TOSSランド

コンテンツ登録数
(2017/02/23 現在)

21375
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 1216026 更新:2013年01月02日

なわとび指導「きほんのき」スーパーとびなわ活用法と指導のコツ3


なわとび指導「きほんのき」スーパーとびなわ活用法と指導のコツ3

3 基本技「前両足跳び」が苦手な子に対する指導法の工夫

縄跳びが苦手な子は,何がうまくいかないのか

 初めて1年生を担任したときのことです。5月に早速、スーパーとびなわを全員分用意し、なわとび運動に取り組ませ始めました。
 ところが、「前の両足跳び(1回旋1跳躍)が連続3回できない」という子どもが、クラスの中に11人もいたのです。
 高学年担任の多かった私は驚きました。
 「何とかしたい」と思い、いろいろと指導法を工夫してみました。
 そして,「前両足跳び(一回旋一跳躍)がうまく跳べない子は,次のことが苦手なのだと気づきました。

【つまづき1】 続けて一定のリズムで上方にジャンプすること。
【つまづき2】 とびなわをスムーズに回すこと。
【つまづき3】 手で縄を回す動作と,足で縄を跳びこす動作を,タイミングよく組み合わせること(協応動作)。

これらのつまづきについて,一つ一つ取り組んでみたところ,次のような指導法で動きがよくなった子が出ましたのでご紹介します。

(1)【つまづき1】続けて一定のリズムでジャンプする動作を教える

① 手つなぎ屈伸運動

まず大切なのは,「ジャンプ」です,ここから苦手な子もいます。大人と手をつないだまま,「足だけ」を使って「ピョン、ピョン、ピョン…」と連続してジャンプする動作を教えましょう。
始めは,手をつないだまま「ひざの屈伸運動」をするだけでもいいです。上体が上下に動く感覚をつかませましょう。

Nawa5
②手つなぎジャンプ

手をつないだまま,大人が10㎝ほどジャンプして見せます(示範ですね)。
そのとき,大人はその子と目線を合わせ,つないだ手を上方に引き上げながら跳ねるようにします。
その子も,つられてジャンプします。そのジャンプが連続5回以上できるように一緒にジャンプしてあげましょう。

Ptdc0146
③ 音合わせ一人ジャンプ

向かい合った大人が手拍子や声でリズムを取ってあげます。
子どもには,その音に合わせて一定のリズムでジャンプさせます。
つま先だけで跳べるのが理想ですが,うまくいかずとも,あまりしつこく詰めないようにしましょう。
ここでは,一定のリズムで五回程度ジャンプができたということが大切です。
たくさんほめてあげましょう。

④ ラインジャンプ

その子が持っている「とびなわ」を折りたたんで四分の一ほどに短くします。
それを子どもの前の地面に置き,両足で跳ばせていきます。
ここでは,できるだけ「つま先ジャンプ」を意識させましょう。

クラス全員で行うときなどは,子どもたちが一人一本ずつ縄を持っていますので,グループごとにはしごのように縄を並べ
「カンガルーさんのように両足でぴょんびょんと前に跳んでいきましょう」と指示すると,仲良く楽しく練習できます。

自分一人でジャンプさせるときは,その子から見て「横向き」に縄を置かせ
「縄を跳びこすように前後にジャンプしてみよう」という運動ができます。
前後に重心が移動するので,バランス感覚を養うとてもよい練習になります。

また,折りたたんだ縄を「縦向き」に置かせ
「左右に跳びこすようにジャンプしてみよう」という運動もできます。
これも「左右の重心移動」が発生し,バランス感覚を養うのにとてもよい運動です。

(2)【つまづき2】とびなわをスムーズに回すことを教える

① とびなわの持ち方を修正する
Ptdc0144
Ptdc0145

(1)では,足の指導について述べました。次はとびなわを回す「手」の指導です。
苦手な子どもは上の図のように「肩」を支点として,大きく縄を回そうとします。
これだと縄の軌道が不安定になってしまいます。しかも疲れやすい回し方です。だから長続きしないのです。
上達するにしたがって縄を回旋させる動きの支点が「肩→ひじ→手首」となっていきます。手首を支点にして回旋させれば縄の軌道が安定し,そのためフォームも安定します。ですから続けて跳んでもリズムや態勢が乱れません。
このように,縄をスムーズに回せるようになるには,「手首中心の回転」を体感させることが大変重要です。

このような,苦手な子によく見られる「肩」を支点とした良くない回し方の原因となっている要素の一つに「グリップの持ち方」があります。

Dscf0020

苦手な子どものとびなわの持ち方をよく見ていると,上の写真のように手の平が下を向いています。この状態でとびなわを回すと,脇が開いてしまうのです。そして,肩を支点とした縄の回し方になり、動きに無駄が生じてしまいます。
  したがって続けて跳べません。

わきを締めた理想的なとびなわの持ち方を教えるために,すぐれた指示があります。

自分の指の爪が自分に見えるようにとびなわを持ちなさい。

Dscf0021

つまり上の写真のように持たせるわけです。
このように指示を出し,実際に持たせると,脇が閉まりやすくなります。
言葉だけでは,その子がわからないようでしたら,手を取って「爪が見えるということはね…」と直接,やさしく教えてあげましょう。

さらに,以下の指示を出すとより理解が進む子がいます。

親指を伸ばして持ちなさい。

Dscf0022
② 子どもの脇の下に「赤白帽子」や「ハンカチ」などを挟ませたまま縄跳びをさせる

これも良い方法です。
赤白帽子というアイテムが「自分のフォームの出来栄えに対する自己評価」を引き出すからです。
子どもは,より強く「脇を閉める」ことを意識します。

③ 縄を回す ということだけを取り出して教える
Ptdc0147

こんなふうに「ヘリコプターだよ」「自動車のタイヤだよ」「大きな扇風機を回そう!」などとイメージを持たせながら子どもたちにさせてみましょう,手首を支点とした素早い回旋運動を体感させるための動きづくりです。左右の手を両方行いましょう。音楽にのせてリズミカルに運動するのも効果的です。

④ とびなわを半分に切って回旋の練習をさせる
Ultrasupertobinawa

ぜひこの運動も試してみてください。
苦手な子は「縄を回している左右の手の動きがずれている」ことが多いのです。まだ動きに慣れておらず,ぎこちないためです。
左右のアンバランスな回し方に気付かせ,修正するためにとても効果のあるアイテムが,この「切ったとびなわ」なのです。
これまでのことを教えても,どうしても左右の手の習得度に差が出て来るものです。それは自然で当然のことです。
だからこそ,こうしたアイテムが必要になります。
スーパーとびなわは,中身が詰まっていて「空洞ではない」ために,切った縄でも,熱すればまた接合できるという利点があります。ね,すごいでしょ。

縄が地面をたたくときの「バシッ」っていう音が,左右でそろうように回してごらん。

という指示を使うと効果的でした。「AさせたいならBと言え」ということですね。
大人が近くにいて手拍子などでリズムを取ってあげると良いでしょう。
また「切ったとびなわ」を回している子の背後からその子の手をとって,リズムがそろうように補助してあげることも大変効果があります。ぜひお試しください。

以上みてきたように「足の動き」と「手の動き」が,向上してきたら,「前両足跳び一回成功」までは,あと少しです。

【つまづき3】手で縄を回す動作と,足で縄を跳びこす動作を,タイミングよく組み合わせること(協応動作)

に対する指導法の工夫については,別のページでご紹介します。


3回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド