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TOSSランドNo: 8571950 更新:2013年01月03日

植物の発芽と成長 発芽条件の扱い方


1 発芽の条件の扱い方

発芽についてこの単元でのねらいは「植物の発芽には,水,空気および温度が関係していることをとらえることができる。」とある。
 そこで通常,児童に次のように発問する。
 植物が発芽するには,どんな条件が必要なのだろうか?A
 教科書の通りだとこうなる。
 しかし,この問い方だけでは,ついて来られない子が必ずいる。それも相当数いる。
 なぜか。問い方が唐突だからである。
 この問いに入る前にしないといけないことがあるからだ。
 それは,発芽条件を考える足場を組むことである。何も考える足場がないのに,発芽の条件を考えよといわれてもピンと来ない子がいるのは当然のことなのである。
 では,どうするのか。
 はじめにインゲンマメの種を示す。
 そして,観察させる。できれば,スケッチをさせる。そして,「分かったこと,気がついたこと,思ったこと」をできるだけ多く書かせる。
 その後で,インゲンマメが発芽しているものを示す。
 種から芽が出ることを「発芽」といいます。
 何がインゲンマメを発芽させたのですか。できるだけたくさん考えなさい。B
 たかが,発問を変えただけだと考えた方は子どもの思考を分かっていない。
 逆になるほどと考えた方は相当な力量の持ち主である。
 私はBで種の実物を示した。さらに発芽した実物を示した。その2つの違いから「何が発芽させたのか」と問うた。
 このBの方は,種と種から発芽したものという具体物を使っている。さらに,「どんな」という問い方ではなく「何が」と問うた。
 どちらがイメージを持ちやすいか。
 ここまで考えると一目瞭然である。

2 この単元での教科書の扱い方

この単元では,教科書はどんどん見せてもよい。児童にも教科書はいつでもどこでも見てよいことを告げる。参考書として扱うイメージである。
 しかし,各社の教科書見ても間違った条件は扱われていない。
 そこで,次のように付け加えて言うのである。「できるだけたくさん考えなさい。」
 この指示により,教科書にない発芽の条件がたくさん出すようになる。
 今までの子どもたちが考えた例を示す。
光(太陽),土,風,入れ物,栄養(肥料)
どれももっともらしく見える。
 こちろん,これらを一つ一つ,実験として扱う。扱うからこそ,発芽の必要条件である水,温度,空気がクローズアップできるのである。
 はじめからこの3つだけだと厚みに欠ける。条件に当てはまらないものも扱ってこそ,深まりがでるのである。

3 種子は切っても発芽するのか実験

ここからは発展的な内容になる。

Tane-a

種子を切って,中を観察する実践は多い。教科書に見られる実験ではあるが,さらに種子を切る場所を変えても発芽はするのかという実験をプラスすることを提案したい。
 Aは元もとのインゲンマメ,Bは胚芽のあるもの,Cは胚芽のないものである。Dはたてに切ったものである。
 児童には,説明は一切しないで,黙ってABCDのインゲンマメを提示し観察させる。
 そして,次のように問う。
 ABCDどのインゲンマメが発芽しますか 
 そう考えた理由を発表させたあと,いよいよ実験結果を数日観察して出す。
 急ぐ場合は,あらかじめ2,3日前から実験して理科準備室などに用意しておく。
 発芽するのはACDである。しかし,Cはすぐに育たない。Dは芽が変形する。

4 空気ポンプで水中の種に空気を送る実験

この単元の実験・観察はすぐに結果が出ないものが多い。
発芽するのに空気は必要か。
この問題に対して「水中につけておく種子と水を含ませた脱脂綿を下に敷いた種子」とを対照実験する。

Tane-b

これはこれで大切な実験なのだが,もう一歩突っ込みたい。
 この実験は以前の教科書に載っていたものであるが現行のものにはない。水中の種子に空気ポンプで空気を送るという実験である。
果たしてこれで種子は発芽するのか,否か。
 結果は・・・発芽するのである。
 この実験のよさは発芽には空気が必要だということが一発で理解できることである。


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