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TOSSランドNo: 1213210 更新:2013年01月01日

全員の子供のイメージが共有できる言葉がけ


1.側方倒立回転のつまずき

 京都教育大学附属桃山小学校の平田淳氏は、5年生で側方倒立回転の指導をされた。
 子供の出来ないところは次の点である。

 1.倒立状態での足が十分に上がらない。
 2.倒立状態のとき、大きく足が伸びない。
 3.最初につく足の位置が、手に近いため、安定して立てない。

 以上のつまずきを解消するために私が行なった方法は、ゴムひもを張って「ゴムに足を引っかけないように回転しよう」とか「ゴムについている鈴をならそう」という内容であった。
 しかし、平田氏はゴムや鈴を用意する時間がなかったために、それとは別の指導を行なった。

2.足の裏で、空に大きな虹を描く

 平田氏は倒立状態で足が十分に上がり、大きく足が伸びる指導として言葉がけを工夫した。
 私の行なったようなゴムひもを張って足で引っかける方法ではなく、側方倒立回転の動きの変わる言葉である。
 平田氏は最初に次の言葉がけを考えた。

指示1:

足の裏で、空に大きな虹を描きましょう

 この発問の優れているのは、側方倒立回転の足の軌跡が具体的にイメージ出来ることである。
 子供は着手に気をとられ、足の動きにまで気が回らない。
 そこで、「足の裏で、空に大きな虹を描く」という言葉がけによって、足の軌跡のイメージが出来る。
 「足を伸ばしなさい」という言葉がけだと、子供には伸ばす方向が明確にイメージ出来ない。
 しかし、「虹」という言葉は子供にイメージしやすい。そのために、子供の足は上がるようになったという。

3.虹を大きく、遠くに描く

 足は高く上がるようになったが、足は大きく伸びなかったという。
 そこで、次の指示を行なった。

指示2:

虹を大きく、遠くに描きましょう。

 「大きく、遠くに」という言葉によって、虹のイメージが鮮明になった。
 特に「遠くに」という言葉がけは、回転する足の方向をイメージさせるのに効果的である。「遠くに」という言葉で足が大きく伸びていくのである。
 言葉がけで大切なのは、言葉によって動きのイメージが共有化出来ることである。
 そのためには、子供がよく知っている、イメージ出来る言葉がけが大切である。
 「空」「虹」という言葉は、子供の知っている内容である。しかも、側方倒立回転の足の軌跡と虹の形が似ている。
 「足を大きく」というよりは、「大きな虹を描こう」と言った方が子供には伝わるのである。
 このような言葉をたくさん知っていると子供の動きは変化していく。


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