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TOSSランドNo: 7663162 更新:2013年01月08日

『学級崩壊を防ぐための10項目+α』 Ⅲ


1 班長、係り長の兼任はしない

 向山洋一氏の著書に『6年生の学級経営 向山洋一の学級経営 教師の成長は子供とともに』(明治図書)がある。
 その中の「学級組織図」の「注意事項」にきわめて重要な文がある。
 「学級組織図」は見たことがあるが、「注意事項」まではよく覚えていないという方が多いのではないだろうか。
 「注意事項」には、以下の文が記されている。

 1 当番活動と係り活動を明確に分離する。分離の基準は児童の自主性自発性創造性が保障できるかどうかにおく。
 2 日直はその日一日の全責任を持ち、当番活動に含まれぬ仕事もする。(机の整頓など)
 3 係り活動は1を満足せられかつ、常時活動可能なものとする。活動の場、方法を完全に与える。
 4 班は日常活動の基本単位とし、内的集団形成の場とする。
 5 班長、係り長の兼任はしない。
 6 班長。係り長は立候補演説をともなう立候補とする。ない場合は空白のままにする。多数立候補した場合はじゃんけん
  とし選挙はしない。(誰に対してもなれるチャンスを平等完全に保障する)【以下、略】 

 「班長、係り長の兼任はしない」ということは,学級の半数以上が学級の長として動いているということになる。
 そのような学級は,崩れにくい。
 教師は,手を入れたい子どもたちに専念できる。心の余裕が生まれ、ほめることも多くできる。
 プラスのサイクルが動き出す。

 この実践を学級で行った(6年生)。学級の人数は23名。そのうち班長5名、係り長6名。計11名の「長」が生まれた。
 さらに児童会執行部と各委員会委員長、そして学級執行部があるため、学級の4分の3は学校もしくは学級の「長」という状態になった。
 学級は荒れることなどなかった。「長」として動き続けていたからである。
 もちろん、学級が荒れない他の要因はあったであろう。しかし、学級の中に多くの「長」が存在していたことも、学級が荒れない重要な要因になっていた。

 例えば、係り長は学級内でのイベントを企画・運営したいと強く願う。
 やんちゃな子どもたちの係りならなおさらである。
 そのためには、「どうしてもイベントの時間を確保しなければならない」という思考になる。
 つまり、学級のルールを守ろうとするのである。
 教師は、学級のために動いている子どもたちをどんどんほめていけばよい。
 ほめられることで、自分の有用感を実感する。それが「学級の一員として動く気持ちよさ」につながる。
 そのくり返しが、どの子も学級のルールやシステムを守ろうとする意識へとつながるのだ。
 向山氏の実践をほんの少しトレースしただけだが、その効果は抜群であった。 

2 約束を教師の都合で変えない

 よく「正直に言ったら叱らない」と約束しておきながら、いとも簡単に破る教師がいる。
 それは教師への不信を招く。叱らないと約束したのなら叱らないのである。
 教師の都合で約束を変えてはならない。

 また、「授業時間を守る」と言いながら平気で約束を破る教師がいる。
 私もこの耳で聞いた。「ごめーん。休み時間に入っちゃうけど続けてもいいですか」と言いながら休み時間まで算数を行っていた。
 教師に謝られて「だめです。授業時間どおりに終えて、休み時間をきちんと取ってください」と言える子どもなどいるわけがない。
 それを知っていながら子どもたちに承諾を求めている。教師の鈍感さを表す象徴的な場面である。
 「時間を守りなさい」と子どもたちに言うのであれば「ごめんごめん」は子どもたちに失礼なのである。

3 子どもが約束を守った瞬間にほめる

 どんな些細なことでもいいから約束を守った時にほめる。
 発達障がい児を含め、約束をすぐに忘れてしまう子がいる。言い訳をしたり嘘をついたりすることもある。
 そのすべてを詰める教師がいるが誤った判断だ。子どもは一生懸命言い訳しているのだ。
 「そうだったの」とニヤリとするときがあってもいい。
 五日間忘れ物をしても六日目に持ってきたら「私との約束を守ったね!すごいなあ!うれしいなあ!」とほめる。
 「こんな小さな約束を守るだけでほめられるし、先生も喜んでくれるんだ」という意識を浸透させる。
 よく,「約束したのは、ずっと前じゃない」などと皮肉を言う教師がいる。
 せっかくほめる機会なのに台無しにしている。実にもったいないことだ。


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