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TOSSランドNo: 8697077 更新:2012年10月26日

丁寧な字に固執する子への対応


1 丁寧な字に固執しすぎるA君との出会い

 丁寧に書くことは大切なことである。
 しかし、それも極端になると弊害も起きる。
 かつて担任した子で、PDDの疑いのあるA君がいた。

 1学期3日目、漢字練習をやっていたときのこと。
 ほとんどの子が3文字の練習を終えた後、ふと彼を見ると1文字の途中で止まっていた。
 すごく丁寧に書き、何度も消した後が見られた。

「もう指が疲れた。」

 彼はそう言っていた。
 しかし、義務感からか最後までやろうとする。
 周りが音読に移っても、お構いなしで漢字練習をずっとやっている。隣の女の子が「終わりよ。」と声をかけても止まらない。
 私が横に行って声をかけても止まらない。
 
 A君は次の特性をもっていた。

 (1)やると決めたことは、最後までやらないと気が済まない。
 (2)筆圧が強すぎて、しかも自分が納得する丁寧な字でないといけない。

 まるで遊びのない車のブレーキのようである。
 長丁場になることを覚悟した。彼がこれまでに培ってきた価値観、持って生まれた性分、教育環境など、様々な要因が複雑に絡み合っていることを感じた。

2 A君への対応策

 少しずつ、彼の強固な殻を広げていくイメージで対策を考えた。
 具体的な場面で紹介する。

 漢字スキルを随分と遅れて持ってきた。

「A君、よくがんばったね。えらいよ。」

 まずは、A君のがんばりを認めてあげることが大切だ。
 そのうえで、指導したいことを、ほんのちょっぴり付け加える。

「もう少し早くできるといいね。」
 とびっきりの笑顔でこう言った。

 A君は、満足そうであった。

 係活動のプロフィールを作成しており、別の活動に移るときのこと。
 やはり、A君は止まらない。

「A君はとてもやる気があるね。」
「途中でも、次に移れるとすごいなあ。」

 こう言うと、さっと書くことをやめることができた。

「やったね。途中でもやめられるなんてすごいなあ。立派だな。」

次の流れが共通している。

「ほめる→インプット」

ほめるためには、彼の行為を受け止める余裕が必要である。


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