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TOSSランドNo: 1105917 更新:2012年12月02日

授業参観で追試した『五体不満足』


TOSS SANJO 高野宏子氏の 『心のバリアフリー』を修正し,授業参観で追試した。
障害があっても明るく前向きに生きている乙武さんのすばらしさに気づかせ,障害者に対する見方を改めさせる授業である。今回は,授業参観であることを考慮し,次の3点を修正した。
 
①導入部で子どもたちを黒板の前に座らせた。至近距離でじっくり写真を見させ,意見を発表させる為である。低学年版「五体不満足」平藤幸男氏(2151009)も参考にした。

②質問を10項目に絞り,その問いに対応するビデオ編集とした。また,保護者にも考えてもらう為,黒板に質問事項を掲示した。「乙武洋匡さんの生き方に学ぶ」浅井孝信氏(2210294)の資料2も参考にした。

③乙武洋匡公式サイト「教師になります」を読み聞かせた。子どもの意識を「かわいそう」から「頑張っている」に確実に変化させるため,現在,教師として活躍している乙武さんの様子をビデオの後に知らせた。

指示1:

写真を見て気づいたこと,思ったことを発表しなさい。

写真は『五体不満足』(講談社)の表紙をデジカメで接写し、キャノンのプリンターでポスター印刷した(A4×9枚のサイズ)。

「手がない!」「足がない!」「変な車に乗っちょる!」という驚きの声が次々にあがり,テンポよく授業が始まる。前に座らせて正解であった。

説明1:

乙武洋匡さん。生まれつき,両手,両足がほとんどありません。

写真の横に「おとたけひろたださん」と板書。

発問1:

どう思いますか?

その場で挙手させ、人数を板書。

かわいそうだなあ。 ・・・・15人
大変だなあ。     ・・・・11人
頑張っているなあ。 ・・・・ 1人      席に戻らせる。

発問2:

乙武さんが生まれた時,お母さんは何と言ったと思いますか。

「悲しんだ」「泣いた」というつぶやきがあった。

説明2:

「かわいい!」と言ったそうです。

『五体不満足』のまえがき(お母さんが約1ヶ月赤ちゃんに会わせてもらえなかった場面)を読んだ。子どもたちだけでなく,保護者の方も真剣な表情で聞き入っていた。

発問3:

乙武さんのように手足がなかったら,どんなことができなくなりますか?

テンポよく指名して答えさせる。
「走れない」「遊べない」「ご飯を食べれない」と反応があった。

指示2:

質問を10個用意しました(ワークシート配布)。
乙武さんができると思うものの番号に○をつけなさい。

①字を書く。
②歩く。
③ごはんを食べる。
④泳ぐ。
⑤階段を上がる。
⑥服を着る。
⑦ボールを投げる。
⑧ボールを蹴る。
⑨バットでボールを打つ。
⑩カメラで写真を撮る。
子どもたちが考えている間に,保護者にも質問がわかるよう,黒板にマグネットで掲示した。保護者同士で相談する姿も見られた。

指示3:

終わった人は,予想した理由を考えておきなさい。

「できる」と予想した子どもには実際に演じさせた。
また,各々の質問に対し,「できる」「できない」の人数確認をした。
しかし,ほとんどの子どもが「10個すべてできない」と予想した。

説明3:

 ビデオで確かめてみましょう。

『乙武レポート』(講談社86分)を8分に編集したものを見せた。
10個の質問に対応している。
なお『乙武レポート』はすでに廃盤されている。今回は図書館で借りた。

「これもできるん?!」「うそー!」という子どもの声が教室中に響き渡った。
特に、乙武さんがバスケットボールでドリブルするシーンは,保護者からも「うわーすごい!」という声が上がった。教室に入りきれない保護者や他の教室へ移動中の保護者も,廊下から食い入るようにビデオを観ていた。

※⑥服を着る(ボタンかけ)以外はすべて一人でできる。

発問4:

乙武さんは今何をしているでしょう?

「分かりません」「レポーターかな?」という声が上がる。

説明4:

4月から東京で学校の先生をしています。

乙武洋匡公式サイト「教師になります」(2007,03,21)を読み上げた。
特に最後の部分「今まで通り,自分の持てる力を可能な限り尽くしていくという姿勢には変わりありません。」は,力強く読むように心がけた。

皆、真剣に聴いていた・・・。

発問5:

最後にもう一度聞きます。乙武さんをどう思いますか?

かわいそうだなあ。 ・・・・・2人
大変だなあ。     ・・・・・3人
頑張っているなあ。 ・・・・22人

「かわいそう」「大変」から「頑張ってる」という意見に変わった。ビデオに加え,今現在,頑張っている乙武さんの様子を伝えことが功を奏したと思う。

指示4:

今日の授業の感想を書きなさい。

①乙武さんはすごいと思いました。
②自分は幸せなんだと思いました。
※その後、順番に感想を発表して授業を終わった。

保護者からも「お涙頂戴の授業かと思っていましたが,カラッとしていて好感が持てました。早速、本を買って子どもと読みたいと思います。先生,ありがとうございました。」というお手紙を頂いた。

【感想】
授業後の学級懇談でも好評だった。「力のある資料」は人をぐいぐい引き込んでいくと改めて痛感した。


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