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TOSSランドNo: 2490274 更新:2012年12月31日

磁石にお金はつくか


授業の実際

磁石にお金はつくかという実験をします。

指示1:

ノートに次の表を書きなさい。

     予想   結果
 一円玉
 五円玉
 十円玉
五十円玉
 百円玉
五百円玉

予想が書けた人は、教卓のまわりにいらっしゃい。
(手ぶらでいいです。)
教卓には、それぞれの小銭を並べておく。
およそ8割の子が集まったら、

指示2:

途中の人も、いらっしゃい。

発問1:

磁石に1円玉はつくか。

指示3:

つくと思う人? つかないと思う人?

発問2:

そう予想をした理由を言える人はいますか。

実験をします。
・・その前に、つくというのは、こういうことです。
一度、クリップをつける。
それでは、お待たせしました。1円玉です。
一円玉は、磁石に・・・

説明1:

1円玉は磁石につきません。

5円玉から500円玉まで、同様に予想の挙手 理由を発表 教師の演示実験 説明という流れで実験をする。

5円玉から500円玉まですべて、磁石につかない。

つかないことよりも、つくことの方が面白いので、理科室は落胆の雰囲気になる。
ここで、雰囲気を変える。

説明2:

先生、磁石につくお金を持ってきました。

ポケットから、旧50円玉を取り出す。
昔の50円玉は、磁石につきます。
見たい人?と尋ねると、全員の手が挙がる。

実際にやってみると、音をたてて旧50円玉が磁石につく。
子どもたちから、大きな拍手があがる。
この瞬間は、なぜか、とても盛り上がる。

まだ、あります。

穴のあいていない旧50円玉をとりだす。

発問3:

何円ですか?

これも、昔の50円玉です。
磁石につきます。
実際にやってみる。磁石につく。

まだ、あります。

胸ポケットから、長財布をとりだす。
1万円札をとりだす。
「えぇ」という声があがる。
そして、世界最強のネオジム磁石です。

1万円札に、ネオジム磁石を近づけると、かすかにお札が引き寄せられて、動く。
その後、千円札、1ドル札と実験をする。

授業のポイント

1 教卓まわりに集める
演示実験をするときは、教卓のまわりに集めるのが原則である。
体育の授業の集合と同じく、理科授業の必須マネジメントとも言える。
そのうちに、「教卓のまわりにいらっしゃい」と教師が言うと、「あ、先生の実験がある」と子どもは思うようになる。
そのくらい、演示実験のときは、毎回必ず教卓の周りにあつめる。
 
2 予想を書かせてから、実験をする
途中で意見がかわってもよい。それでも、一度は予想を書かせて、確定させておく。
プリント、もしくはノートに、1円玉・5円玉から、500円玉までを書き、横に予想を書かせる。
 
3 最初につく事例を見せる
1円玉から500円玉までは、磁石につかない。
しかし、つくと予想している子は、おなじ現象をみても、ついているように見える。
そこで、あらかじめクリップなどをつけて、つくという状態を確認する。
 
4 ネオジム磁石は後での登場
はじめから特殊なネオジム磁石をつかうよりも、最初のうちは身近なフェライト磁石を使った方がよい。
なるべくなじみのあるもので実験をする。
 
5 旧50円玉で実験をする
硬貨でも、むかしの50円玉は、磁石につく。
「先生、磁石につくお金を持ってきました」と言って、取り出す。
やはり、「つく」から楽しいところもある。
ついたということで、盛り上がりを演出する。
 
6 つく→つくという流れでさらに盛り上げる。
「まだ、あります」といって、次々と磁石につく事例をあげると、盛り上がる。
ここは、テンポをあげる。
旧50円玉硬貨→旧50円玉硬貨(穴なし)→1万円札→千円札という順番にする
 
7 お札は教師の財布から取り出す。
向山・小森型理科代表の小森栄治先生も必ず行う演出。微細な技術であるが、このような小さなことの組み合わせが大切だと言う。
教師が胸ポケットから取り出すことでさらにリアリティがます。
このことに代表される、たいしたことないような演出を楽しく行うことが、このレポートでもっとも伝えたかったことである。
 
8 お札はフェライト磁石ではつかない (動かない)ことを見せてからネオジム磁石
「まだあります。つきます」と、登場した1万円札は、フェライト磁石だとうんともすんともいかない。
「だめじゃん」と子どもたちが思ったときに、満を持して登場するのが、ネオジム磁石である。
「地球上最強の磁石 ネオジム磁石です」と言って、登場させる。
ネオジム磁石の印象がつよくなる。
 
8 ネオジム磁石の力をみせる
ネオジム磁石がどれだけ強いかを、演示する。
鉄アレイを持ち上げるでも、黒板や机に「ばしっ!」とつけてもよい(すごい音がなる)。
その最後に、2で見せたもの(クリップ)か、旧50円玉につけて、もう一度磁石にものがついた状態をみせる。
 
9 ネオジム磁石に一円玉を近づける(「ほんのちょっと」理論)
「ネオジム磁石に、(さっきはつかなかった)一円玉はつくか。」と問う。これは、けっこう意見が分かれる。
さらに、選択肢を示すときに、1つく・2ほんのちょっとつく・3つかないとする。
「ほんのちょっと」という選択肢を加えると、自信がない子、あやふやな子はそこに流れる。
 
10 渦電流に注意する
1円玉の近くで、強い磁石を動かすと、渦電流によって1円玉も動いてしまう。
そのため、1円玉を糸につるして実験をすると、「ちょっとだけ動いた。ちょっとだけついた」と思う子も出てしまう。
(そのためにも、2や8で一度、「ついた」状態を見せておく。)
さらに、ネオジム磁石に1円玉を近づけて、1円玉を落とすことで、「つかない」ことをはっきりと印象づける。
自由に動く状態にした1円玉の近くで、強い磁石を動かさないように気をつける。
 
11 1万円札に近づける
ようやく、1万円札を登場する。紙幣の、インクの部分にわずかに磁石につくものが含まれている。
 
1万円札の場合は、福沢諭吉の襟の部分がもっとも印刷が濃い。
糸につるさなくても、新札だと磁石にインクが引きつけられる様子がわかる。
 
12 千円札に近づける
1万円札でもりあがったら、次は千円札。
ここでも「まだあります」と、つく→つくという流れである。
どの紙幣でも磁石につくが、紙幣の中でもっとも印刷が濃い部分が野口英世の髪の毛である。
インクの濃い部分が、はっきりと磁石にひきつけられる様子が野口英世の髪の毛だとよくわかる。
 
13 1ドル紙幣に近づける
以上で、終了でもよいが、時間があるときは、1ドル紙幣で実験する。
円よりも磁石につくインクが多くつかわれているようで、簡単にひきつけられる様子がわかる。
さらに、プラスαの実験で、紙はつかずに、インクがつくことがわかる実験もある。
 

「授業開き(3) お金は磁石につくか?つかないか?」
作成:小森栄治(TOSS中学)http://tes.starclick.ne.jp/lesson/hajime/hajime-1c.htm


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