告を行う。
再テストで間違えた字は,テストの裏に練習する。

2 初めての漢字スキル指導

指示1:

漢字スキル1番,1番を開けます。開けたら,「開けました」(開けました。)
お隣さんと確認。

説明1:

初めの3つ「信・達・飛」をします。
最初は鉛筆を持ちません。持っている人,置きなさい。

説明2:

「信」という字の下に書き順があります。指で押さてごらん。(押さえました。)
その書き順通りに,机の上に指で書きます。黒板を見て。
これが,みんなの机。(板書する)こんな風に机に指をつけて,1・2・3・4・5・6・7・8・9と書きます。

指示2:

これを「指書き」と言います。言ってごらん。(指書き)

指示3:

手本を見ずに,すらすらできるまでやります。机に指をつけて,用意始め!
※スキルの上で書いている人がいたら,机の上に書くことを指示する。
※画数を唱えさせる。

指示4:

書けるようになった人?(挙手させる)すごい!空中に書いてみて。さんはい。
  ※初めての指書きなので,正しく覚えるまで指書きできたかを空書きで確認する意味がある。これ以降は,指書きの後は,すぐになぞり書きに移らせ,最後に空書きをして確認する。(1234・・・・・13)

指示5:

折れるところを,ハーチ(8)と言った人?さすがです。もう一度!さんはい。
(1234・・・・・13)

指示6:

上手!間違えた人は,すらすらできるまで,何度も指書きします。
(間違えた子や自信のない子は練習をする。)

説明3:

全員ストップ。書き順の下,薄く「信」と書いてあるところを押さえなさい。
その字を丁寧に鉛筆でなぞります。「なぞり書き」と言います。言ってごらん。(なぞり書き)

指示7:

一文字だけやります。鉛筆を持って,用意始め。
※画数を唱えさせる。(画数を唱えている子を誉める)

説明4:

全員,鉛筆を置きなさい。なぞり書きの下2マス。ここは「写し書き」と言います。
言ってごらん。(写し書き。)

指示8:

上の手本とそっくり同じように書きます。一つだけやってごらん。用意始め。
(書けました。)

指示9:

鉛筆を置きなさい。一番下は,上の字を隠して書きます。
テストだと思ってやってごらん。用意始め。

説明5:

全員,前を見ます。このように,「指書き」「なぞり書き」「写し書き」の順で練習すると,漢字がよく覚えられます。

【指書きの仕方を教える方法】

上の流れの前に,簡単な「川」「山」「上」という字を使って指書きの仕方を教える方法もある。
次のとおりである。

指示1:川という漢字を空中に書きます。利き手を挙げて。さんはい。(イチ ニー サン)
指示2:そのように声を出して書きます。もう一度。(イチ ニー サン!)
指示3:次,山という字。さんはい。
説明1:折れる所は「ニーイ」とした人?さすがです。もう一度。
指示4:上手!次は,上。さんはい。(子どもは書き順がばらばらになる。)
指示5:(笑顔で)そろいませんね。もう一度。(やはりそろわない)
発問1:縦・横・横と書いた人? 横・縦・横と書いた人?
説明2:縦・横・横が正解です。もう一度,さんはい。
指示6:それを机の上でやってみます。人差し指のおなかを机につけて。さんはい。
指示7:もう少し速くやってごらん。(顔ぐらいの大きさで書いてごらん)
説明3:今やった方法を「指書き」と言います。言ってごらん。(指書き)
説明4:漢字を覚える時,鉛筆をもつ前に指で書いて覚えると,正しい筆順で漢字がよく覚えられるのです。

【参考文献】
『クラスが変わる あかねこスキル完全ガイド』 向山洋一監修(光村教育図書)
『教え方のプロ・向山洋一全集35子どもが熱中する向山型漢字・言語指導』向山洋一著(明治図書)
『教育要諦集第2巻』第3章向山型授業の本質第2節実践例 (東京教育技術研究所)
『向山型国語微細技術7向山型漢字指導の技術』椿原正和監修 田口広治・岩崎秀幸著(明治図書)
『伴一孝「向山型国語」で力をつける 第5巻 どの子も伸びる漢字・音読指導のステップ』伴一孝著(明治図書)
『21世紀型授業づくり26 子どもに力をつける基礎・基本の徹底システム』伴一孝著(明治図書)
『国語授業づくりの知的ワザ第4巻 基礎学力を確保する授業の激変ワザ』椿原正和著(明治図書)
『TOSS小事典シリーズ 向山型国語入門 QA小事典』松藤司編著
『教室ツーウェイ』2011年11月号 向山洋一氏論文(明治図書)
『教育トークライン』2011年11月号 伴一孝氏論文(東京教育技術研究所)
『向山型国語教え方教室』2008年3-4月号 椿原正和氏 奥田純子氏論文(明治図書)
『教室ツーウェイ』2008年12月号 遠藤信春氏論文(明治図書)
【参考ホームページ】
漢字スキル最初の1字の指導 田代勝巳氏 TOSSランドNo: 1111443
漢字スキル最初の指導    田代勝巳氏 TOSSランドNo: 1117088
支援を要する子どもに対応する「あかねこ漢字スキル」のユースウェア 東田昌樹氏 TOSSランドNo: 4318908


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