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TOSSランドNo: 3130070 更新:2013年01月01日

人間としての資質を高める活動


 5日制時代の到来によって、教師のライフスタイルも大きく変化する。
 本年度から月2回となり、ゆくゆくは完全実施となる。子供の生活にゆとりが出来ると同時に、教師の生活にもゆとりが出来る。そのゆとりをどのように活用していかによって、教師のライフスタイルが出来ていく。
 5日制時代にどんな生活をしていくのか、私の夢を語ってみたい。

1.自己研修の場を作る

 5日制になると土、日曜日が休みとなり、時間にゆとりが出来る。ゆとりを使って何をするかである。
 私は自己研修の場を作りたいと考えている。今年の2月の週休に、熊本県菊池郡小学校体育研究会に招かれ、体育の研究会に参加した。
 土曜日の午後、熊本県下から百二十名を越す参加者があった。授業を通して、楽しい体育のあり方について研究を深めることができた。
 授業後、懇親会を持つ機会があった。授業について、教育について語り合うことが出来、楽しい出会いとなった。
 また、3月の第一日曜日は東京で第四回日本体育教育技術学会が行われた。この会にも全国から、四十名をこす参加者があった。
 北は岩手県から南は熊本県からの参加者があり、実践をお互いに提案し学び合うことが出来た。
 4月8日の休日には、東京で「運動会種目」の講座が開かれ、全国から70名を越す参加者があった。
 京都の平田淳氏からは、「具体的な運動会の指導を聞くことが出来、とてもうれしかったです。どの講座も具体的で、そのまま使える気がしました」という感想が寄せられた。
 これらは、週休を活用しての自己研修である。学校や教育委員会での研修も役に立つし、必要である。
 それ以外に、自己研修の場を求めて全国各地の研修会に参加していくことも勉強になる。
 土曜日研修会に参加し、日曜日に休息をとったり、家族とくつろいだりすることが出来る。土曜日上京し、日曜日に研修会に参加することも可能である。
 場所を移動し、異質な講師や研修会に参加することによって、新たな情報を得、自分自身を高めることができる。多くの教師との出会いによって、新たな自己を発見することが出来る。
 時間的なゆとりを活用し、いろいろな研修会に参加して勉強してみたいと思っている。そして、全国の教師と教育について話し合い、交流をしていきたいと考える。

2.趣味を深める

 私は絵を観賞したり神社仏閣を見たりするのが好きである。昨年の5月、土曜休業を利用して奈良に出かけた。
 5月14日、新緑の東大寺、唐招提寺、薬師寺を歩いた5月に奈良を訪れたのは初めてである。予想したように緑は美しく、目に眩しかった。
 奈良を訪れた大きな理由は、1994年の春開館した「松伯美術館」を訪れることであった。
 近鉄奈良線の学園前駅で降り、タクシーで10分ほどの所にあった。松伯美術館には上村松園・松篁・淳之三代にわたる作品が展示してある。
 私が上村松園に興味を持ったのは、宮尾登美子著『序の舞』を読んでからである。生涯独身を貫き、女性で初めて文化勲章を受賞された方である。画集では見たことがあるが、本物の絵は見たことがなかった。
 松伯美術館は閑静な住宅地の高台にあった。美術館の下は広い池になっている。眺めのよい場所である。
 入ると上村松篁氏の作品が並んでいた。最初に目に入ったのは、「月夜」という絵である。大きなとうもろこしが5本あり、その下にウサギが四羽いる。母ウサギが3匹の子ウサギを見守っている図である。
 ライトブルーを基調にした明るい透明感のある絵である月の光が葉にあたり反射している。
 色、構図とも素晴らしく、私は思わず手を合わせてしまった。「月夜」には作者の祈りが感じられた。人間の力ではどうしようもない、大きな力の存在を感じさせる絵である。
 松篁氏が大きな葛藤の中から、やっと得た平安の世界が伝わってくる。静かな祈りの心が絵に表現されている。
 松篁氏の精神的な高まりと絵の技法の確かさがにじみ出ている。
 絵の技術だけでは描けない。人間の深さがともわなければ描けない作品である。絵を通して、松篁氏の人間観、世界観、生き様が伝わってくる。
 「蓮」という作品には、松篁氏の言葉が書かれていた。

 三度目の蓮である。少しは上達したようである。蓮の前でじっと眺めている内にすっと神聖な美感をつかむことができた。もう一度、もう少し大作に描きたいと思っている。

 「眺めている内にすっと神聖な美感をつかむことができた」はまさに、私が松篁氏の絵から受けたものである。
 「神聖な美感」なくして、絵は描けないのであろう。感性と言い換えてもいい。自然の中に、人間の中に常に「神聖な美感」をつかむ努力が必要なのである。
 画家は感じただけでは仕事にならない。感じたものを絵に表現して、初めて仕事になるのである。
 今年の4月は、千葉市のデパートで開かれた「孤高・異端の日本画家 田中一村の世界」展に出かけた。
 無名の中に亡くなった田中一村の作品に心を打たれた。「見せるために描いたのではなく、私の良心を納得させるために」に描いたという生き方に共感を覚えた。
 学校の生活だけでは得られない、人間としての豊かさや楽しさを味わうことができた。
 よい教育をするためには研究や研修をしていくことも大切である。しかし、人間としての豊かさも身につけていかなければならない。
 5日制によって、自己の趣味を深めていきたいと願っている。素晴らしい美術品を見て歩きたいと楽しみにしている。
 私は良寛の書が好きである。良寛の書の展覧会があると必ず見にいく。一級の作品に出合うと、生気を与えられるように感じる。
 5日制によって時間的なゆとりができれば、そのような機会も多く持てるであろう。5日制によって、教師のライフスタイルが作られていくのである。
 どんなライフスタイルを作るのかを自覚して生きていくことが、これからは重要なのである。


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