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TOSSランドNo: 5184386 更新:2012年12月02日

しりとり言葉


1 音読について

「教科書をスラスラ読める」技能は、国語の教科指導において最低限おさせるべき基本である。教科書を声に出して読むことができずに内容を理解できるということはほとんどないと考えて良いだろう。音読指導は、国語の基本であるが、基本ほど身につきにくいものはない。継続して指導していく必要がある。そこで「話す聞くスキル」という教材を使うことで、様々な音読指導ができる。授業の10分くらいで行うことができる。
読む回数を増やすためには、音読のバリエーションを教師ができるだけたくさん持っておかなければならない。今回の「話す聞くスキルしりとり言葉」では、次の音読指導を行う。

(1)追い読み

子ども全員に対して、教師の読んだ通りに読ませる方法である。音読が苦手な子も、聞いた通りに読めば良いので簡単にできる。物語文・説明文・詩など、最初の音読指導で行うことが多い。子どもの能力や状態に合わせて一文で区切ったり、句読点で区切ったりする。「追い読み」をすると、授業に集中が生まれ、子どもは読まざるを得なくなる。最初から子どもを巻き込んでいかないと、遊んでいる子が出ることがある。同時に、読む姿勢、本の持ち方、声の大きさなどの学習のしつけの指導もしていくことが大事である。教師は読みながら子どもの様子を見るようにするのである。
ポイント① 出だしをそろえさせる。
   → 1回目はなかなかそろいにくい。そこで、2回、3回と読ませてそろって読むようにさせる。学級を安定させることにつながるからである。
ポイント② 長文を区切る。
   → 段落ごと、ページごとなどで区切る。長く読みすぎると飽きる。
ポイント③ 子どもが読み終えるちょっと前に次の文を読み出す。
   → かぶせ読みとも言う。だれない。読みにはりが出る。

指示例 先生の後について読みなさい。

(2)教師と子ども全員と交互読み(交代読み)

追い読みと同じく一文ずつ読むが、教師と交代して読むのである。教師は子どもが読み終わる直前に(少しかぶるくらい)、次の一文を読み始める。全文読んだら次は、順番を交代して読む。段々、スピードを速めていく。慣れてきたら、教師の限界まで早くしてやると、子どもは必死でついてくる。スピードをあげたい場合は、子どもが最後の一首を読むのと同時に、教師が次の分を読みはじめるのである。
他にも、男女で交代読み、教室を半分に分けて交代読みなど様々なバリエーションができる。

指導例 先生とみんなで一文ずつ交代で読みます。
      まず、先生が読みますから、みんなは次の一文をよんでください。

(3)1人読み

全員起立させて、1ページ程度を1回読んで座らせる。追い読みの段階では、教師の読みにつられて読んでいるだけで、目が文字を追っていない場合がある。つまり、自力で読んでいないのである。だから、追い読みの次の段階は、確実に自力で読ませることである。速い子と最後の子で20秒以上の差があるという場合、それは学力の差が大きいことの証拠であると大森修氏は言う。

指導例 一回読んだら座ります。
      全員起立。

(4)たけのこ読み

たけのこ読みは子どもたちが熱中して取り組む音読方法の一つである。たけのこ読みの良さは「①選んで読むこと ②好きなところが読めること」である。しかし、なんの制限も加えないで行うと、ずっと立って読んでいる子がいたり緊張感もなくだらだらと読んでしまったりするという事態に陥りがちである。楽しく読むことはいいが、「知的な楽しさ」がほしい。読む場面を限定する(例 第一の場面だけ、見開き2ページだけなど)。読む場面の長さに合わせて読む回数を限定する(ただし、全文を読む場合などはその限りでない)。連続では読まない。教師も子どもたちと同様に読みに参加する。それによってたけのこ読みの方法と範読を示す。たけのこ読みを全て子どもたちに任せる。たけのこ読み以前の音読でおこなっている速読とたけのこ読みを結びつけ、変化をつける。回数を限定すると陥りがちな「読みの偏り」を解消する方法である。「苦手な文を無くす」ことを第一の目的とする。最初に読む子が範読的役割を果たす。お隣と同じ文をそろえて読むことで負荷をかける。得意な文や好きな文を読んだ後にもう一文を必ず読まなければならないことで負荷をかける。その名の通り不得意な文を率先して読ませることで負荷をかける。
しかし、たけのこ読みを単なる「たけのこ読み」として独立したものと捉えてしまっては効果は半減する。数ある音読の方法の一つとして捉えるならば、目指すものが見えてくる。それは「指名なし音読」である。発展段階は「指名なし音読へとつなげる」ことを第一の目的とする。指名なし音読のポイントである「譲り合い」を身につけさせる。指名なし音読への最終段階的は詰めの読みである。指名なし音読の下地を作ることができる。子ども自身に選択させるので、読みが苦手な子でも短い文や読み慣れてきた文を選んで読むことができる。教師につられて、読みにあまり自身のない子も思わず立ってしまい読むことになる。

先生が最初から最後までゆっくり読んでいきます。
みんなは自分の読みたい文の所に来たら、立って読んでください。
たくさん立つかもしれないけど、みんなで声を合わせて読みます。
自分が読みたいと文のところに印を付けましょう。

2 授業の展開

指示1:

しりとり言葉、出せたら出せました。

出している子や素早い子をほめるようにする。
クラスの半分以上が出せたら、次の指示をする。

指示2:

先生のあとについて読みます。

リズムに気をつけながら、1行ずつ追い読みをする。
机間巡視をしながら、次のようなことを気をつける。
出せていない子がいたら、予備の話す聞くスキルをわたして、授業に参加できるようにする。
両手でスキルを持っていない子がいたら、持っている子どもをほめて全員に持たせるようにする。
姿勢をチェックして、よい子をほめるようにする。

指示3:

交代読みをします。
先生が先、ぼたんに唐じし。
みんなが後、とらを踏まいて。
ぼたんに唐じし竹にとら。

子どもたちが先。教師が後で交代読みをする。
交代読みの前に先(「ぼたんに唐じし」)、後(「とらを踏まいて」)といれることによって、子どもにわかりやすくする。

指示4:

交代します。
みんなが先。
先生が後。
さんはい。

指示5:

一回読んだら、座ります。
全員起立。はじめ。

指示6:

たけのこ読みをします。
自分が読みたい行を二行決めます。
その行の上に○をつけます。
つけたら、お隣同士確認。できた人?

どこに丸をつけるのか、ちゃんと丸をつけているのかをお隣同士で確認する。

指示7:

読むところがきたら、立って読みます。
立ちやすいように、少し椅子をひきます。
一行目読みたい人?
題名は、先生が読みます。

椅子をひかせることで、次に立つ時に椅子の音が邪魔しなくなる。
一行目を読まない人がいたら、先生が読む。
「姿勢が良い!」「素早い!」「良い声!」「そろってる!」など①立ち方 ②立つタイミング ③リズムをみて、ほめるようにする。

指示8:

このリズムに合わせていきます。
しりとり言葉。
さんはい。

声が出てないようなら、もう一度たけのこ読みをする。

指示9:

最後はみんなで声をそろえて読みましょう。さんはい。

最後の読みは、はじめよりも声に張りが出て大きく読めるようにしたい。

【参考文献・資料】
黄金の三日間 国語の授業開き 田上大輔氏
国語学力UPの向山型授業システム 東田昌樹氏
どの子も伸びる漢字・音読指導のステップ 伴一孝氏
「向山型国語」は旧文化を駆逐する 伴一孝氏
子どもの発言を引き出す基本技 岡田健治氏


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