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TOSSランドNo: 1216108 更新:2013年01月24日

評価基準の設定による評価方法の開発


1.評価基準の設定

 学校全体で取り組む研究課題として評価基準の設定による評価方法の開発は、どのようにしたらよいのであろうか。
 開発の手順としては、最初に評価基準を設定し、その後評価方法の開発を行っていく。
 評価基準としては、指導要録の改定によって示された内容をもとに考えていく。
 体育科の内容を例に評価基準の設定を考えていく。体育科の指導要録の評価の観点は、次のようである。

Hyouka

 関心・意欲・態度、思考・判断、技能、知識・理解となっている。
 観点は示されているが、どういう基準にするかは示されていない。各学校の実態に応じて設定していけばよいのである。

 評価基準のつくり方は次の手順で行っていく。

 1.目標を明確にする。
 2.内容を明確にする。
 3.指導方法を明確にする
 4.評価項目を決める。
 5.評価基準を作成する。

 走り高跳びの実践でみていく。
 目標、内容からいえることは、協力、公正、全力を尽くす、正しいマナーなどが指導すべき事項と考えられる。
 関心・意欲・態度は独立して指導されるべきものではなく、思考・判断、技能とともに行っていく。
 記録を高めるためにグループで協力が行われ教え合いがなされていく。
 目標、内容が明確になったら、高く跳ぶためにどんな指導を行うのかという方法を具体化する。
 正面跳びだけでなく、ベリーロールの跳び方もできるように指導する。
 子供の自主性を引き出しながら、グループで協力して記録を高めていけるような授業にしていく。
 自分一人で行うのではなく、仲間とともに力を合わせながら、記録を高めていくのである。
 指導方法が決まったら、評価項目の決定である。関心・意欲・態度の内容をどのような項目から評価していくのかを決定する。
 学習指導要領の目標、内容から考えられるのは、協力、公正、マナーである。これらをもとにして評価項目を作成する。
 これは教材によって変わってくるがおおかたは同じである。
 評価項目、評価内容が決まったら評価基準を決める。思考・判断、技能も同じように設定していく。

2.評価方法の開発

 評価基準が設定できたら、次は評価方法を開発していく。

① 教師の行動観察

 評価方法はいろいろ考えられるが、学年や教材によって評価方法を開発していく。
 最初に考えられるのは、教師の行動観察である。
 教師はいつも子供を観察している。子供の観察によって評価し、指導の手立てを考えていく。
 観察の観点を決めて、その観点から行動を評価していく。いつも同じ観点から評価していくと子供の変化が分かり、授業作りに生かしていくことができる。

Hyouka2

② 子供のノート分析

 おとなしい子供、積極的に運動や友達と関われない子供の評価は、ノート指導を通して行っていく。
 体育ノートを使用し、体育の終わった後に書かせていく。ただ書かせても評価できないのであらかじめ、書く観点を示しておく。
 毎時間すべての項目について書かせるのではない。この中で一番書きたいこと印象に残っていることを書かせる
 体育ノートは意欲・関心・態度意外にも書くようになっているので、思考・態度、技能の観点からも書かせる。
 例えば、思考・態度では「発見したことを書きなさい」とか、技能では「今日の学習で一番伸びたところを書きなさい」などの項目が示してある。
 それらと一緒に意欲・関心・態度の項目についても書かせるのである。
 一人ひとりの体育ノートを読んでいくと、その子供が一番心に残っていることが書かれている。

③ 自己評価

 意欲・関心・態度の評価でやりやすいのは、自己評価である。
 観点項目、観点内容がはっきりしていれば、子供が評価できる。
 評価で大切なのは、自己理解である自分で気が付いて、自己の動きを修正しフィードバックしていくことが大きなねらいである。
 そのために、自己評価カードを作り評価をさせていく。
 ◎、○、△の3段階で評価する。段階が多いと評価が面倒になるので、なるべく簡単に評価できるようにする。
 単元を通して評価していく中で、自分の落ちているところが分かる。
 子供は自己評価を通して、本時の反省をして次の時間の目標を確認する。
 良くできている項目についてはさらに努力していく。落ちている項目は、どうして良くないのかを考えさせる。
 自己評価と合わせて体育ノートを書かせると子供のつまずきが良く分かる
 自分の姿を少しでも自己理解していく中で、意欲・関心・態度が高まっていくようにする。

④ 相互評価

 相互評価は、自分では気が付かないところを相互に評価していく。
 自己評価は、主観的な見方をするのであまく評価しがちである。
 ところが相互評価は相手の関心・意欲・態度を評価するので、自己評価とは異なったものになる。
 気をつけないといけないのは、評価の観点が明確でないと評価できないことである
 走り幅跳びのように、遠くへ跳んだとか、フォームがよいとかは形に表れるので相互評価がしやすい。
 ところが、関心・意欲・態度の相互評価は難しい。評価の基準を明確にしてから行っていく。

 ① ペア-を決める
 ② 観点を押さえる
 ③ 学習の終わりにペアーで評価する
 ④ グループの評価カードに記入する

 相互評価のペアーは最初決めておくとよい。評価の度に変えると分かりにくいので、同じ相手を評価させる。
 同じ相手なので観点も分かり、どこが良くなったのかが分かるのでアドバイスもできる。

⑤ チェックリスト

 チェックリストは教師が行う。そのためにはチェックリストを作らなければならない。
 基本的には子供が行う自己評価カードと同じ形式、内容でできる。
 自己評価は子供が行うが、チェックリストは教師が評価していく。
 子供の様子を観察して、学習中にチェックリストに評価する。
 子供がどのように学習しているかをチェックリストで確認していく。
 評価基準を明確にして、評価方法の開発に学校全体で取り組んでいく。

評価観点…【】 評価項目…[ ] 評価内容…「 」 評価基準…{ }

【関心・意欲】
[欲求充足] 「夢中に運動し、楽しくできたか」{とても楽しくできた  少し楽しかった つまらなかった}
[意欲] 「自分から進んで力いっぱい運動できたか」{自分から進んでした 先生や友達に言われてした 進んでしなかった}

【協力】
[役割分担]「責任をもって、自分の役割を果たすことができたか」{よくできた 少しできた できなかった}
[教え合い]「ともだちに教えてあげたり、助けてあげたか」{よくできた  時々した できなかった}

【マナ-】
[順法性] 「きまりを守って競争することができたか」{よく守った 時々守った 守れなかった}
[勝敗に対する態度]「勝敗に対して、正しい態度が取れたか」{文句を言わなかった 時々した 文句を言った}


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