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TOSSランドNo: 3407479 更新:2012年12月31日

発達障がいの子どもに対応2「目的がはっきり分かっている授業」


龍馬くんは、次のように訴える。

『待つこと』は一番たいへんです。

いつも動き回っている僕にとって、静かにしている、待っているというのは、間違いなく不可能です。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)という障害の特徴です。

目的がはっきり分かっているときだけ、動かなくてすみます。でも実際は、学校では絶対に無理なことです。

つまり、目的をはっきり分かっている授業をすることで、龍馬くんは動き回らなくてすむのである。

(1) 目的がはっきり分かっていない授業

(1) 目的がはっきり分かっていない授業

ゴミを拾いなさい。

このように教師が子どもに指示をする場面は、学校生活で多くある。
龍馬くんは、このように何のためにやるのか分からない指示があると動き回りたくなるのである。目的がはっきり分からないので、その指示をする必然性を感じないのである。苦痛であり、我慢できないのである。
次のような指示も同様である。

ノートを先生に見せに来なさい。

ノートに10行以上書きなさい。

(2) 目的がはっきり分かっている授業

次のように、子どもがその行動をする目的がはっきり分かるようにすべきである。

教室をきれいにします。ゴミを拾いなさい。

向山洋一氏が言う「趣意説明の原則」である。

子どもに指示を与えることがしばしばある。「教室のゴミを拾わせること」「道具を片付けさせること」「窓を開けさせること」、数え上げればきりがない。
このようなとき、指示の意味を説明することがたいせつなのである。「何だか分からないけど行動している」という状態ではなく「こういう目的でこれをやっている」と理解して行動することが大切なのである。
 自分の行為の意味を理解していてこそ「考え」も「精神」も、安定できるわけである。「何が何だか分からないけどやる」という状態は「考え」も「精神」も不安定であり、その状態に慣れると「何も考えなくても行動する」という不安定な状態をそのまま受け入れる人間になっていく。
『授業の腕を上げる法則』向山洋一著(明治図書)

龍馬くんの場合は、「何も考えなくても行動する」という不安定な状態をそのまま受け入れられないのである。だから、動き回るのである。知性的なのだ。
向山氏は、特別支援教育のことが言われる前からこの「趣意説明の原則」を授業の原則10か条の第1条にしているのだ。
さらに向山氏は、「号令」と「命令」を明確に示している。

 号令・・・一方通行の指示である。ワンウェイである。発令者が受令者に対して一方的   
      に任務を与えるのものである。
 命令・・・趣意と任務の両方を示すのである。「~のために・・・をせよ」という方法である。

「号令」より「命令」の方が高度である。相手を知的存在として認めているのである。
 前述した指示も、以下のようにすべきである。

先生が5点満点で点数をつけます。
ノートを先生に見せに来なさい。

5分間の時間があるから、ノートに10行以上書きなさい。
30秒で1行は書けるよね。


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