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TOSSランドNo: 7076016 更新:2012年12月31日

「明日もまた生きていこう」


1. この授業での主張点
夢を描き、夢に向かって生きることによって、充実した人生を過ごすことができる。
子どもたちが夢を持ち、どのような人生を生きたいのか考えることで、
本当の意味での「生きる力」をはぐくむきっかけになる。

2. 単元設定
 (1)「生きる力」とは
 平成8年7月 中央教育審議会答申(「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」)で提言された。
「生きる力」
変化の激しい社会を担う子どもたちに必要な力は、基礎・基本を確実に身に付け、
いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、
よりよく問題を解決する資質や能力、自らを律しつつ、
他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性、
たくましい生きるための健康や体力などの「生きる力」である。

新学習指導要領では、現行学習指導要領の「生きる力」をはぐくむことが、引き継がれる。
「知識基盤社会」の時代において、ますます重要となってくる。

(2)夢について
自分の人生をどう生きたいかを考えることが夢の始まりでもあり、最終目標でもある。生きる力の原動力になる夢。
夢で大切なことは、第1に夢を持つこと。このことについて、向山洋一氏は次のように述べている。

夢を持つことは、充実した人生をすごす上で、最も大切なことです。
           <家庭教育ツーウェイ NO.12 2005年3月>

たとえ夢が変わったとしても、また、どんな小さな夢でも、夢を持つことが大切である。
夢という人生の目標ができたとき、そこには無限の可能性が広がってくる。
第2に夢を追い続けること。夢を追い続けている人は、
いくつになっても魅力的で輝いている。
しかし、あきらめずに追い続けることは、決して容易ではない。
「夢を実現させたい」という強い思いや信念が必要である。
第3に夢を叶えるために努力すること。
これが一番難しいことであり、一番大事なことでもある。
向山洋一氏は、夢について次のように述べている。

私は小さい時「弁護士」と「国鉄勤務」が夢でした。
(中省略) この夢は実現しませんでしたが、
教師となり、全国すべての都道府県を講演してまわることになりました。
形はかわりましたが、夢は実現しました。
(中省略) 「夢」は、生き方に「あこがれ」「豊かさ」を与えてくれました。
どのような夢でも、大切に大切にしてあげることがあげることが必要です。
夢の次は、実行力です。            
                <家庭教育ツーウェイ NO.12 2005年3月>

子どものとき描いていた夢は、大きくなるにつれて、
周りを取り囲む人や環境によって変わっていくことがある。
形が変わっても夢は夢である。実現できるかどうかは、行動力、実行力にかかっている。
そして、正しい方向での努力を続ければ、きっと夢を実現することができる。
しかし、夢を実現するためにどう行動したらよいのか、
どんなことを実行したらよいのかということを知らなければ、前には進めない。
この部分を知らずに、何をどうがんばったらよいのか分からず、
夢をあきらめてしまう子どもが少なからずいる。それは、教師や大人の責任でもある。
そのためにも、今できることや今後何をどうがんばったら実現できるのかの見通しをもたせることが必要である。
正しい努力の方向・方法を知り、実行に移せることができたら、
きっと夢に向かって自分の足で1歩ずつ歩き、
自ら生きようとすることができるのではないだろうか。

(2) 「家族の夢」本づくりについて
2008年1学期、いろは出版株式会社 日本ドリームプロジェクトの方々の協力をもとに、
「家族の夢」の本づくりの授業を計6時間した。
最近将来に希望が持てず、夢がないという子どもたちが増えていると言われている中、
夢を持つきっかけや環境を作ってくださった。
最初、中には、「夢がない」と困っている子どももいた。
また、多くの子どもが、大人になったら夢はないものだと思っていた。
しかし、家族の夢の本づくりを通して、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど
大人にも夢があることを改めて知った。
また、作っていく中で、自分自身の夢について改めて見つめ直し、じっくり考える機会にもなった。
「一生の宝物にしたい」、「この本のおかげで夢が捨てきれなくなった。」という声もたくさんあった。
この本のおかげで、1人ひとりが夢をもつことができた。せっかくもった夢。
今の私の仕事は、全員がもっている夢を大切に大切にしてあげ、
夢に向かって生きる力をはぐくませることである。
本時は、その足がけとなる1時間にしたい。

4. 単元の構想 (全7時間)
「家族の夢」の夢の本づくりを終えた後で行う。
第1次「明日もまた生きていこう」・・・1時間 (道徳)  ←本時
 横山友美佳さんの生き方を通して、夢をもつことは生きる力になることを知る。 
第2次 「自分の夢のきっかけを考える」・・・1時間(総合)
 夢のきっかけになったものはなにか考え、発表する。
第3次 「自分の夢を描き、夢をもう一度書く」・・・1時間(総合)
 もう一度夢についてじっくり考え、作文にまとまる。
第4次 「自分の夢を実現するための方法を考える」・・・2時間(総合)
 今何をすべきなのか、今後どうすればよいのか方法を考え、見通しを立てる。
第5次「自分の夢を実現した後について考える」・・・1時間(総合)
 夢が叶った後、どうするのか考え、作文にまとめる。
第6次「夢の発表会をする」・・・1時間(総合)
 自分の夢について、発表する。

指示1:

(「夢」という画面を出す) 読みます。さんはい。

説明1:

夢に向かって生きている人がいます。
(横山友美佳さんの画像を出しながら)横山友美佳さん。
小さいときからバレーボール一筋。

発問1:

彼女の夢、何だと思いますか。

説明2:

こんな夢でした。読みます。「全日本選手になって、オリンピックに出たい」 
当時日本一の下北沢成徳高校に入学した友美佳さん。
ついていくだけで精一杯の厳しい練習。
それを乗り越え、16歳で、全国大会で準優勝。17歳では、全日本代表選手に選ばれました。

発問2:

彼女の夢は、叶ったと思いますか。叶わなかったと思いますか。

説明3:

18歳の3月8日。2度目の全日本合宿への参加が決まります。
楽しみに楽しみにしていました。でも、この日以降、2度とバレーボールができなくなってしまいます。
がんに侵されていたのです。「どうして、どうして私なの?」と泣き叫びました。
夢や目標は、白紙に戻り、目の前には、生か死の選択肢しかありませんでした。

指示2:

感想を書きなさい。

説明4:

すぐに始められた治療は、想像以上にずっとずっと苦しいものでした。
何にも食べられないのに、吐いて吐いて、胃液までも吐く。
さわっただけで髪の毛が抜けおちる。治療は、1年続きます。
死んだほうがマシ!と何度も思いました。
でも、最後まで続けました。

発問3:

友美佳さんはなぜがんばれたのでしょうか。

説明5:

「大学に行きたい」もう一度、みんなと学校へ行きたい。
夢があったから辛い辛い治療に耐え、必死で勉強できました。
そして、「早稲田大学 合格」
もう一つうれしいことが・・・がんが治ったのです。
夢見ていた大学生活の始まりです。

説明6:

支えてくれた両親に恩返しがしたい、もっと勉強してりっぱな人になりたい。
夢に向かって生きているだけで幸せでした。
いつかは、クラブやバイトや恋もできる。
どんどん夢はふくらんでいきます。

説明7:

退院して初めての定期検査がありました。
結果は「がん細胞が見つかった」「治療を続けなければ 余命半年」
1年間も辛い治療をしたのに、元気な期間はたった4ヶ月間。
それならもう治療したくない。死んでしまいたい。
でもあきらめませんでした。
何度再発しても1パーセントの可能性をあきらめずに闘い続けました。

説明8:

友美佳さん、入院中こんな言葉を残していました。
「今まで、病気になった後も含めて、夢を追うことを一度も休んだことがない。それが生きる目標であった。」

発問4:

友美佳さんが最後まで闘い続けることができたのは、なぜですか。

説明9:

最後まで夢に向かって生き続けた友美佳さん。
2008年4月、21歳のときに亡くなってしまいました。
友美佳さんからのメッセージです。
「どうか、この世の中で、生きたいと願っても、生きられなかった人がたくさんいることを知ってください。
 そして、みなさんの大事な、たったひとつの尊い命を大切にしてください。今という瞬間を大事に生きてください。」

発問5:

「すべてのこと 後悔が残らないように」 
みなさんは、どんな人生を生きたいですか。

指示3:

ノートに書きなさい。

<参考文献・HP>
 「河田孝文 授業技量提言集4 本筋の心の教育~心をわしづかみにする道徳授業~」明治図書 
 「明日もまた生きていこう 18歳でがん宣告を受けた私」 横山友美佳 著 
 『教え方のプロ・向山洋一全集46 社会的な規範を断固として教える「向山型道徳授業」』 向山洋一 著
 「家庭教育ツーウェイ NO.12 2005年3月」 向山洋一 著 
 「TOSS道徳心の教育11 生命の授業を創る!」 向山洋一 監修
 文部科学省HP


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