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TOSSランドNo: 7252325 更新:2012年12月31日

「スイミー」読解指導~「場面を1文で書かせる」


【1の場面】
全く初めての学習である。どのようなことをしていくのか、理解させなければならない。
問答しながら、答えを導き出して、教師が板書する。それを写させる学習を行った。

発問1:

この場面ではどんなことがありましたか。

思いついた子どもは手を挙げさせた。
「スイミーの話」「魚の話」といった考えが出された。

指示1:

スイミーがどうした、とか、魚がどうした、というように発表してごらんなさい。

「小さな魚のきょうだいたちが楽しくくらしていた」と出された。

発問2:

楽しくくらしていたのは、魚のきょうだいたちだけですか。

「スイミーも」という声が上がる。
「では、スイミーも入れましょう」と言って、次のように板書した。
「小さな魚のきょうだいたちとスイミーが、楽しくくらしていた。」
これをノートに写させた。

【2の場面】
2回目である。正解不正解は関係なく、とにかく書かせるようにした。

発問3:

2の場面ではどんなことがありましたか。1文で書きなさい。

ノートにじぶんの「じ」と書かせて、1文で書かせるようにした。
「間違えてもいいから、とりあえず書いてごらんなさい。書けるだけですごいことだよ」などと言葉をかけながら、書かせた。
早い子どもがすらすらと書いている。
書いた子どもは立たせるようにした。
最後には、多くの子どもが書くことができた。
発表させた。
「まぐろが、おなかをすかせてミサイルみたいにつっこんできた。」
「まぐろが、ミサイルみたいにつっこんできた。」
「まぐろが、つっこんできて、赤い魚たちを一ぴきのこらずのみこんだ。」
このような発表が続いた。

発問4:

みんな、同じ言葉が入っていましたね。気付いた人?

多くの手が挙がった。
「まぐろ」である。

発問5:

「まぐろ」はとても大切ですね。でも、まだまだ大切な人がいます。

すると「赤い魚たち」という声が上がった。
「まだいます」と言うと、「スイミー」という意見が出た。
「スイミーを書いていた人?」と聞くと、数名の手が挙がった。
 読ませると「まぐろが赤い魚たちをのみこんだ。スイミーはにげた。」と2文で書いていた。
「今のを1文にします」と言って、板書した。
「赤い魚たちはまぐろに食べられたが、スイミーはにげた。」
 ノートに写させた。

【3の場面】
ここは、書きやすい箇所である。全員が書けるように考えていた。

発問6:

どんなことがあったか、1文で書きなさい。

多くの子どもがさっと書き始めた。
書けた子どもは、持ってこさせて、○をつけてやるようにした。「書かなければいけない」というサインになるのである。
しばらくして、書いている途中の子どももいたが、書けた子どもに発表させた。
ほとんどの子どもが、次のどちらかを書いていた。
「スイミーは、くらい海のそこをおよいだ。」
「スイミーは、おもしろいものを見るたびに、だんだん元気をとりもどした。」
この場面の前半部分に、大切な個所があるととらえているのである。
1人だけ、「水中ブルドーザーみたいないせえび。」と書いていた子どもがいた。
ここが気に入って書いたのかもしれないが、理由は聞かなかった。
先の2つのうち、どちらかを確定させるために、「けれど」を取り上げた。

指示2:

「けれど」という言葉があるでしょう。指を置いてごらんなさい

発問7:

「けれど」というときに、その前のところが大切でしょうか。それとも、後のほうが大切でしょうか。例えば、「今日は雨がふっています。けれど、水泳をします。」というとき、どちらが大切ですか。

「後だ」「水泳をしますが大切だ」と答えた。

発問8:

例えば「今日は晴れです。けれど、プールは中止です。」前が大切ですか。後が大切ですか。

「後」「プールは中止ですが大切」と答えた。

説明1:

「けれど」という言葉があるとき、その後のほうが大切なんですね。

そして、次のように板書し、写させた。
「スイミーは、おもしろいものを見て元気をとりもどした。」
これと全く同じだという子どもも数名いた。
最後に自分の考えを書けたかどうかを確認したところ、4人が書けなかった。

【4の場面】
ここでは、全員が書けるように、早い子どもに板書させるようにした。板書が、苦手な子どものヒントになるのである。

発問9:

この場面を1文で書きなさい。

多くの子どもがさっと書き始めた。
書けた子どもは、持ってこさせ、○をつけてやり、板書させた。
黒板には「・」を10個ほど打っておき、そこに書かせるようにした。
黒板のほとんどの子どもが、次のように書いていた。
「スイミーは、小さな魚のきょうだいたちを見つけた。」
このような内容を書いている子どもの中に、次のように書いていた子どもがいた。
「スイミーは、スイミーとそっくりの小さな魚たちを見つけた。」
この授業の本題とはずれるが、これを扱った。

発問10:

スイミーが見つけたのはだれですか。

「小さな魚のきょうだいたち」

発問11:

小さな魚のきょうだいたちは、だれに似ているのですか。

「スイミー」と多くの子どもが言っている。
しかし、「ちがう」と何人もの子どもの手が挙がっている。しかも自信満々の様子である。
「スイミーのきょうだいたち」と言う。
「スイミー」と言っている子どもたちは、なぜ?という顔の子どももいる。
もう一度、該当する文を読ませた。次である。
「そのとき、岩かげにスイミーは見つけた、スイミーのとそっくりの、小さな魚のきょうだいたちを。」

発問12:

小さな魚のきょうだいたちに似ているのは、スイミーですよね。

すると、「ちがう」という子どもが増えている。
「スイミーのきょうだいたち」と言っている。

発問13:

そう言う、理由を言ってください。

1人の子どもが、「のと。のと。のと。」と繰り返し言っている。
「の」の存在に気付いているのである。
ただ、これでは他の子どもたちには分からない。
別の子どもを指名して、答えさせた。
「スイミーのとそっくりの、と書いてあって、本当は、スイミーのきょうだいとそっくりの、ということ」
他の子どもも「そうだ」と言っている。

説明2:

「スイミーのとそっくりの、というのは、スイミーのきょうだいとそっくりの、というように、きょうだいが入るんですね。きょうだいが省略されているんですね。

さて、場面をまとめる1文に戻った。
他の子どもたちとちがって、1人だけ、次のように書いていた。
「スイミーと魚のきょうだいたちが、力をあわせて大きな魚に食べられないほうほうを考えた。」

説明3:

「見つけた」というのもいいんですが、ここでは「考えた」のほうを書きます。

 次のように板書して、写させた。
「スイミーは、大きな魚に食べられないように考えた。」

【5の場面】
ここは分かりやすい場面である。

発問14:

この場面を1文で書きなさい。

繰り返しの学習であるため、子どもたちはさっと書き始めた。
早い子どもに板書させた。
「スイミーは、小さな魚のきょうだいたちと大きな魚をおい出した。」
「スイミーたちは、一ぴきの大きな魚みたいになって、大きな魚をおい出した。」
などという文が続出した。
「ほとんど一緒ですね」と言い、次の文を写させた。
「スイミーは、小さな魚といっしょにおよいで、大きな魚をおい出した。」
「『いっしょに』という言葉がいります」と話をした。
主題につながるキーワードになるのである。


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