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TOSSランドNo: 1143084 更新:2013年01月04日

「伝せん病は、何から何にうつるの?」~討論をひきおこす養豚業の導入~


「伝せん病は、何から何へうつるおそれがあるの?」  ~討論をひきおこす養豚業の導入~

養豚業の授業の導入で,クラスを真っ二つにわった討論を引き起こすことができた。それを紹介する。

 ブタは見かけによらず病弱なため,飼育する人々は,豚舎内の衛生管理はもちろん養豚場外からの病原菌の持ち込みにも気を配っている。
だが、子どもたちは『ブタ小屋』という言葉に対して,くさい・きたないなど、不潔なイメージを抱いている。そこで,そのイメージに対してゆさぷりをかけたのだ。

「先日,野中先生が蒲江へ行ったとき,養豚場の入り口にこのような看板 が立てられていました」と言い,板書する。

(板書)「伝せん病のおそれがありますので立入禁止」

次の主発間に対して子どもたち全員が同時にスタートできるようしておくため,キーとなる言葉『伝せん病』の意味を尋ねる。5人の子が手を上げ,「人から人へうつる病気」と確認される。

説明1:

 「うつる」ということは「何々から何々ヘ」ですね。  (板書) 「○○から○○ヘ」

発問1:

では,この伝せん病は何から何へうつるおそれがあるのでしょうか。
○○の中に入る言葉を自分のノートに書きなさい。

 子どもたちは一斉にエンピツを持ち,それぞれノートに答えを書き込んでいく。2つの○○の中に入る言葉は,それぞれ「ブタ」か「人間(人)」しかない。
だが,ここで問題なのは「ブタから人問ヘ」なのか「人間からブタヘ」なのかである。机間巡視をし,書けないで困っている子どもには「ブタ」か「人間」しかないことを確認する。

 2分後,エンピツをおかせ,列指名で3列(12名)の子どもに答えてもらう。
すると,12名全員が「ブタから人問へ」。
他の子どもに,「『人間からブタヘ』と書いた人はいませんか」と尋ねたが,一人もいない。
 次に,そう思ったわけを問うと,ほとんどの子が「ブタはきたないから」と答えた。ブタ小屋の持つきたないイメージが,子どもたちにつきまとっている。
 そこで,ゆさぷりをかける。

発問2:

「プタはきたないから」というわけがだされましたが,本当にブタはきたないのですか。

その場で挙手させる。
   きたないと思う者………27人        きたなくないと思う者…6人

 きたなくないと答えた子にそのわけをきく。
「ブタがきたなかったら,ぼくたちはみんな食べないはずだから」
「ブタから人間に病気がうつるんだったら,食べられない」
日常生活で,我々は何うたがうことなくプタ肉を食べている。
人数では大きく負けてはいるが,食べ物としてのブタに着目した彼らのこのわけは多くの子どもたちの考え(ブタに対する認識)を根底からゆさぷった。

 ここで再度,最初の発問をしなおし,子どもたちにまた○○の中に言葉を入れさせた。今度は見事に,意見が真っ二つに分かれた。
  「ブタから人間ヘ」……17名  「人間からブタヘ」……16名

 教室の席を真ん中で向かい合わせ,『ブタから人間へ派』と『人間からブタヘ派』をそれぞれまとめて座らせ,論争を開始する。
 活発な意見のやりとりがなされたが,論争の流れは,圧倒的に『入間からブタヘ派』が優勢。決めてとなった意見はこれだ。

  「もし,ブタがきたなくて伝せん病を持っていたら,誰もブタを食べないし,誰もブタを飼おうとしないはずだ。」

 この問題は,家にもどってからも家族の中で話題になったそうだ。


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