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TOSSランドNo: 2514539 更新:2013年01月08日

中学1年生国語「少年の日の思い出」6時間計画


中学1年生国語「少年の日の思い出」11時間計画

1 「少年の日の思い出」の授業の目標

「少年の日の思い出」のような長文教材は

教材をいくつかに分けて指導をする

ことが大切だ。そうしないと、

① 音読回数が確保できず、内容を把握させることができない。
② 発問をした際に、答えを見つける範囲が多くなり、どの部分から答えを抜き出せばいいか分からない生徒をおいてけぼりにしてしまう

という課題が生まれる。以上のことを留意しながら、

① 作品の主題がいえる
② 主題を効果的をあらわすためにしている工夫は何かがいえる(視点・色・対比・象徴)

を目標として授業を進める。

2 授業計画

1時間目 前半音読 色の検討
2時間目 後半の1の場面音読・登場人物の確認・主役と対役の対比
3時間目 後半の2の場面音読・登場人物の確認
4時間目 後半の2の場面音読・出来事の確認・クライマックスはどこか
5時間目 クライマックスの討論
6時間目 象徴の読み取り
7時間目 評論文のプロットを書く
8時間目 評論文
9時間目 評論文

3 授業の詳細

一時間目

① 音読
前半をまず範読をする。その後、一人読みをさせる。
② 発問

発問1:

登場人物は誰がいますか。ノートにすべて書いてごらん。

机間巡視をしながら

発問2:

何人いますか。

と確認していく。数字を示すことで生徒は安心して探すことができる。また自分の書いた登場人物が多すぎる場合は、どの登場人物が違うのか、または重なっているのかを自分で解決するための思考をさせることができる。

発問3:

全部で三人です。誰か、お隣さんに言ってごらん。

指名して発表させ、板書する。

発問4:

この場面を簡単に言うとどんな場面ですか。~場面と書きなさい。

何名かを指名して発表させる。
「思い出を語り出す場面」などの意見がでる。

発問5:

この思い出は、明るい思い出ですか、暗い思い出ですか。

「暗い話だ」という意見がほとんどになる。

指示1:

暗い話だといえる理由を書きます。①~、②~と書いていきなさい。

発表(色や音、会話のことが理由として挙げられる)

説明1:

このように、色や音によって、その後の展開が予想できます。このことを暗示と言います。言ってごらん。

発問6:

たとえば、アニメでこわいことになることを予想させるにはどんな絵を出せばいいですか。

発問7:

たとえば、アニメでこわいことになることを予想させるとき、どんな音が出てきますか

説明2:

物語はこのように暗示によって雰囲気を作り出すという方法があります。思い出が本当に暗いものなのか、次回続きを読んでいきましょう。

二時間目

① 音読

指示2:

前半を立って読みます。どうぞ。

前の時間に読んだところを立って一度読ませる。
続いて後半の第一場面を範読し、その後、班で一文交代読みをさせる。

②発問

発問8:

登場人物は誰がいますか。ノートにすべて書いてごらん。

発問9:

客は、僕ですか、先生の息子ですか。

発問10:

これは僕が何歳のときの話が中心になっていますか。

発問11:

この作品では、僕と先生の息子が対比されています。この二人の違いは何ですか。大きい→小さい のようにノートに書いてごらん。

発問12:

まとめると、先生の息子はどんな人ですか。

発問13:

まとめると、僕はどんな人ですか。

説明3:

この二人が中心になって、話は進んでいきます。次回続きを読みましょう

三時間目

① 音読
後半部第二場面の範読後、班で一文交代読みをさせる。
② 登場人物の確認

発問14:

前半の場面は、現在の場面でした。後半は昔話の場面です。誰の昔話の場面ですか。

発問15:

では、後半の第一場面は、客が何歳の時の話でしたか。

発問16:

第二場面は客が何歳の時の話でしたか。

板書
① 現在の場面
② 客の昔話の場面
1)客が( )歳のときの話
2)客が( )歳のときの話

発問17:

後半第二場面の登場人物は誰がいましたか。ノートにすべて書いてごらん。

板書 僕 エーミール 仲間 一人の友達 女中 母

発問18:

客はここではなんと呼ばれていますか。

発問19:

そう僕です。この話は僕と先生の息子が中心になって話が進んでいきます。
先生の息子という言葉が消えました。先生の息子とは誰のことですか。

エーミール
音読の時間が長くかかるため、この時間は登場人物の確認で授業を終える。

四時間目

話の内容を大まかに把握させるために、次の発問をする。

発問20:

第二場面になって、いくつかの出来事が起こっています。どんな出来事が起こっていますか。
短い言葉でノートに書いていきなさい。

口頭で例示させてから、ノート作業に入る。
何分か時間を取って、ノートに書かせてく。
その後、一人一つずつ発表せていく。おおよそ以下のものが出される。
エーミールがちょうをかえした。
僕がちょうを盗んだ。
僕がちょうをちぎってしまった。
僕が母に報告した。
僕が謝りに行った。
僕がちょうを押しつぶした。

発問21:

いろいろな出来事が起こっています。その中で、「僕」が一番大きくガラッと変わるのはどこでしょうか。
ここで変わったというところを一文で見つけて、ノートに写しなさい。

時間を取って理由を書かせる。理由が書けた生徒は、書けた生徒同士でノートを見せ合わせて、意見を交換させる。そのときに気付いたことや書き足したいことがあればさらに書いていくよう指示をする。
全員の生徒が意見をかけたところで、各意見ごとに理由を発表させる。
その後、出た意見の中から一つを選び、それに賛成か、またはそれ以外の意見に賛成かの二つに分けて、討論をする。
四時間目・五時間目と続けて討論を行う。

六時間目

説明4:

昨日まで、「僕」が一番ガラッと変わったのはどこかを考えてきました。先生は、一番最後の文「そして、ちょうを一つ一つ取り出し、指で粉々に押しつぶしてしまった。」だと考えます。どうしてそこだと言えるのか、今日は勉強していきます。

発問22:

まず、どうして「僕」はちょうを押しつぶしたのだと思いますか。

二分後、ノートに書けた生徒に発表させ、それを板書していく。

発問23:

ではどれが正しいのかみていきましょう。実はそれを調べるには、この作品の秘密を解かねばなりません。ちょうには裏の意味があるのです。たとえば、鳩には裏の意味があります。漢字二文字です。なんだと思いますか。

平和である。次にドクロについても裏の意味を書かせる。死や毒という裏の意味がある。

指示3:

このように、裏の意味のことを「象徴」といいます。みんなで言ってごらん。

発問24:

では、「たこやき」は何を象徴していますか。

発問25:

そう、大阪です。では、山梨を象徴するものには何があるでしょうか。

自分の県のものを考えさせればよい。できるだけたくさん書かせる。2 名指名して発表させてから、その他にも書いたものがある生徒を立たせて順番に発表せていく。武田信玄・ほうとう・ぶどうなどたくさんの意見がでる。

発問26:

では、この作品の中で、「ちょう」は何を象徴していますか。書きなさい。

生徒はシーンとなってノートに書いていく。全員が書けた後で発表させる。「思い出」「いやなこと」「盗み」などが出た。どの意見に賛成か挙手させてから次のように話す。

指示4:

ではちょうの裏の意味としてどれがよいのか調べます。先生が書く文を写しなさい。

板書 ちょうを一つ一つ取り出し、指で粉々に押しつぶしてしまった。

指示5:

この「ちょう」という言葉の中に、さっき出た言葉を入れて読んでみます。

例えば、「『いやなこと』を一つ一つ取り出し、指で粉々に押しつぶしてしまった。」というように生徒を指名して読ませていく。
読んでみておかしいものの場合は、生徒から笑いが起きる。納得できる意見の時は、「なるほど」「これだな」というような声が出る。
すべて読み終えた後、どの意見に賛成するかもう一度挙手させる。すると、「思い出」に賛成する生徒が圧倒的に増える。

説明5:

先生は、「少年の日の思い出」だと考えます。なぜかというと、この作品の題名が少年の日の思い出だからです。僕はちょうをつぶすことで、自分の少年の日の思い出を押しつぶし、それまでの自分とは違う自分になろうとしているのです。
だから討論でずっと考えてきた「僕が一番変わったところ」というのは、この最後の文のところだと考えました。

生徒から「おー」という言葉が漏れた。

発問27:

最後にこの作品の主題は何か書きなさい。

ノートに書かせた後、その時間にまだ発言していない生徒を立たたせて発表させる。
「人は苦い思い出を経験しながら大人になっていく」などの意見が出る。
長文でも短く区切りながら音読を進め、また主題に迫るための発問をしてくことで、主題を自分になりに読み取らせることができた。


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