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TOSSランドNo: 2310262 更新:2013年01月24日

非言語伝達の原則


1.非言語でコミュニケーションを作る

 子供をまとめ動かす時に、非言語伝達の原則を応用していくと効果がある。

非言語伝達の原則:言葉の後に続く動作や表情、提示する見本や行動などの非言語の伝達が子供を動かす。

 日本レクリエーション協会サービス事業本部の三浦一朗氏は、「GAMEの巨匠たちの世界」の中で次のように述べている。

 伝達される側の集団から見れば、「たとえば」「こんなふうに」「こんな動作です」のあとに続く動作や表情、提示する見本や行動が理解のための大きなウエィトを占めているわけです。
 それは指導者の言葉のみを追っているのではなく言葉を含めた全体像をとらえようとしているわけです。したがって指導者はより視覚的に訴えていく伝達の仕方を研究することが大切です。

 これは、教育の世界でもあてはまる。言葉だけで示すよりも、手や顔の表情を使って示したほうが子供は動く。
 どんな場面でどのように非言語伝達の原則が活用できるか以下に述べる。

2.目を使う

 非言語伝達で効果的なのは、目の活用である。
 言葉をたくさん使っても子供は動かない場合がある。そういう時は、目も使っていく。

 1.子供の目の高さで話す
 2.子供と目を合わせる
 3.目で笑っていく

 立ったまま話すと、教師の視線と子供の視線は合わない。
 視線が合わないと、子供は自分に話しかけられていると思わないのでいたずらをしたり、おしゃべりをしたりしてしまう。

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 子供を動かそうとしたら、まず子供の目の高さで話すことである。
 なぜかと言えば、子供の視線に合わせるためである。
 子供に話す時、私は必ず目を見ながら話すようにしている。
 一人一人の子供と目を合わせながら話すのである。

指示1:

これからお話をします。先生の目を見ながら聞きなさい。

 有田和正氏は講座や講演の時、三点を見ながら話されるそうである。
 いつも正面を見て話すのではなく、右、正面、左と視線を移していくと効果的であるという。
 視線が合うと聞いている人間は、自分に対して話しているように感じる。話し手と聞き手が一体になる。
 目を通して、内容が伝達されていく。
 話し手は、子供の目を見ながら自分の話している内容が子供に伝わっているのかを診断できる。
 難しそうであれば内容をやさしくする。集中して聞いているのは誰か、聞いていないのは誰かを目で判断できる。
 目を通して伝達していくのである。
 次に、目の働きで大切なのは「目で笑う」ことである。
 向山洋一氏から聞いた話である。

 ある航空会社のスチュワーデスの研修では、顔で笑うのではなく目で笑えと指導している。

 顔は笑っていても目が笑っていない場合がある。それでは、子供は動かない。
 目で笑っていく時、子供は教師の言葉を受け入れ動いていく。

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3.手を使う

 非言語伝達として手を活用していくと効果的である。
 筑波大学付属小学校の林恒明氏は、子供を集合させる時に、両手を大きく広げる。

指示2:

バームクーヘンです。両手の中に集まりましょう。

 両手で集まる範囲が指示されるので、子供は集合しやすい。
 しかも、両手でバームクーヘンの形が作られているので視覚化される。
 手の使用によって、こちらの意志を伝達することができる。
 全校集会の時である。発表を床に座って聞いていた。
 一年生の子供が後ろを向いて、おしゃべりをしていた。しばらくしても止めないので、注意しようと思っていると担任の先生がやってきた。
 どうするのかと見ていると、黙って手を子供の頭にのせて前を向かせた。
 発表をしている時なので、声を出して注意すると迷惑になる。そこで、黙って手で頭を触って注意したのである。
 それを見た周りの子供も姿勢を正して、きちんと座り直した。
 言葉による伝達でなく、手という非言語によって子供を動かすことができる。
 場所によっては、言葉よりも効果が上がるのである。時と場所を考えて、非言語の伝達をしていくとよい。

3.物を使う

 非言語の伝達として、物の活用がある。言葉で説明するよりも物を示したほうが、はっきりと伝達できる場合がある。
 体育の授業で玉入れの赤玉を使用した。赤玉を写真のように示したところ、子供は自然に集中した。
 「何に使うのだろうか。」

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 子供の好奇心が、物を示すことによって起きたのである。

説明1:

赤玉を最後まで見ることによって、側方倒立回転の立ち上がりがスムーズにできます。

 立ち上がりの不安定だった子供が、赤玉を最後まで見続けることによって、安定して立てるようになる。
 赤玉を見ることによって、視線が固定されるからである。できない子供ほど視線が上がってしまう。
 視線が上がると腰が下がる。そうすると腰の伸びた側転はできない。
 「視線を上げないで、下を見て回りなさい。」と何回言葉で言っても動きは変わらない。
 ところが、赤玉を置くだけで動きは良くなる。赤玉を見ることによって、視線の固定化がなされるからである。
 言葉で指示するよりもずっと効果的である。非言語による伝達がなされていく例である。
 有田和正氏の授業には、物がよく使用される。
 本物のパイナップルを見せて講座をされたことがあった。

発問1:

パイナップルは木のどこになるのか、図で表しなさい。

 言葉だけで聞くよりも、実物のパイナップルを見せて聞いたほうが子供のイメージは湧く。
 実際のパイナップルをみながら、想像していくので考えやすいのである。つまり、非言語によって伝達がされていく。
 向山洋一氏の環境教育の授業も物を使って、効果的な内容であった。
 ゴミ捨場、港、工業地帯などの拡大カラーコピーを黒板いっぱいに掲示して、授業を展開した。

指示3:

この写真から分かることをノートに書きなさい。

 たったこれだけの指示で、子供は黙って作業を始めた。
 しかも、多くの発見をしていった。言葉で説明するよりも、非言語を通していったほうがよく分かるのである。
 谷川彰英氏の講演を聞いたことがある。谷川氏は、各地の産物を理解させるのに駅弁の包装紙を使われた。
 実際に駅弁の包装紙を見せながら、話しをされた。言葉で産物を説明しなくても、包装紙を見るだけで内容が伝わってきた。
 非言語によって伝達することができる。


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