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TOSSランドNo: 1451291 更新:2013年01月08日

『学級崩壊を防ぐための10項目+α』 Ⅰ


 大事なのは「学級が荒れても一人で抱え込まないこと」である。
 教師なら誰もが経験することと思っていることが大事だ。
 なかなか笑顔で生活することは難しいかもしれない。しかし、荒れたとしても悪い方に考えてはいけない。

 「学級が荒れてしまった」ということは,その指導法は間違っているということだ。
 子どもたちは,それを教えてくれているのだ。
 だから自分の指導法を謙虚にふり返り、素直に修正することだ。
 最も良くないのは、子どもたちに「失敗しても気にしない」「間違っていたら素直に直す」と言っておきながら,自分はそうしない教師だ。
 人に言うならば,自分も範を示せばよい。
 子どもたちは「自分のことを棚にあげる教師」を嫌う。

1 約束を守る

 最も大切なのは、「教師が子どもたちとの約束を守る」ということである。
 学級経営の基本中の基本である。
 4年生のときに担任した子どもたちが6年生になったときの卒業アルバムには、私のことを「約束をきちんと守る先生」と書かれていた。
 つまり、私のように約束を守る教師というのは、卒業アルバムに載せるほどの内容だということである。

 向山氏がいつも取り上げるのは体育館での体育の約束である。
 急な都合で体育館が使えなくなった。その代わりをいつにもってくるかである。
 普通は「明日」としてしまうところだが、向山氏は「今週中」と幅をもたせている。
 もし明日もできなかったら約束がちがうことになってしまうからである。
 向山氏は、いろいろな著書で、子どもとの約束を破ると信頼関係が大きく崩れるという意味の言葉を話されている。
 約束の中には、授業時間も含まれると私は考えている。いかなる理由があろうと授業時間は延ばしてはいけない。
 特に休み時間の前の授業は決して延ばしてはいけない。

 ちなみに私は「約束の安売り」は一切しない。約束できる内容は「分かりました」と言い,必ず守ることにしている。
 少しでも約束を守れない可能性がある場合には「約束を守れない可能性があるので、そのことは約束できません」ときっぱりと話す。
 そのほうが子どもたちも納得する。
 ちなみに「約束を守れない可能性があることはむやみに約束しません。なぜならもし約束を果たせない場合、みんなに失礼だからです」と話しておく。
 もちろん「黄金の三日間」でである。

 約束を果たす際、時々「みんなとの大切な約束なので」「しっかりとみんなとの約束を果たします」と宣言する。
 「みんなとの約束を覚えているよ」「みんなとの約束を果たすことは大切なことだ」というメッセージを込めるのである。
 教師の約束を守ろうとする姿勢は、子どもからの信頼感を勝ち取る第一歩である。

2 明るい気を発する

 これは、笑顔と声のトーンでつくることが可能だ。
 先日、ある学校の公開へ参加した。ある方とあいさつを交わした際、「田村先生は、いつも明るくて爽やかなあいさつをしますね」と言われた。
 私としては、意識したつもりはまったくなく、いつものあいさつだった。それを「明るくて爽やか」と感じてくださったのだ。
 いつ、どんなときでもそのようなあいさつを続けてきてよかったと思っている。
 教室に入る際に「明るく爽やかなあいさつ」をされたら子どもたちも明るくなる。そして、今日も先生は明るいと安心する。

 ある学校公開へ参加したときのことだ。「こんにちは」と笑顔で言いながら5年生の教室に入ると、最初に目があった子に大きな声で言われた言葉が「最高の笑顔の先生が来た!」だった。
 明るい気は、学級の個々を明るくし、学級全体を明るくするのである。

 明るい気を発するためには、笑顔の練習が欠かせない。毎日笑顔の練習をすることをおススメする。
 笑顔は練習によって輝きを増す。アナウンサーやエレベーターガール、キャビンアテンダントの方々は笑顔の練習を欠かさない。
 教師の笑顔は子どもたちをやる気にさせる。ぜひ笑顔の練習をしよう。

3 ほめて ほめて ほめまくる

、これは、ささいなことをも取り上げてほめるということである。
 人はきちんとほめられれば嬉しい。そして、ほめた相手を嫌いにならないものである。
 ただし、ほめられても嬉しくないことをほめたり適当にほめられたりしても、相手は嬉しくならない。
 それどころか「先生は、自分のことをなにもできない人間だと思っているのか」と感じ、先生を信頼しなくなることもある。
 最高の笑顔でしっかりとほめることが必要である。

 そのために、ほめかたのバリエーションを増やしておくことがきわめて大切である。
 いつも「すごい!」「天才!」「さすが!」では、相手もうれしくない。
 心からほめることは大前提だ。しかし、ほめ方も時と場所、相手によって変えることがきわめて大切なのである。
 瞬時にほめ言葉がでるよう、普段から修業をしていよう。

4 だれが何と言おうと信じ続ける

 これは、「まわりすべてが信じなくても自分は信じる」ということだ。
 数年前、あるやんちゃな子が私との簡単な約束を守った。
 その際に前述のような言葉を話したところ、その子はそれから大きく変わり、悪いことを一切しなくなった。
 そして、中学に行き一年から野球部のレギュラーとして大活躍を果たした。
 相手を変えたいのであれば、まず教師が「いかなる場合でも信じ続ける」という強い意志が必要なのである。
 しかし、意外に教師が子どもを「信じ続ける」ことは難しいものである。
 自分をふり返ってみよう。自分も誰かに信じてほしいと思ったことがあるだろう。
 子どもたちならばなおさらそのような気持ちでいるはずだ。
 今まで叱られてばかりのやんちゃくんなら、その思いは強い。

5 叱った後 すぐに笑顔で接する

 これは、その子を学級にすぐに復帰させるためには絶対に必要なことだ。
 私は子どもたちに「先生は叱った後はすぐに忘れます。そのことをいつまでも言いません。ぱっと叱って終わりにします」と話している。
 そして握手をして終わる。そうすると、いつの間にか「握手=終わり」となり、叱った後、すぐに学級に復帰するようになる。
 教師の中には、叱った後にいつまでも表情が険しい人がいる。いつまでも睨んでいる教師もいるという。
 視線ではなく光線を浴びせているとしか思えない。

 叱って反省しているのだ。追い打ちをかける必要などない。
 叱った後は爽やかに接すればよい。いつまでもこだわっていることなどないのである。
 叱った後にすぐに学級に復帰させることで、その子は学級で再び輝き始めるのである。


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