たいていスラスラ読める生徒は、自信を持って手を上げる。
あてられて一番最初に読む。
しかし、その反面でやる気をなくしてしまう生徒も出てくる。
「おれには、あんなにうまく読めない。手を上げるのはやめにしよう。」
このムードができると、とたんに手を上げる生徒の数が減る。
次のようにすると、不得意な生徒でも、嫌がらずに手を挙げ、本読みをする。
読む範囲を3センテンスにしぼる。
生徒を起立させる。
教師が実際に読んでみせて、読む範囲を教える。
p.3の3行目から6行目までの3センテンスを先生に届くぐらいの声で読みなさい。
これだけだと、ダラダラ読む子が出てくる。
そのため、時間を区切る。
また読めるようになった生徒への配慮をする。
時間は3分です。スラスラ読めるようになったら、着席しなさい。今度は暗唱しなさい。
4分の3くらいの生徒は、1分くらいで読めるようになる。
しかし、不得意の生徒は、読み方が分からなくて困っている。
読めない単語は、そっと教えます。先生の所へ聞きにきなさい。
教師は、教室の中央に立っている。
分からない生徒は聞きにくる。
私の授業では、5,6人はくる。
この時、3センテンスを教師の耳元で読ませる。
間違いを直してやる。
3分経ったらきちんときる。
自信のない人は手を挙げなさい。
5,6人が手を挙げる。
ゆっくり読んでよろしい。
この指示を必ずする。焦って早く読もうとするからである。
読んだら、必ずほめる
小さなミスを追及しない。
正確に発音できたところを取り上げて、ほめる。
手を挙げている残りの生徒に読ませる。
読んだ後、ほめる。
「あの子、英語が不得意だけど、頑張ってるなぁ」という雰囲気が出てくる。
音は、列毎に立たせて、1人ずつ読ませる。
(堀茂彦氏)
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