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TOSSランドNo: 5193545 更新:2013年01月08日

『学級崩壊を防ぐための10項目+α』 Ⅱ


6 教師は子どもの可能性を後押しする存在だと自覚する

 これは「できない子をできるようにさせる」ということである。
 教師は、子どもが本来もっている能力を引き出す後押しをしているのであって、教師自身が能力を与えているのではない。そのことを強く自覚すべきである。
 「先生のおかげで子どもがよくなりました」という言葉があるが、子どもは本来よい存在であり、先生がそのことを与えたのではない。
 あくまでも「後押し」なのであり、「背中を少しだけ押してあげただけ」である。
 そのことを本当に自覚する教師になることがきわめて大切である。

7 平等に接するのではなく全員をひいきする

 これは「全員から『自分は先生からひいきをされている』と思われる状況をつくる」ということだ。
 「全員をひいきする」ということではない。
 ひいきしないと思うから平等に接しなければと思い、ぎこちなくなるのである。
 どの子も大きく包み込み、どの子にも話しかけ、どんどんほめることだ。
 「あなたがいるから学級は楽しい」
 「あなたが学級にいなければさびしい」
 「あなたは学級に必要な存在なのだ」
ということをどの子にも伝え続けるのである。すべては教師の「思い」にかかっている。

 かつての教え子が、次の文章を日記に書いてきた。

 先生は授業の時間を守る。前の先生は少しおそくなったり、休み時間が短くなったりしているので田村先生は約束をしっかり守ってくれるのでとてもうれしいです。
 田村先生は、みんなが安心して授業ができる空間を作ってくれる。クラスの子どもを、家族のようにしてくれるのが私はすきです。

 家族のようにした記憶はないのだが、この子はそう思えるらしい。
 もしかしたら、学級の中のある子が休んだときに言っている言葉からそのように感じたのかもしれない。
 次の言葉だ。

 「○○さんがいないとさびしいね」
 「やっぱり全員がそろわないと、なんとなくさびしいよね」
 「○○さん、早く良くなって学級に戻ってくるといいよね」

 私は必ずと言っていいほどそう話している。
 朝の健康観察のときにである。
 明日から登校できる際には、学級で次のように言う。

 明日から来られるそうです。よかったね。またみんなで思い出作りができるねえ。
 明日、全員そろうよ。やっぱり全員がいなきゃね。
 ○○さん、明日から来られるそうです。楽しみだね。

 そして、休んエいた子が登校してきたときには、「○○さん、みんなも私も待ってたよ」と声をかける。
 その様子をいつも見ているから「クラスの子どもを、家族のようにしてくれる」と感じたのかもしれない。

8 聞き役に徹する

 私は朝一番に教室に入ることがほとんどである。
 朝、子どもたちが次々に教室に入ってくるのを笑顔とあいさつで出迎える。
 その後、子どもたちの流れは大きく三つに分かれる。
  ① 男子は主に校庭に飛び出しサッカーをする。
  ② 私の机の周りに集まってくる。
  ③ 教室で友だちとおしゃべりをする。
 ②の子が毎日10人ほどいる。どんどん入れ替わるので、教室に残っている男女は一度は私の机の周りに来る。
 そこで子どもたちは何をするかというと、私に話しかけるかちょっかいを出してくるのだ。
 私が突っ込みをいれて大爆笑にんることも多いが、多くは子どもたちの話を聞いている。
 うなずきながら笑顔で聞く。朝に仕事をしているときも集まってきては何やらいろいろと話してくる。
 その場合はいつも子どもの方を見てというわけにはいかないが、チラチラとその子を笑顔で見ながら聞く。
 「なるほど」「え?○○ってなに?」「それはどういうこと?」「○○のことをもう少し詳しく知りたい」「そうなんだ」「へえー!すごいね!」などと言いながら聞き役に徹する。
 そのことが4月から毎日続いている。
 何でも聞いてもらえるという空間をつくることはきわめて大切だと実感している。

9 欠席した子へ電話をかける

 若い頃には、退庁後に欠席した子の家を訪れていた。
 私が教育実習に行った盛岡市立仁王小学校の当時の校長先生が若い時に実践していたのを知り、私も行うようになった。
 その校長先生の名前は、阿部哲郎校長である。その当時は、「東の斎藤、西の東井、北の阿部」と呼ばれていたという。
 斎藤とは斎藤喜博、東井とは東井義雄である。

 その実践も好評ではあったが、急に家に来られても・・・という家庭もあった。
 それで今は電話が中心になっている。
 その際にご家庭の方に「○○さんがいないと私もみんなもさびしいです」と話すことにしている。嘘いつわりのない気持ちである。
 休んでいる子が電話に出た場合にも「○○さんがいないと私もみんなもさびしいから早く良くなってね」と話すことにしている。
 その一言が家庭にとってはうれしいらしい。「そのような言葉をかけていただきうれしいです」という言葉をいただくこともある。
 親は安心して学級に子どもを向かわせることができることになる。
 子どもも、親が学級や担任を信頼している雰囲気を察知するから安心する。
 すべて良い空気に変わっていくのである。

10 学級通信の主役として掲載する

 学級通信に子どもの名前を掲載することがある。全員の名前が出るようにするのがよい。
 そして、作品を掲載する他に、個々の良さや素晴らしい言動を通信でほめるのである。
 私は必ず学級通信を発行する際には、学級で読むことにしている。
 子どもたちも、自分や学級の仲間の名前が出るのでにこにこしながら聞いている。
 ほめる場合には、なぜその言動が良かったのかを詳しく書く。
 また、素晴らしい行為をドラマ風に書くこともある。臨場感が出るような通信にするのである。
 その言動のカッコよさが際立つ。だから自分もそのように書かれたいと思う。
 学級のために何かしたいなと思うようになるのである。
 学級通信は、親と学級をつなぐアイテムとされているがそれだけではない。担任と子どもたちをつなぐアイテムでもある。
 学級で読み終えた後の子どもたちの表情、学級の空気は素晴らしくステキである。


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