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TOSSランドNo: 1214211 更新:2013年01月01日

田中光氏の器械運動の指導


 7月24日、社会体育の体操クラブのテレビ番組の取材で、田中光氏の指導を学ぶ機会があった。
 練習を一通り見た後、種目ごとに指導をされた。約2時間の取材を兼ねた指導であったが、大変勉強になった。
 田中氏の強みは自分で説明し、自分で示範出来ることである。6年生の男子を中心に鞍馬、鉄棒、マットの指導をされた。指導手順は共通していた。

○技のテクニカルポイントを話す。
○自分でその通りやってみせる。
○子供の動きを見て、出来ないポイントを指摘する。
○よい動きと悪い動きを比較して、よい動きになる方法を示す。
○子供に練習させる。

 最初にバク転を指導された。ロンダ-トからバク転をするように指示した。「後ろに蹴ってみて」「あごを出して手を見て」と言葉掛けした。
 2人の男子が実際にやってみた。一人はきれいに出来た。もう一人はバク転で腰が伸びずに前のめりになっていた。それに対して田中氏は次のように言われた。
 「最後までマットを見て、突き放ししなさい。そうすると腰が伸びるよ。ロンダ-トで体を起こして回ってごらん」
 田中氏は実際にやって見せた。腕の突き放しがよくなされていた。その後子供がやったが、この指導で子供の動きもよくなった。
 次は鞍馬である。鞍馬といっても高価で購入できないので、アルミの大きな器を利用して作った手作りの器具である。
 「鞍馬は手首を痛めるから十分に準備運動をします。上下運動はいけません。腰から回転していきます。ポイントは二つです」と言って、説明してくれた。

1.腰を伸ばす。足を遠くに伸ばす。
2.手を足よりも早く回す。おしりの下に手を入れる。

 子供が演技している時に、「見て考えるのも勉強だからね」と言われてのが心に残った。
 鉄棒ではけあがりを指導された。鉄棒にぶら下がる前に、床に仰向けになった。そして「長ズボンをはくようにします」と言って、自分で何度もやって見せた。
 「腰の上まで引き上げます。腰の下ではいけません」と強調した。
 次は鉄棒で実際にやってみせた。子供たちの目は集中し、輝いていた。本物の演技を目の前で見ているからである。
 その後子供の動きを見て、個別にアドバイスをされた。どうしても腕で突っ張ってしまい上がれない。
 田中氏は即座に二つの指摘をした。一つは「ズボンをはくようなイメ-ジを持つ」。二つ目は「あごを閉める」ことである。
 感心したのは、田中氏がよい動きと悪い動きの両方を示範したことである。特に悪い例は見ていてインパクトがあった。
 あごを出すことによって確かに腕が突っ張り、上体は鉄棒に上がらなかった。ところがあごを閉めて行うと上体は鉄棒の上に引き寄せられる。
 二つの動きを比較して示されることによって、ポイントがはっきりと理解できた。
 指導方法も勉強になったが、私が印象に残ったのは、体操のスペシャリストが子供に直接助言し、補助し、指導にあたられた効果である。
 その道の専門家が直接指導してくれるインパクトは大きい。何より素晴らしいのは完成された本物の技を見ることが出来たことである。
 子供には田中氏の動きのイメ-ジが強く残ったであろう。
 もし地域の中に田中氏のような専門家がいたら、学校の授業にボランティアとして来ていただき、指導していただけたらと思った。学校だけではなく、地域の教育力を取り入れた指導が大切である。


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