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TOSSランドNo: 2779236 更新:2013年01月02日

「リサイクル」から「3R」へ


授業について

1995年「容器包装リサイクル法」が制定された。最終処分場の減少(当時は残余年数9年と言われていた)、ごみ処理費用の上昇、リサイクル率の低下(当時約9%)、一般廃棄物の60%が包装容器に達したことが大きな理由である。
包装容器リサイクル法が施行されてから特に、ペットボトル製品の生産が増した。
便利であり、リサイクルもできるということからである。ペットボトルの生産量は10年間で約3倍に増えた。いろいろな形のペットボトルも売られるようになった。これも便利だから、リサイクルできるからという理由である。
実際に学校でも家庭でもペットボトルの分別処理は根付いている。私たちはリサイクルというのは環境に優しく資源の節約になると信じて分別し、リサイクルしているのである。
しかし、その実態は資源の無駄遣いになっているのである。2006年に生産された52万トンのペットボトルのうち、回収されたものは35万トンである。ということはそれ以外の17万トンはごみとして捨てられているのである。この量は容器リサイクル法が施行された頃の年のペットボトルの生産量と同じ量である。
また、ペットボトルは回収された量しか公表されていない。リサイクルされた量が公になっていないのである。研究者が調べたところによると、リサイクルされているのは17万トンで、ペットボトルにリサイクルされているのは3万トンといわれている。
ペットボトルのリサイクルが本当に環境によいのか。どうすることが本当の資源の節約なのか、事実を示しながら授業したい。

教材について

1)リサイクルについて
  循環型社会を作っていくためには、本来「3R」リデュース(発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再生利  用)という優先順位を循環法で明確に決めている。この仕組みを守らせていないことが問題なのである。
  リサイクルとは、資源の節約や環境汚染の防止のために、不用品や廃物を再生して利用すること。(三省堂 大辞林)
 日本ではリサイクルを大きく3種類に分類している。
①ケミカル・リサイクル(基礎科学原料まで戻して使用する。)
②サーマル・リサイクル(燃料として燃やして、熱エネルギーを回収する。燃やしてもリサイクルはペットボトル発生抑制の 妨げとなる恐れがある。)
③マテリアル・リサイクル(原料・モノマー化、油化、高炉還元剤として利用する。ペットボトルをフレーク状にし、溶かし て、別のものを作る。リサイクルを繰り返すと材質が劣化する)
 サーマル・リサイクルとは燃やしてしまうことである。これもリサイクルにカウントしているのが日本の現状である。

2)拡大生産者責任(EPR)
  本来、拡大生産者責任(EPR)といって、生産者は製品の廃棄後まで責任があるという考えである。ヨーロッパではこ の考えが広まり、ドイツやスウェーデンで採用されている。これにより、商品の価格に廃棄処理料が加算されているのであ る。消費者は、使い捨てのものと、長く使えるものを選択できるようになる。日本ではこれを税金でまかなっているので消 費者が便利な使い捨てに走るのである。
3)自分たちにできること
  「3R」という本来のリサイクルの意義を確認して子どもたちが実際にできることを考え、日常生活の中で実行してい  きたい。

リデュース 環境負荷や廃棄物の発生を抑制知るために無駄・非効率的・必要異常な消費・生産を抑制あるいは行わないこ       と。
リユース  一度使用した製品を、そのまま、もしくは製品の部品をそのまま再利用すること。再利用。
リサイクル 製品化されたものを再資源化し、新たな製品などの原料として利用すること。再生利用。

 また、日本の企業がペットボトルのリサイクル技術を向上させているという点も子どもたちに伝えていきたい。
2002年帝人ファイバー(株)が化学分解法を開発した。その利点は、回収ボトルを分子レベルに分解し精製することにより、石油から製造するPET樹脂原料とまったく同等の高純度原料が得られるようになる。回収ボトルをEG(エチレングリコール)で分解し、精製したのちPET樹脂にする方法により、年間9万トンの処理能力で食品容器包装用のPET樹脂を生産すると言われている。

4)リサイクルのこれから
  府中市はごみ処理を稲城市に委託している。同じ焼却場なのにごみの回収方法が違う。プラスチック類の分別方法が違う のである。
  現在はごみ焼却炉の性能が向上し、プラスチックの大半は焼却できるようになった。
 しかし、プラスチックをすべて燃えるごみとして収集すると、焼却ごみの量が多くなってしまうから、市によって分別方法 が違うのである。
  都内でも焼却ごみ、不燃ごみ、リサイクルごみの分別方法が変わってきている。今後は本当に「環境にやさしい」「資源 の節約になる」ごみの処分方法を考えていかなければならない。

単元について

第1,2時 家庭から出されるごみ (家庭と学校でのごみの分別方法)
第3,4時 集められるごみ(江戸時代のごみ収集方法との比較)
第5,6時 ごみの種類とゆくえ(可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみについて)
第7,8時 せいそう工場とリサイクルしせつ(工場と施設の環境に対する工夫)
第9,10時 うめ立て地に運ばれるごみ(埋立地に運ばれるごみの種類の変化)
第11時 ごみのリサイクル(自分たちにできること)【本時】
第12時 最新のリサイクル技術

授業案

発問1:

リサイクルは環境に良いですか。

良い。

説明1:

リサイクルとは新しく作り直して、また利用することです。

リサイクルとは何かを定義する。

発問2:

リサイクルといえばペットボトル。皆さんの机にも乗っていますね。
ペットボトルは何から作られているのですか。

石油から作られている。

石油をまた、利用しているのです。

発問3:

ペットボトルはどれくらいリサイクルされているのでしょうか。
何パーセントか予想してノートに書きなさい。

説明2:

ペットボトルへのリサイクルというのは生産量53万トン中、3万トンの0,5パーセントなのです。
ペットボトルは、作るのに必要な石油や工場で機械を動かす石油を含めると、90グラム必要です。

発問4:

リサイクルすると何グラム必要なのでしょうか。

5倍の450グラム

発問5:

その理由を考えて、ノートに書きましょう。

トラックのガソリン
石油に戻すときの機械を動かすガソリン
工場の電気
など

指示1:

リサイクルのほかにリユース(再使用)があります。言ってみましょう。
例えば家でお茶を沸かしてペットボトルに入れる。再使用することです。

説明3:

リデュース(使用しない)例えば飲みものを水筒やマイボトルに入れることです。
リサイクル自体は環境にいいのです。しかし、物によってはリサイクルがいいとは限らないのです。
この中からどれを選んでいくのかが大切なのです。

【参考文献・サイト]
ごみ処理のお金は誰が払うのか 服部美佐子 杉本裕明 合同出版
バイオマス 奥 彬 日本評論社
環境問題はなぜうそがまかり通るのか 武田 邦彦 洋泉社
環境問題はなぜうそがまかり通るのか2 武田 邦彦 洋泉社
わたしたちの東京 東京都小学校社会科研究会 明治図書
PETボトルリサイクル推進協議会HP http://www.petbottle-rec.gr.jp/top.html


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