給食の準備の時,気をつけないといけないことがある。
教師は,給食を取りに当番と一緒に教室を離れる。
この時,当番でない子ども達はどのように過ごせばよいのか。
何もしないで放っておくと,騒然となり休み時間のように遊びだしてしまう子も出てくる。
そうならないために,ルールを決めておかなければならない。
どのようなルールを決めたらよいのか。
2年生を対象に,うまくいった方法を紹介する。
給食の時間は遊びの時間ではありません。
準備をする時間です。
静かに過ごさなければいけません。
趣意説明として話す。次のようにする。
4月の最初に話をする
黄金の3日間の2日目,学級の仕組みを作るときに話をしてもよいし,4月初めての給食の直前でもよい。何をして過ごすのか。例えば,次のように話すとよい。
・読書をして過ごす。
・自由帳に絵を描いて過ごす。
具体的に何をするのかを伝えておくと,子ども達はすることが分かる。
ルールは全員に伝える。個々に対応してはならない。
「先生,僕何したらいいの。」「どうしたらいい?」といった質問に,個々に返事していてはきりがない。また,一人一人違う答えをするかもしれない。
そうなっては,学級の混乱を招くことになってしまう。ルールは全体に伝えるとよい。
ルールは何度も確認する
四月最初,念入りに全体と約束したからといっても,なかなか子どもは守れない。
また,子ども達の中には,一回説明しても理解できていないこともある。
だからといって,ルールをを守っていない子を怒るのではなく,何度も確認するとよい。
例えば,次のように行うとよい。
「給食の時間の約束を覚えている人。」指名する。
「読書をするか自由帳に絵をかいて過ごしていた人」
挙手させる。手を挙げた子をほめる。
簡単な確認を,短く何度も繰り返すことで,ルールが定着していく。
全体の前でほめる
個々にほめるのももちろんよいが,全体の前でほめることで,よりルールの定着が進む。
例えば,次のように短くほめるとよい。
「Aさんは,約束をきちんと守っているね。偉い。」
「Bさんは,静かに本を読んでいたね。約束をちゃんと覚えていたんだね。」
このようにすると,先生がちゃんと見てくれているということを伝えることになる。
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