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TOSSランドNo: 1143250 更新:2013年01月01日

ノルマントン号事件の風刺画を使った授業


ノルマントン号事件の風刺画をA4・4分の1にコピーしたものをくばる。 

指示1:

今くばられた絵をノートに張りなさい。

指示2:

絵を見てわかったこと,気がついたこと,思ったことを箇条書きにしなさい。

指示3:

3つ書けたら先生に見せにきます。

3つ目だけに○をつけていく。
○をもらった子には,続けて書かせる。
「あと,同じようにずーと書いて行きなさい」
「できるだけたくさん書くんですよ。後で1つ10点で点数をつけてもらいます」   

指示4:

それでは発表してください。

発表が少ない場合には,書いた数が少ない子から順に発表させる。

説明1:

この絵は,1886年,イギリスの貨物船ノルマントン号が沈没したときのことをマンガにしたものです。描いたのはフランス人新聞記者のビゴーという人です。

ボートに乗っているのが,イギリス人の船長と船乗りであることを確認する。

発問1:

海に落ちている人たちは何人(なにじん)だと思いますか?

数人を指名する。

説明2:

日本人です。ノルマントン号には38人のイギリス人のほか,日本人乗客が23人いました。

発問2:

船長は指をさして何をいっているのでしょうか?

数人を指名。

説明3:

『陸まで泳げ』『助けてもらいたいなら金を出せ』といっているのです。これはフランス人の描いたマンガですから,本当に船長がこういったのかはわかりません。しかし,沈没の事件は本当にあったのです。

発問3:

日本人乗客は,どうなったのでしょうか?

数名を指名する。

発問4:

日本人乗客23人は全員おぼれ死にました。ボートに乗って助かったのは,すべて白人ばかりでした。助かった後,日本人はどうしたのかという質問に対し,船長は次のように言っています。『船が沈没しそうになったとき,私はボートに乗るように勧めました。しかし,日本人乗客は,荒れ狂う海を恐れたためか,あるいは英語が理解できないためか,部屋の隅に固まって動こうとしません。無理に連れ出そうとすると,力ずくで抵抗する有様でした。そのために,ついに救い出すことができなかったのです』・・・・どう思いますか? 

数名に感想を言わせる。

説明4:

今,みんなが考えているように,当時の人々の中には,船長がわざと日本人を見殺しにしたと考える人も少なくありませんでした。

発問5:

そして,船長は裁判にかけられました。さて,船長は有罪になったでしょうか?無罪になったでしょうか?

指示5:

ノートに有罪か無罪か,自分の意見を書きましょう。書けたら,どうしてそう思ったのか理由も書いてください。

有罪,無罪それぞれの人数を挙手で確認する。
少数派から理由を発表させる。

説明5:

正解は無罪です。正確に言うと,最初無罪となり,それに対し非難の声が挙がったので後に懲役3ヶ月になりました。これは,明らかにイギリス人船長に有利な判決です。

発問6:

どうしてこういう判決が降りたのでしょう。

意見のあるものに発表させる。

説明6:

それは,イギリスと日本の間に不平等な条約が結ばれていたからです。不平等なことの一つに,治外法権を認めるというのがありました。外国人が事件を犯しても,日本人が裁判することができなかったのです。

※不平等条約,関税自主権,治外法権については学習済み。

説明7:

日本国民はこの事件に大いに腹を立てました。国民の怒りが,不平等条約改正への政治の動きを後押ししていくことになったのです。

指示6:

黒板にまとめますからノートに写してください。

(板書例)

<条約改正まで>

 不平等条約(1858)・・・・・・・・・
    ↓                 ・
 ノルマントン号事件(1886)  ・ □年
    |条約改正への努力     ・
    ↓                  ・
 条約改正(1910)←・・・・・・・・・

発問7:

(板書を見ながら)不平等な条約が結ばれてから,改正されるまでに何年かかってますか?

指名する。

説明8:

52年もかかったのですね。条約改正まで,いったいどんな努力がなされたのか,次の時間に調べてみましょう。


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